【マラウィ】リロングウェからカタベイに移動。今日も大変な移動でした(2018年10月2日~3日)

むりぶぁんじ!

今回はマラウィの首都リロングウェからカタベイに移動しました!

本日の移動。370kmくらい。

リロングウェからカタベイ

距離はたいした事無いですが、人によっては9時間とも12時間とも言う話がある、面倒な区間です。

今思うと、リロングウェからムズズに行き、そこから少し引返してカタベイに行く方が、費用は多めにかかりますが時間的には早く着く可能性が高かったんじゃないかなと思います。



あ、移動の話の前に10月2日の話。この日もリロングウェを散策しようと思ったんですが、昨日さんざん道行く人達に捕まって雑談ばっかりしていたせいで、なんだか人疲れしておっくうになってしまいました。今日は人と話したくない気分_(:3 」∠ )_

宿の敷地内にある教会。

入れるかと思ったら、閉まっていました。教会っていつでもオープンなわけでは無いんですね。

宿の敷地内には、華奢な黒猫が1匹います。

ガリガリに痩せてるし、いつも腹を空かせてるので、もしかしたら飼ってるわけじゃなくて住みついてるだけなのかも。宿ネコってたいてい丸々肥えてるのにね。

ジャカランダも咲いています。

ジャカランダ

ジャカランダ、ジンバブエからこっちずーっと咲いてる気がするんですけど、咲いてる期間がそんなに長いんでしょうか。それともボクが移動しているから?

小さい子供が置き忘れて行ったおもちゃ。

トミカみたいな丈夫な作りではないのは一目瞭然。

午後は、昨日のローカル飯屋に行こうかと思ったんですが、やっぱりいろいろ構われる事を考えると面倒になってしまって、ついついスーパーへ。

繁盛してますねー。日本のスーパーよりも繁盛しています。

ローカル飯は野菜の種類が不足するので、いろいろ野菜が入ってる物を選びました。白ご飯、インゲンとニンジン入りのポテトサラダ、インゲンとニンジンとタマネギと豆のサラダ、パプリカの入った牛肉炒め。全部で1,969クワチャ(≒309円)。

ポテトサラダはまぁまぁ。ジャガイモをあんまり潰していないタイプで好み。インゲンのサラダは・・・あんまり好きじゃない。

牛肉は焼きすぎて固くなってる感じかなぁ。味付けは良いんだけど。

しかし白ご飯がおいしい

マラウィは白ご飯がうまいと聞いていましたが、総菜の白ご飯でもちゃんとおいしいですね。コメの水分が程良く、ちゃんと1粒1粒が形を留めていて、日本人好みのコメだと思います。

あとはブログを投稿したりしてました。

夜は、同じ宿に宿泊しているツイッター旅行者仲間の三矢さんから『地球の歩き方(東アフリカ編)』を頂き、喜びのツイートをしたり。

喜んでるツイートに見えませんけど、喜んでます

地球の歩き方って、ベテラン旅行者からはちょっと小馬鹿にされてたりもしますけど、ボクはいまだにけっこう好きです

ネット情報やロンリープラネット(英語版のガイドブック)って、もともと自分がある程度知っている情報(この町の○○と言うスポットについて知りたい、××と言う町から△△という町に行きたい、等)を調べるのには良いんですけど、全く何も知らない国をなんとなく知るのには向いてないんですよね

地球の歩き方は情報が薄いし、誤情報もあるのは知ってるけど、パラパラをめくっていて自分が知らなかった場所を見つけられるのは、地球の歩き方が一番だと思うのです。

と言う事で、この歩き方は大事に使いながら、どこかで次の旅行者に託そうと思います。

 

さて、10月3日は移動。朝6時45分に宿を出て、リロングウェのバス乗り場に向かいます。

7時前とは思えない人通り。みんな早起き。

リロングウェの大きいバス乗り場はここ。

 

長距離ミニバスも、バス停の周囲に集まっています。

さて、今日の目的地カタベイまでは大型バスの直行便で行く方法と、途中の村でミニバスを何回か乗り継いて行く方法があります。ミニバスの方が最初の出発は早いでしょうが、乗り継ぎがスムーズに行かないと結局途中の村で長時間待つ事にもなりかねません。

考えた結果、ボクは大型バスを選ぶ事にしました。ぼったくられる可能性も低いですし。

久しぶりに「バスはもう行ってしまった!ミニバスしかないからこっちにおいで!」と言うホラ吹きにも会いましたが、まだ普通にカタベイ行きの大型バスはいました。

カタベイ行き

これから北上していくと、こういうホラ吹きがどんどん増えていくんですよね。めんどくさい。

リロングウェからカタベイまでは7,000クワチャ(≒1,097円)。

ちょっと高いような気もしましたが、ボクの隣のおばちゃんはリロングウェで6,500クワチャ払っていて、カタベイの50km手前で降りて行ったので、適正料金だと思います。

バスは2列+3列シート。

 

車はマルコポーロ製(ブラジルの自動車メーカ)だそうです。

先日、2列+3列シートのバスはタタじゃないかと言うコメントを頂いたんですけど、どうもこの辺はタタは滅多に走っていないみたいです。西アフリカではよく見たんですけど。

シートは、ツルっとしていて少し固いタイプ。一応スポンジが入っているだけ、ガーナのバスよりマシだと思います(トラウマ級)。

 

朝飯は揚げドーナツとアフリカンブレッド(揚げパンに変なクリームを挟んだパン)。各150クワチャ(≒24円)。

アフリカンブレッドとドーナツ

腹が減っていたのでつい2個も買ってしまいましたが、脂っこくて重かったのでアフリカンブレッドは半分残して昼食べました。

 

ボクがバスに乗り込んだのは7時15分ごろ。そこから3時間ほど経った10時過ぎには満席になったんですが、バスは一向に出る気配がありません

どこからどう見ても座席は全て埋まっているのに、何をやってるんだ・・・?と思ったら、なんと立ち乗り客が増え始めました

いやいや、途中で降りるのかもしれないけど、一応長距離バスでっせ?(((:゚∀゚)))

通路が立ち乗り客でいっぱいになった11時15分、ようやくバスは動き始めました。

やれやれ、ようやく出発か…と思ったのがまだ甘くて。バスターミナルの出入り口がバスで詰まっていて、一向にバスターミナルから出られない

20分ほどかけてようやく出たと思ったら、今度はガソリンスタンドで給油。これも20分くらいかかりました。

これでようやく走り出し…と思ったら、10分ほど走ってまたすぐにガソリンスタンドへ。今度は何をやっていたのかよくわかりませんけど、ここでまた30分ほど停車

車の整備は客を集める前にやれよ!!!ヾ(`Д´)ノ”

 

というわけで、実質リロングウェを出発したのは12時40分。朝宿を出発してからすでに6時間経っていますが、ボクらはまだスタートラインに立ったばかりです

 

出発してからも、えらくよく止まります。客の乗り降りはまぁ仕方ないとして、うっとうしいのが検問。町を出入りするたびにあるらしく、1回は運転手や乗務員が全員降りて行って30分近く戻って来ませんでした

このアフリカでよくある検問、いったい何を取り締まっているのか意味不明だし、警官は賄賂を徴収するだけだし、一般市民の足止めにしかならないし、百害あって一利無しってまさにこの事だと思うんですけど。

 

停車中に来たもの売りから水を買ったら、50クワチャのお釣りが硬貨で来ました。マラウィに来てから初めて硬貨を見ました。

10クワチャ硬貨

ん!?これ50クワチャに見えないんだけど!?と一瞬苦情を言いそうになりましたが、よく見ると写真に写っている大きい硬貨も、小さい硬貨も、どっちも同じ10クワチャでした。

大きさ違い過ぎィ!見た目的に、小さい方はてっきり5クワチャくらいかと思いました。

大きい方の10クワチャコインは、大きさはちょうど500円玉くらいで、厚みは2倍近くあります。10クワチャってたった1.6円なんですけど・・・(;^ω^)

どうでも良いけど、500円玉って硬貨としては世界でもかなり高価な硬貨だと思うんですよね。高価な硬貨ってダジャレじゃないんで勘違いしないで下さい。ユーロだって2ユーロ硬貨(260円くらい)までしか無いですし。

 

物売りは多くて、ジュースや水、お菓子はやたら売りに来るんですが、脂質と炭水化物以外の栄養がありそうな物がまったく手に入りません。

仕方ないので、夕方にゆで卵を買いました。1つ100クワチャ(≒16円)。

ゆで卵売りの子が塩をビニル袋に入れてくれる時に、ついドバーっと出て「トゥーマッチ!トゥーマッチ!」と焦っていてかわいかったですw

結局、朝の揚げパン2つと、夕方のゆで卵3つが今日の食事でした・・・(›´ω`‹ )

 

16時半の時点で、まだ道のりの半分も来ていません。

わぁ夕陽がきれいだなー

そうじゃないんだ・・・こんなところで夕陽を見たくないんだ・・・orz

 

すっかり夜。

ちなみに星もきれいでしたよ・・・orz

 

19時、残り70kmくらいの所までやって来ました。

暗くなってからは検問が無いし、道路も意外としっかりしているので、後半は良い感じで進んでいます。

これなら20時半までには着くなぁと、ちょっと安心しかけたその時、何も無い真っ暗な所で唐突にバスが停まって、しばらくすると外でガンガン金属を叩く音が聞こえました。これはいわゆる・・・

\\\車両トラブル////

バスの乗務員が上がって来て、ニャンジャ語で何かを説明すると、乗客が半分くらいぞろぞろ降りて行って、外でタバコを吸ったり、茂みで用を足したり、スマホをいじったりし始めました。

英語で説明してくれなかったので状況はさっぱりわかりませんが、みなさん完全に待機モードです。

 

いったいどの程度かかるんだろう、これでもし深夜になるくらいなら、いっそ朝までの方が・・・と思っていたら、幸い小一時間で直ったようで、19時50分には再出発しました。

 

時刻は21時半。いよいよカタベイに近付いてきました。

が、カタベイはバス乗り場周辺に宿が無く、今日泊まる予定の所はバス乗り場から1kmちょっと離れた、少し山を登った所にあるのです。昼間元気な時なら普通に歩く距離ですが、初めての町で21時半、しかも疲れて頭痛がし始めているのに歩きたい距離じゃないです

バスの車内で、ボクの脳内ではすでにタクシードライバーとの交渉シミュレーションが行われています。

ぼく「バタフライ・スペース(宿の名前)に行きたい」

ドライバー「バタフライ・スペースは4,000クワチャだ!」

ぼく「2,000クワチャ」

ドライバー「スペシャルプライスで3,000クワチャでどうだ!」

ぼく「じゃバイバイ。歩いて行くから」(ヘッドライトを見せる)

ドライバー「わかった、2,000クワチャで良い」

なんて完璧なシミュレーション。さすがボク。さすがアフリカ8ヶ月。もうベテランの風格ですよ

 

と、ついにカタベイでバスが停車!ヘッドライトを装備して勢い勇んでバスから降り立つと―

_人人人人人人人人人人_
> 誰もいない!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

タクシードライバーも、それらしき車も、1人も1台も見当たりません。ちょっと意味が分かりません

ボクとともにカタベイまで乗って来た4,5人ほどの乗客は、周囲を見る事もなくぷらぷらと歩いてバスターミナルを出て行きます

えーっと・・・カタベイの夜はタクシーがいないようです。なんですかこれ。戦わずしてすごい敗北感です。不戦敗でぼく涙目wwwww(;∀;)

 

最初の100メートルほどは、一緒に降りた乗客から離れないように歩いていましたが、乗客は1人、また1人とわき道に逸れて行き、完全に1人になってしまいました

わき道に入った所にあるパブから音楽と光が漏れて来ていますが、ボクの行く先は誰もいない暗闇です。一応グーグルマップで宿の場所はわかるけどさぁ・・・。これはちょっと怖いよ・・・。リロングウェでは、ここ半年だか1年だかくらいの間に日本人を狙った強盗がツイッター界隈だけで2件もあったばかりです。カタベイは田舎だからもう少し安全なのかもしれないけど・・・。

仕方なく歩いていると、後ろから付いてくる足音が聞こえました。

どうしよう。一応まだ民家があるから、ここで追い越させた方がまだ安全な気がする。と、歩みを緩めると、足音はどんどん近づいて来て・・・

後ろから来た人「やぁ調子はどう?」

すごく脱力した感じの挨拶が聞こえました。何かを企んでる感じの声でもなく、「カモがいるぜヤッホゥ!」みたいなテンションの高い声でもありません。

ぼく「ぶいーのぶいーの!」(ニャンジャ語の「元気」。なぜか2回言う人が多い)

後ろから来た人「(笑)。どこに行くの?マヨカ?バタフライ?」

マヨカとバタフライはどちらもカタベイで有名な安宿の事で、並んで建っているのです。

ぼく「バタフライだよ」

後ろから来た人「そうなんだ!俺はバタフライに滞在していて、今パブから帰る所なんだ。」

おぉぉ!バタフライに帰る人に会えるなんて運が良い!

彼の名前はフランシス。小柄でボクよりも背が低いくらい。暗いから歳はよくわからないけど、若くも年寄りでもなさそう。40歳前後かなぁ。リロングウェに住んでいるけど、カタベイに彼の店があるらしく、仕事でこっちに滞在しているらしい。

バタフライに近付いた所で、フランシスがすれ違った黒人とあいさつしていました。

フランシス「今の彼はうちのワーカーだよ。カタベイの店のチーフね。」

ん!?”店のチーフがうちのワーカー”って事は、フランシスは経営者!?Σ(‘ω’)

目的地の宿・バタフライスペースは意外と山道を入った所にあり、道中は完全に暗闇。しかも途中に野犬(もしくは完全放し飼いの犬)が7,8頭いたので、もし1人で来てたらめちゃくちゃ精神がすり減ったと思いますが、程良く陽気なフランシスが「ほら、犬がウェルカムって言ってるよ!シッシッ」とかやってくれたので、かなり楽に宿に着く事ができました。

フランシスは、宿のバーですっかり出来上がっている宿スタッフを呼んで来てくれた所で、自分の部屋に帰って行きました。ドミトリーなんかではなく普通に個室に帰って行ったので、やっぱり経営者の線が濃厚です。

22時にチェックイン。疲れた・・・。

 

チェックインして、水シャワーを浴びて、バーで高いファンタ(450クワチャ(≒71円))を一気飲みして、さっさと寝ました。

寝る直前にザックにゴキブリ騒動があって、ちょっと戦いましたけど。

 

さて、明日はのんびり&マラウィ湖のお魚を食べるのが目的。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. y.kujime より:

    黒猫は痩せて見えるのかね、イメージって良くも悪くもなるね。イメージで生きて行けるのか?理想だけで生きて行けるのかって!この旅行記読んでると想う時がある。他にいろいろ感じるけど、旅行者だけの特権だね。気を付けて旅してくださいネ!

  2. 師匠 より:

    我々の世代では地球の歩き方しかなかったなぁ~
    大学時代20日間ヨーロッパ回った時お世話になったよ!
    今はネットで調べるとすぐに情報取れるけど紙媒体もいいですな。

  3. wolt より:

    >>y.kujimeさん
    この黒猫は触ってもガリガリでしたよ~骨がとがってて痛いくらい・・・
    理想だけで生きていけるかはわからないけど、実現しやすい時代にはなってると思います。

    >>師匠さん
    ロンリープラネット(ロンプラ)は70年代半ばにはあったと思いますけど、短期旅行だと歩き方の方がやっぱり良いでしょうね~。
    ボクの認識は、ネットと紙は、役割(探す情報の種類)が違うと思っています。

  4. baum より:

    相変わらず’運’強いですねo(^_^)o
    暗闇で足挫かないよーに!
    災害は忘れた頃にやってくる❗️
    足元よーし^ ^

  5. wolt より:

    >>baumさん
    悪運が強いと言うやつですかね・・・?
    そう言えば最近足首関係は良好ですねw