マスカティ!
今回は体調不良の為ブラワヨで病院に行ったお話
余裕が無かったので写真はほとんどありませぬ・・・。
まずは9月17日。
昨日は熱だけじゃなくて全身の関節や筋肉まで痛くて、座っても寝ててもツラいし、ツラくて熟睡できない状態だったんですが、朝起きるとだいぶマシになっていました。
うーん、熱はまだありそうだけど、少し下がってる気はする(体感)。
食欲は回復してないけど、胃が気持ち悪いのは無くなりました。でも鼻水は相変わらず出っぱなしなので、昨日新しく買ったトイレットペーパーは使い切ってしまいました。
ところで高熱が出た時に筋肉痛っぽくなるけど、この筋肉痛で筋肉は付くんだろか。・・・付かなそうだなぁ・・・なんてしょうもない事を考えながらずっと寝ていました。
昼過ぎ、状態はあんまり朝と変わらず食欲はありませんでしたが、食べないと治るもんも治らないなと思って、昨日買っておいたカット野菜1USドル(≒112円)と卵で、緑黄色野菜の卵とじを作りました。
・・・野菜をフライパンにあけてみたら思いのほか量が多くて、次々と卵を投入しましたがとじれませんでした。味付けはクリームスープの素。南アで買い貯めたスープの素シリーズももう無くなりかけです。いただきまーす。
栄養たっぷりって味がするぅぅぅぅぅ(ヽ´ω`)
最後に食べたまともな食事が、ビクトリアフォールズに行った日の朝(50時間くらい前)食べたポテトとソーセージですからね。ポテトとソーセージも、日本人の感覚ではまともな食事か微妙なところですし。
旅行に出てから何回も言ってる気がしますが、鶏卵ってなんて素晴らしいんだろう。生でも焼いても茹でてもおいしいわ、栄養たっぷりだわ、全世界で手に入るわ・・・。
今なら、変な新興宗教が突然背後からやって来て「鶏卵は神が造りたもうた」とか言い出したら信じてしまいそうです。鶏卵は神の食べ物。
野菜はニンジン、ブロッコリー、カリフラワー、ズッキーニ、オレンジ色の謎の野菜など、こちらもガッツリ栄養のありそうな面々。
かなり量が多かったですが、感激しながら食べてたら意外と全部食べれてしまいました。鶏卵ばんざい。
本日の外出は、また水を買いにスーパーに行っただけです。昨日2L買って来たんですが、熱があるせいかあっと言う間に飲み切ってしまったので。
まだジンバブエでたいして外出していませんが、ジンバブエ人は陽気で気さくな人が多い気がします。ものすごく話しかけられます。こっちがしんどくて長く話せないのが申し訳ない。
午後遅くに、同じ宿に日本人旅行者がやって来て、違うドミトリー部屋に入って行きました。
と言ってもボクはあんまり雑談できる体調でもないので、一切会話せずにこの日は終わりました。
翌朝、9月18日。部屋が明るくて目が覚めました。えー、照明がついてる・・・(っω-)゜
実はこの宿、面倒なことにドミトリー2部屋の照明スイッチが共通なのです。1つのスイッチで2部屋の照明のON・OFFをしてるって言う。ボクの方の部屋には他に誰もいないので、もう1部屋の誰かが照明をつけたんでしょう。時刻はまだ朝5時。
あぁー、ボクが勤めていた会社にもこんなクソ仕様の部屋あったなぁ。何も考えてない人が、1部屋をパーテーションで区切って会議室と書類保管庫にしたら、照明のスイッチが共通のままで、利用者が困ってたって言う。
そんな懐かしい事を思い出しながら寝直そうとしましたが、明るいだけでなく、部屋の外がやけに騒がしいです。
なんと、昨日来た日本人のスマホが、夜の間に無くなってしまったんだそう。
あぁ、そう言えば夜中トイレに行こうとした時に、隣のドミ部屋のドアが全開で、しかもドアのすぐ近くでスマホを充電しているのが丸見え(見えてたのはケーブルだけでスマホ本体は見えてなかったけど)だったから、寝ぼけながらも「不用心だなぁ」なんて思った記憶があります。
なるほど、早朝に日本人が目を覚まして、充電していたスマホを取ろうとしたら無くなってたってワケですね。
ボクはボクで、まだ熱がありそうなので寝たいんですが、あっちはあっちで緊急事態だから、照明消してとも言えないし、隣室は文字通り部屋をひっくり返して大捜索してるし、これはさすがに寝られませんわ。
日本人旅行者は「何か無くなってないか確認した方が良いですよ!」と多分気を遣って言ってくれたんですが、ボクはあなたと違って部屋のドアは閉めていたので何の問題も起きていません。
もう寝るのはあきらめてスマホゲームをやったり、またおいしくないコーンフレーク3掴みとヨーグルトの朝食を食べたりして時間をつぶしました。
スマホを取られた日本人がいたドミ部屋は、ジンバブエ人がもう1人だけ宿泊していました。当然、一番疑われている雰囲気ですが、まぁトイレ行く人全員から見える場所にあったんだから、誰でも盗れたわけです。同室の人もかわいそうだわ。
朝7時半ごろ、スタッフ、宿のオーナーに続いて、ついに警察までやって来ました。
ボクの部屋と荷物も捜索が入りましたが、もちろん何も出てきません。
バタバタしている合間に、宿のオーナーが話しかけて来て、
オーナー「今日どうするの?」
ぼく「今日は病院に行こうかと・・・。まだ熱があって。」
オーナー「うーん、それは多分マラリアだね☆」
スタッフ「うんうん、マラリアだね~」
そんなインフルエンザよりも軽いノリで「マラリアだね☆」って言わないでもらえますか(|||´Д`)そ
アフリカの黒人って、遺伝や過去の罹患によってマラリアに対する免疫力がめちゃくちゃ高いらしいんですね。重症化しにくかったり、マラリアの種類によってはそもそも発症すらしなかったりするそうです。ボクはアジア人なのでマラリアに対する免疫なんか無いので軽く言うのやめて下さい(泣)先日マラリアで亡くなった日本人の話を聞いたばかりですし。
しかし、延泊はさせてもらえず、他の宿に移動するように言われてしまいました。そりゃまぁ、スマホ盗られた日本人と、マラリア疑惑の日本人の面倒なんか同時に見られませんよね。
厄介払いされるだけかと思ったら、宿のオーナーは次の宿から病院までアレンジしてくれました。料金を払ってもらったタクシーで次の宿へ。
ここ、ホテル予約サイトで見ていてドミトリー1泊18ドルだったはずですが、元の宿と同じ値段(15ドル)で泊まれる事になりました。どうも、さっきの「マラリアだね☆」のオーナーが両方の宿を経営しているようで、彼の采配で同じ料金にしてくれたようです。すんげーありがたい。
ザックを置いてすぐ、そのまま病院へ。場所はここ。
Galen House Emergency Medical Clinic。一律で診察料20ドル(≒2,243円)と言う病院でした。まだ朝8時半ですが、ぼちぼち外来患者もいて人気のようです。
20分ほど待って、検温・血圧測定の部屋へ。
体温計は、久しぶりに見る水銀の体温計でした。脇に挟んで待っている間に、横幅が広い看護師さんから簡単な問診。
看「血中に糖はありますか?」
ぼく「へ?」
看「今あなたの血中に糖はありますか?」
えーと、朝飯食べたのが2時間前くらいなので、確かに血中に糖分はある状態だろうとは思いますが、それはあくまで知識として知ってるだけであって、食後の血糖値なんか計った事無いので実際どうなのかなんてわかるわけがない。
ぼく「えー、あー、あると思いますけど・・・。」
看「朝食は食べましたか?」
ぼく「はい。ヨーグルトとビスケット数枚」
看「OK」
最初からそう聞いて下さい(; ̄ω ̄)そ
検温すると36.5℃。平熱じゃんと思うかもしれませんが、通常時の朝のボクの体温は35.0~35.5℃なので、これでも微熱の域なのです。
ビビったのが血圧。今日は138-89もありました。これも正常値内じゃんと思うかもしれませんが、ボクは低血圧なので通常は上が95~100、下が60くらいなんです。89って、会社の健康診断で1度だけ上の血圧でたたき出した数字と同じなんですが・・・。
そう、ボク基準で言うと普段より体温は1℃以上高いし、血圧に至っては40くらい上がってるんですが、どちらも一般的には正常値内ですよね。これ体調悪いってわかってもらえるんだろか。
いったん待合室に戻って、更に20分ほど待機。ところで言い忘れましたが、2件目の宿のスタッフのおねーさんが宿からずっと付き添ってくれています。まるで保護者。海外で病院なんて超絶不安なので、付き添いがいてくれるのは大変心強いです。
後は医者による問診と触診と聴診。聴診は普通でしたが、触診の時はついでに脚の虫刺されとかを観察されて、問診の時は巨大なダニ(?)の写真を見せられて「これ見た事ある?」と訊かれました。
南京虫に似てる気もしますが、もう少しシャープな形状で、ダニと蜘蛛の合いの子みたいな虫です。
お医者さんは、マラリアよりは、その巨大なダニみたいな虫による感染症を疑ってたみたいですが、最終的には「風邪だから心配しなくて良いよ」と言われました。
マラリアじゃなくてほっとしましたが、マラリアだけじゃなくてそんな怖い虫もアフリカにいるのか・・・と、また新たな恐怖を知ってしまいました。
その後は処方箋を持って薬局へ行って、薬を2種類買いました。15ドル(≒1,683円)。
日本に帰ったら、絶対海外旅行保険の保険金申請するんだ・・・!と何かしらのフラグっぽい誓いを胸に、大事に領収書をしまいました。
1人だったら、良い病院探しも薬局探しも困ったし大変だったと思うので、宿のオーナーと付き添ってくれたスタッフに本当に感謝です。
宿に戻って、薬を飲んで、そのままベッドへ。昼過ぎに暑くて寝られなくなるまで、寝たり起きたりして過ごしました。
薬のおかげなのかなんなのか、昼過ぎにはだいぶ気分が良くなって、空腹感も感じました。
で、外出しようとして気づいたんですが、この宿、最寄りの商店まで1.5kmくらいある・・・。
普段なら片道1.5kmくらい余裕ですが、体調悪い時に歩きたい距離じゃありません。ちょっと憂鬱でしたが、行かないと食べる物が無いのでやっぱり歩いて行きました。
ものすごく閑静な住宅地・・・住宅地なのか?家もあんまり建ってないようですけど。何でこんな所に宿つくっちゃったんだろう。
ブラワヨの中心部到着。だいぶ気分良くなったと思ってましたが、歩くとすぐにしんどくなって途中で引き返そうかと思いましたがちゃんと到着。
なるほど、これはまぁ第2の都市のにぎわいかな。
びっくりしたのが、歩いている途中で「仕事をくれ」「雇ってくれ」って声をかけてきた人が合計4人もいた事。まぁ全員に「ボクも仕事無いよ」って答えたんですけど。どう考えても訊く相手を間違ってる(; ̄ω ̄)
ジンバブエってそんなに仕事無いのかな?と思いましたが、調べると2017年時点で失業率は5.2%。高いと言えば高いけど、驚くほどの数字ではないですね。
ちなみに南アフリカ共和国の失業率は2017年時点で27.45%らしいです。こっちはチビリそうな数字ですね・・・。でも南アで「仕事くれ」なんて言われた事が無いです。単に国民性の違いなんですかね。
安いローカル食堂を探したかったんですが、そんなに歩きまわるほど元気じゃないので、結局一番近いスーパーで総菜を買う事に。
ぼく(今日はサザ(南アのプァーパと同じ)が食べたいな。消化も良さそうだし・・・ん?)
ぼく「・・・これは何ですか?」
総菜売り場のおばちゃん「それはライスwithピーナッツ」
ぼく「これ下さい」(即答)
また食べたい物と違うものを選んでしまった・・・。ピーナッツライスは、ライス・ネ・ドビとか言うらしいです。ライス・ネ・ドビと、チキン・シチューと、ムリオ(青菜の炒め物)。全部で2.5USドル(≒281円)
すごいね、パック開けた瞬間ピーナッツの香りが顔にぶつかってくるよ。ではいただきまーす。
お、米とピーナッツ意外といけますよ。
ピーナッツは練りごまみたいに粒子が分からなくなるくらい摺りつぶされています。米とピーナッツを一緒に炊いたわけではなく、炊いた米にピーナッツを和えた感じですね。
なんとなく懐かしい味だなーと思ったら、よく考えたら米+ピーナッツって西アフリカの定番じゃないですか。米にピーナッツソースをかけた料理、セネガルのマーフェとか、なんかいろいろありましたね。
青菜は・・・大根菜?ではなく、アブラナの葉らしいです。でもこのエグみ、日本人ならゼッタイ大根菜を思い出すと思います。大根菜が割と好きなボクには馴染むお味。
チキンは・・・忘れたw柔らかくて普通においしかった気がしますw
やー、食事だけはばっちり通常営業に戻りました(๑•̀ㅂ•́)و✧
さて、明日は熱が下がっていれば次の町マシンゴに移動しようと思います。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
最悪ノグチドクターを想像したけど、教科書に載るような仕事してないから、大丈夫だね。まだまだ修行しなくてはノグチみたいにならんよ!健闘を祈る!
>>y.kujimeさん
それ修行したらダメじゃないですか・・・w
偉業は死亡フラグ・・・と…Φ(。。)
体調最悪で余裕無いと思いますが…
良い所そうダネ、ジンバブエ(^ ^)
>>baumさん
ジンバブエ、物価と宿泊費が激高い事を除けば良い所ですよ!
マラリアじゃなくてよかったです。宿の人優しくてこれもよかったですね。僕だったら完治するまで宿替えでも至近距離の移動しかできなさそう。早速移動とは頑張りますね。でもあんまり無理しないように〜 クスリはこういう時ありがたいですよね。海外の薬って日本で処方されるものより、だいたい有効成分が多いんですよね。だからよく効く!
>>Tomさん
ですね~マラリアじゃなくて本当に良かったです。
薬よー効くのでびっくりしました!
薬なんてそうしょっちゅう飲むわけでも無いから、日本でも即効性のある強めのを出せば良いのに~と思いますね。