【南アフリカ共和国】ヨハネスブルグでアートギャラリーめぐり。ハウトレインに乗った!(2018年7月25日)

はろー!

今回はヨハネスブルグのハウトレインに乗って、街の北部を観光しました!

※今日の写真もスマホのみです。

 

今日はヨハネスブルグ中心部からちょっと遠出して、7kmほど北にあるローズバンクって地域へ。

ローズバンクも宿のおねーさんが昨日教えてくれた所なんですが、「どうやって行ったら良いの?」と尋ねると、「パークステーション駅(ヨハネスブルグの中央駅みたいな)まで歩いて行って、そこからハウトレインで一駅よ!」との事。

ハウトレインってのは、南アのワールドカップ開催に合わせて、「危険なヨハネスブルグの中で外国人が安全に移動できるように」と言う目的で整備された電車の事。

しかし、パークステーション駅周辺ってのはヨハネスブルグの中で最も治安が悪いと言われてた地域じゃなかったでしたっけ???あの強盗遭遇率150%って都市伝説も、確かパークステーション駅周辺の事だったはず。

でもまぁ、このヨハネスブルグっ子のおねーさんが言うからには、歩いて行っても大丈夫なんでしょう!

と言う事で、今日は歩いてパークステーション駅へ行き、そこからハウトレインに乗ってローズバンクへ向かう事にしました。




宿からパークステーション駅へは1.5kmほど。ほぼまっすぐ北上する感じになります。

 

逆光で何がなんだかさっぱりですが、ヨハネスブルグ中心部のど真ん中にでーんとそびえる裁判所。

 

さて、駅にだいぶ近づいてきましたが・・・

路上がドレッドヘア屋さんになっていますね。黒人がよく髪を編み込んでたりするやつです。

道の至る所で、呑気に髪を編んでもらっています。予想外過ぎですが治安が悪いようには全く見えません。そういうボクもドレッドヘアを勧められました。「考えとく」って答えて逃げました。

 

駅前に到着しました。

めちゃめちゃ露店が賑わってるじゃないですかΣ(‘ω’ノ)ノ

治安の悪さをまったく感じさせないどころか、「一緒に写真撮ろう!」とか言われる始末です。

徒歩で何の問題も無く、パークステーション駅に到着しました。

都市伝説を1つ打ち破った気分です٩( ‘ω’ )وデデーン

しかし、ハウトレインがどこから乗れるかわからない。案内が全然無いし。

しばらくうろうろ探しましたが、パークステーション駅の北側に発見。

ハウトレインではパーク駅って名前になるんですね。

ハウトレインは地下にありました。

 

ローズバンク駅はここから1駅なんですが、ICカード代17ランド+運賃27ランドで、合計44ランド(≒370円)もしました。1駅で。

しかも100ランド入れてお釣り56ランドが、すべて5ランド硬貨で出てきました。5ランド硬貨、やたらと分厚くて重いので、11枚もいらんのだけど・・・。

運賃がこんなに高いのは防犯の為らしい。要するに富裕層しか乗れなくする事で、犯罪者が入って来るのを防ごうって事らしいです。

ICカードの裏側にはハウトレインの路線図。

ハウトレインって“GAU TRAIN”って綴りなんですね。耳で聞いてたばっかりなので、全然予想付いてなかった。

ハウトレインは、ヨハネスブルグの隣にある首都プレトリアや、ヨハネスブルグの空港に繋がっています。

そうそう、言い忘れてましたがヨハネスブルグって首都じゃないんですよ。ボクは割と最近までずっと首都だと思っていました。

なお、南アフリカ共和国には首都が3つあります。行政の府プレトリア、司法の府ブルームフォンテイン、立法の府ケープタウンです。なんだかかっこいいですね。はいここテストに出まーす(´◉◞౪◟◉)

 

ホームは普通の地下鉄。車両はピッカピカ。

 

中は・・・き、キレイすぎる・・・。

2010年って言うと8年前なはずですが、8年前の開通と思えないくらいピカピカです。客はめちゃくちゃ少ないですが。

 

なお、列車は20分おきに出ていました。

会社に勤めていた頃、東京生まれ東京育ちの先輩が「小牧線って15分に1本しか電車が無いから不便だよね~」とか言っていて殺意が湧いた事があるんですが、田舎育ちのボク的には20分に1本は便利だと感じる本数です。何が言いたいかって言うとハウトレイン便利。

 

1駅だし、ずっと地下なので、わけもわからないうちにローズバンク駅到着。

 

地上に出ると、いきなり大きなショッピングセンターが。

オシャレすぎるわ!キレイな方のジャケットを着て来て良かった。さすがにここでアフリカ縦断用の作業着みたいなジャケットは着れん。

地面と同じ高さに噴水が。

おもしろいけど、排水溝がちょっとでも埋まったらアウトだから、維持がめんどくさそう。

ショッピングセンターを抜けて、キレイな通りを歩きます。

 

えらく静かだと思ったら、露天商禁止でした。

露天商禁止って道路標識があるのか・・・。

通りには工事中の建物が多かったです。

ショッピングセンターも新しそうだったし、開発中の地区なんだろうな。

さて、宿のおねーさんの言うには、ローズバンクもアートの町と言う話でした。

が、昨日のマボネンみたいに、その辺の壁にアートがあったりする雰囲気はありません。どこに行くと良いんだろう。

ギャラリーを見つけました。


き、昨日のマボネンとはだいぶ格が違う・・・!(;゙゚’ω゚’):

ここも小部屋ごとに個人が個展を出したり教室を開いたりしているようでしたが、昨日のマボネンは若者や学生の集まり、今日のここは既にアーティストとして生計を立てているプロの集まりって感じです。

それぞれの展示物の写真は撮っていませんが、1つだけ。

KILLING THE OTHERって題の個展で、2008年にヨハネスブルグを中心に活発化していた外国人排斥運動の様子を撮影した写真の展示でした。

KILLING THE OTHERはこんな感じ。

撮影場所はほぼヨハネスブルグでしたが、暴動で建物が燃えていたり、背後の景色ががらんとしていてゴーストタウンみたいだったり、道端に血まみれの人が立っていたりと、まさに都市伝説で語られるヨハネスブルグのイメージそのまんまでした。

都市伝説は都市伝説ではなく、10年前の事実だったって事ですかね・・・。10年でよくこんなに変化したなぁ。

 

このギャラリーは建物も凝っていて、こんな通路があります。

ゆるくカーブを描いた通路で、窓の外が格子状になっているだけなんですが、歩いていて目が回る(;@ω@)

このギャラリー周辺には謎アートがたくさんありました。

 

サル?かわいいけど座れんやないかいw

 

オブジェの下には金魚池。

作品に生き物を含めてしまうと、これまた維持する人が大変・・・。

 

もう少しうろうろ歩いて、他にギャラリー2件を見学しました。

どこも無料で入れるし、静かで良かったです。一ヶ所に固まってるわけじゃないので、けっこう歩かないといけませんでしたが。

ローズバンク駅前のショッピングセンターに、アフリカン・クラフト・マーケットがあるらしいので、ショッピングセンターに寄ってみましたが、見つかりませんでした。

 

さて、時刻は14時半。ショッピングセンターに入っていた、アフリカ料理のファーストフード店Nando’sってお店に入ってみました。

あちこちの町で見かけて気になっていたのです。

Nando’sサラダ34ランド(≒286円)と、レバー&プァーパ34ランド(≒286円)

サラダが高いと思ったけど、野菜いろいろ入ってる(レタス、トマト、パプリカ、ピーマン、タマネギ、キュウリ)し量がすごいw

サラダは新鮮そうだったので、久しぶりにオリーブオイルと塩でいただきました。

やっぱり生野菜はオリーブオイルと塩がおいしいな~と思いながら食べていましたが、よく考えたらそれはスペインやモロッコの習慣ですね。ボク日本でそんな食べ方した事無かったです^q^

レバーは臭みが無くて柔らかくて、しっかり焼かれたおいしいレバーでした。ちょっと酸味があるソースがかかっていて、さっぱりとおいしかったです。

プァーパは、やっぱり発音はみんなプァーパなんですが、表記は「PAP」でした。PAPって絶対プァーパって読まへんやん

 

またハウトレインに乗ってヨハネスブルグ中心部に戻り。

 

駅から出て、行きと微妙に違う道を歩いていたら、

 

1週間前にヨハネスブルグに到着した時のバスターミナルを発見。(柵の奥の屋根の下)

そうかぁ、1週間前にここに到着したのかぁ。自分が1週間後にこんなに自由にヨハネスブルグを歩いてるなんて想像もつきませんでした。

 

・・・が、行きは気付かなかった、駅前の公園に気付きました。

柵の向こう側は新しそうな児童公園なんですが、敷地内はゴミだらけ。この公園の周囲だけ、ゴミと排泄物と何か分からない悪臭が鼻をつきます。

そして公園の中央にある、ほんの数年前に作られたような遊具は、ホームレスのアパートと化していて、何か分からない荷物が積み上がっています。

公園の敷地内の砂場や縁石には、汚い身なりの人がたくさん座っています。今いるだけでも20人は超えてそうです。その一方で、公園の柵のすぐ外にはびっしり露店が並び、キレイな服装の人達が列をなして歩いています。

 

ハウトレインが運賃を高くしたのは防犯の為。と言う事は、ヨハネスブルグで起きる強盗はハウトレインの運賃が払えない貧困層が起こしてるって事なんですよね。

そして最も治安が悪いと言われていた駅前のこのホームレスの集まり。

もしかして、ヨハネスブルグの治安が良くなったのは、犯罪を起こす人がいなくなったんではなくて、一般人の人数が圧倒的に増えて犯罪が起きにくい状況になっただけなんじゃ?臭いものに圧倒的な量の無害な物をかぶせて、臭わなくしたようなもんなんじゃない?

・・・と、ヨハネスブルグの駅周辺がヤバいと言う都市伝説を打ち破ったと同時に、犯罪の根本的な原因は何も解決してないのではと思った今日でした。明るいうちは肩がぶつかりそうなくらい一般人が歩いているので大丈夫そうですが、暗くなって人通りが絶えたら、やっぱりあの駅前はヤバそうだと感じました。

 

さて本日のEMS配送状況。

昨日と同じ画像貼ってるわけじゃないんですよ。進展無しでした。

明日の予定はまだ決まっていません。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. ログボ より:

    >ボクもドレッドヘアを勧められました。「考えとく」って答えて逃げました。
    読者の期待をうらぎっちゃあかんよ(´・ω・`)

  2. wolt より:

    >>ログボさん
    そろそろ髪切りたいと思ってるくらいなのに編んだりしませんΣ(‘ω’)

  3. baum より:

    目の回りそうな通路は、
    階段かと思いましたf^_^;)
    足元注意!しても躓きそうですね。
    ところでレンズは何処を彷徨っているのだろうね⁉️

  4. wolt より:

    >>baumさん
    リアルで見ても「あれ?階段?あ、違うわ、スロープだ!」ってなりましたw
    レンズは・・・たぶんヨハネスブルグの空港には着いているけど、税関を通ってないとか、通ってても更新されないとかじゃないでしょうか・・・。

  5. Tom より:

    宿屋のおねーさんアドバイス助かる!今回も地元鉄道に貢献しましたね。
    貧富の差が犯罪の根源っていうのを改めて認識させられます。皆貧しかったりしたら意外に平和だものね。

  6. wolt より:

    >>Tomさん
    貧富の差を表すジニ係数ってのがあるんですが、それだと南アはトップレベルでジニ係数が高い(貧富の差が激しい)んですよ><
    出してる所によって数値のバラツキがあるのですが、ワーストは南部アフリカ勢が多いです。
    逆にジニ係数が低い(貧富の差が少ない)のは東欧や中央アジア。ほんと、犯罪と貧富の差の相関性を実感します。
    [英語サイト]ジニ係数ランキング

    • Tom より:

      GINI指数、なるほど!隣国同士のレソトと南アでワンツーフィニッシュでしたね。犯罪撲滅には貧富の差の解消が必要ってことですね。