どぅめらん!
今回はレソトのモコトロンで休憩してましたー。
朝起きると、と言うか、夜中の内に喉が痛い事に気付きました。
考えてもみれば、夜行列車含む28時間移動して、翌日は5時間乗馬、その翌日はまた11時間かけて移動、そして気温も南アに比べて一気に下がってる状況。これは風邪引いてもおかしくないですね。
まだ喉が痛くてちょいちょいくしゃみが出る程度なのですが、今日は移動せずにゆっくり過ごす事にしました。ここモコトロンは標高2,100メートルくらいなんですが、次に滞在予定の宿は標高3,000メートル近くて極寒らしいので、体調万全で臨まないと一発でダウンしそうです。パミールの二の舞は避けなければ。
と言う事で、朝はビスケットをかじって、溜めていた日記を書きました。部屋の前には立派なススキ。
腹が減って来たので昼に外出。
朝晩は冷え込みますが、昼はかなりうららかです。厚手の靴下が暑くて気持ち悪いくらいでした。
来たのは立派なスーパー。
ボクはレソトに来る前「タジキスタンと同じ匂いがする」と言ってたと思うんですが、タジキスタンよりレソトの方が遥かに都会です。大変失礼しました。タジキスタンは首都にもこんな立派なスーパー無かったんじゃないかな。かと言ってタジキスタンをディスってるわけではなく、タジキスタンはタジキスタンで好きでした。
入口の前に銀行ATMがあったので覗いてみると、おっ、手数料がかからない。南アのATMって、利用しやすい場所にあるのはたいてい手数料がかかるようになっているので、手数料がかからない所でまとめておろしておこうっと・・・。
・・・・・・・・・・・やらかした(|||´Д`)そ
当たり前のようにランドが通用するのですっかり忘れていましたが、ものの見事にレソトの通貨ロチが大量に出て来てしまいました。もちろん、ランドはレソトで使えても、ロチは南アでは使えません。紙屑です。
1900ロチ(2000おろしたら、なぜか100だけランドで出て来た)と言うと、約1万5千円分です。レソト滞在中に使い切れる額じゃありません。どこかでランドに変えられるだろうか・・・。余計な仕事が増えました。
買ってきたのはこちら。ゆで卵2個5ランド(≒40円)、Hakeのフライ6.29ランド(≒51円)、プァーパ2ランド(≒16円)
昨日食べたプァーパは、スーパーのお総菜コーナーでも売られていました!レシートを見ると「PAP」って書いてありました。略称かな?
Hakeのフライには酢と塩をかけて食べるのがレソト流っぽい(2袋ずつも付いてきた)ので、酢と塩で食べました。肉厚でふわっとしたおいしい魚で、酢でさっぱりと食べられました。
プァーパは相変わらず味無し。ちょっと主張しなさ過ぎ感はありますが、個性的な味が多いアフリカの主食としては食べやすい方じゃないでしょうか。
食後の飲み物はこちら。ま、マゲウって読むのかな?
南アとほぼ同じラインナップの中で異彩を放っていたので、何か全くわかりませんでしたが買ってみました。
見た目は、少し黄味がかった白色で、どろっとしていて、なんか細かい粒々がたくさん混じっています。
味はと言うと、意外とさっぱりしていて、発酵食品みたいな酸味が少しあって、ほのかに甘いです。バナナフレーバーって書いてあるんですが、バナナ感は少なめです。
材料を見ると、トウモロコシや小麦粉が主要な成分でした。全部飲むと一気に腹いっぱいになりました。DENMAR社の公式ページでは「Food Drink」と言うジャンルに分類されています。なるほど、食後に飲むと苦しいわけだ。
午後から夜にかけては、音楽聞きながら穴の開いた服を裁縫したり、日記の続きを書いたりしていました。
すっかり日が暮れた19時頃、宿のオーナーが人を連れてきました。30代くらいのがっしりした体格のおじさんです。坊主頭と体格のせいでかなりいかつく見えます。
話を聞くと、日本語のカーナビを持ってるんだけど使い方がわからないので困っていると言うのです。見に行くと、ハイエースに確かに日本語のカーナビが付いていました。カーナビさんによると我々は新宿にいる事になっていますが、とりあえずそれは気にしないようにしましょう。
レソトの人がわざわざ日本語のカーナビ付ける事は無いと思うので、きっと中古車を買ったら付いてたんだと思います。
彼がカーナビでやりたい事は、
- 英語表示に切り替える
- スマホをBluetoothでカーナビに接続する
- Bluetoothで接続したスマホから音楽を流す
- 画面を一時的に消す
の4つでした。
つっても自分の車を所持した事すら無いボクは、それらが可能なのかどうかも分かりません。とりあえず画面を見ながらあれこれやって、なんとかスマホをBluetoothで接続する事だけはできました。接続した直後にたまたまスマホに電話がかかってきて、ナビ画面で取ってみたりしました。
・・・が、それ以外は上手くいかない。と言うか、英語表示とBluetoothで音楽流すのは無理っぽい気がする。英語表示くらい搭載しとけよナビメーカァァァァ!!!ヾ(`Д´)ノ”
無理っぽい・・・と伝えてみたものの、彼はあきらめきれない様子。まぁ、確かに一文字たりとも読めない言語で表示されていたら、無理かどうかすらわからんわなぁ・・・。英語表示くらい普通あるやろってボクも思うし。
そして渡されたのは日本語マニュアル。「明日の朝また教えて!」と言って帰って行きました。
ちゃんとマニュアルが中古車にくっついてレソトまでやって来ている事に少々驚きを感じましたが、じっくり見て行きます。
どうも「パイオニア株式会社」が2008年に発行したマニュアルみたいです。2008年なんてボクがまだ学生の頃じゃないか。くそぅ、苦情言うぞ。「英語表示くらい搭載しろ!」って。
中を読むと、これまたいまいちなセンスの説明書でしたが、画面の消し方は分かりました。でもやっぱり英語表示とBluetoothで音楽流すのは無理っぽいです。Bluetoothで出来るのは、ナビ画面上で電話をかけたり受けたりするだけ。考えてみれば当たり前で、2008年って庶民にスマホなんて普及してなかったもの。携帯電話は電話する為のもので、そんな音楽プレイヤーみたいに使う物じゃなかったんだから。
無理無理できない!やめ!ヾ(。∀゜)ノアヒャ
・・・とは言っても、きっと持ち主の彼は納得しないんだろうなぁ・・・とか、もしかしてカーナビに期待して車選んだりしたのかなぁ・・・とか、せっかく日本車選んでくれたのになぁ・・・なんて思うと、何かしらやらないといけない気がしてきました。あぁめんどくせぇ物を置いて行きおって!
と言う事で、設定画面や通信関係、オーディオ関係のメニュー画面をできるだけ忠実に紙に書いて、英語訳を記入した物を作りました。
画面上でイラストのあるボタンは真似してイラストを描いて、つながりのある画面は番号を振って、関連が分かるようにしました。役に立つかは知らんけどこれで許してほしい。
幸い、古いカーナビでナビ以外の機能が見た目より貧弱だったので、1時間半くらいで終わりました。新しいカーナビだったら機能多すぎて徹夜モノでした。
体調も悪いので、さっさと終わらせてさっさと寝ました。
さて、いつもより日記が短いので、今日はレソトの文化を紹介します。
レソトの防寒着は毛布
レソトの人々は、毛布をまとって外を歩きます。
これは別に不精して家からそのまま着て来たとかではなく、バソト・ブランケット(ソト族の毛布)と言う伝統的な衣装(?)らしいです。
ボクも実家で冬にこんな格好で室内を歩き回っていた覚えがありますが、レソトの方々はこれで外を歩きます。伝統衣装ですから。でも一番初めにやりだした人は絶対ただの無精者だったと思うんだ。
車の中などでは、肩から外して2,3人でひざ掛けとして使っていたり、冷たいベンチなどでは敷いて座っていたりします。確かに万能。
マレアレアロッジの部屋の注意書きには「部屋に置いてあるバソト・ブランケットを着て外を歩かないで下さい!ドライクリーニングに出してるんです!」と書かれていて、ちょっと笑いました。宿の毛布も着て外出ちゃう人がいるんですね。
なお、バソト・ブランケットは買うと800ランド(≒6,433円)とかするらしいです。けっこうな高級品。
「いいね!!」は「シャープ!!」
そしてレソトの文化(?)の2つ目、「シャープ」。
この「シャープ」は英語の「Sharp」らしいんですが、本当に万能。レソトの人々は至る所で「シャープ!」と言います。
一番基本的な使い方は、「グッド」や「ナイス」の代わりに「シャープ!」と言う使い方。「レソトはどう?」とか「おいしい?」とか「元気?」って訊かれた時に、元気に「シャープ!」って返すととても喜ばれます。レソトの人的には「グッド」よりも「シャープ」が上なんだと思います。
あとは、次の乗合タクシーなどに案内してもらって、「すっごくありがとう!」と言った時に、フッとほほ笑んで「シャープ!(・`ー・)b☆」と返されたりします。これはなかなか粋で上級者向けの使い方ですね。
南アと違ってレソトにはたまに英語が話せない人もいるのですが、シャープだけは通じるので、覚えておくと非常に便利です。
と言う事で、夜にカーナビイベントが発生しましたが、今日はのんびりとした一日でした。まだ喉が痛いけど明日には治ってると嬉しいなぁ。
明日はいよいよレソトのメイン、サニ・パスへ行きます。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
高所で体調不良なのにナビの翻訳とはあなたの人柄の良さを見ました。
>>y.kujimeさん
ありがとうございます、頼まれるとなんかプレッシャーを感じてしまうので、何かしらしないといけないなと…(;^ω^)
中古車のカーナビ、新宿にいることになってるの笑っちゃいました。香港でカーナビ付きの日本の中古車に乗せられたことありましたが、同じくカーナビが悲しい感じになってました。日本語の説明書も一緒にアフリカ渡航してるのがすごいですね。
>>Tomさん
悲しいカーナビ、世界のあちこちにいるんですねーw
純正の説明書を見た時は本当にびっくりしました!元の持ち主から販売業者まで、全員が几帳面だったんでしょうね~。