モロッコのカサブランカから西サハラのダクラへ移動!(2018年2月16日~17日)

あっさらーむあらいくむ!

今回はモロッコのカサブランカから西サハラのダクラに移動しました!

最初思っていた動線としてはこう。

 

「西サハラ」とは

なんかすごい複雑な地域なのですココ。西サハラってのはサハラ砂漠の西の地域だからそう呼ばれているだけであって、実は国として認められていないんです。南極以外で、こんな広い面積(日本の本州と九州を足したくらい)で領有権が定まっていない地域があるなんて知りませんでした。

西サハラは現在、西半分をモロッコ、東半分を「サハラ・アラブ民主共和国」と言う亡命国家が支配しています。と言っても、モロッコの支配はアフリカ内では認められておらず、事実上の「不法占拠」とされています。

一方、サハラ・アラブ民主共和国はアフリカでは国として認められていて、アフリカ連合(AU)にも加盟しています。ただ、それ以外の地域では(日本含め)モロッコとの関係悪化を懸念してサハラ・アラブ民主共和国を承認していない国の方が多いです。

今のところ停戦していてドンパチはしていませんが、モロッコは西サハラの東西を分断する「砂の壁(サハラ砂漠の砂を積み上げて作った壁)」と地雷を設置しています。いつどうなるかわからん感じです。

この西サハラ問題の為、モロッコは長い事アフリカ連合に加盟していないアフリカ唯一の国家でしたが、2017年にようやく加盟したようです。

発展した様子を見せているモロッコですが、アフリカの中ではちょっと困った子扱いっぽいですねー(´・ω・`)

ちなみにボクのツイッターの現在地(自動認識)は「モロッコの」ダクラと表示されています。ちょっと複雑な気分です。

 

さて、2月16日朝の話から。朝起きてパソコンを起動すると、画面が真っ暗で何も出て来ない。左上にぽつんとウインドウが出ていて「個人用設定を読み込んでいます(応答なし)」ってメッセージが。いつまで経っても変化がありません。

これヤバいやつやーんと修復を試みるも、Windows10になって色々違い過ぎて、まずセーフモードでの起動ができなくて困るって言う。従来の起動時のF8キーから変わってるんですね・・・。知らんかったです。

って言う話を長々しても仕方ないので省きますが、わちゃわちゃやって、結局出発までに復旧しませんでした。一応安全に電源が落とせる状態にはなったので、とりあえずシャットダウンして、不安なまま出発。

 

カサブランカ駅(Casa Voyageurs)に到着。

 

アガディールまでのチケットを購入。205ディルハム(≒2,380円)

「マラケシュで乗り換えね」と言われました。そう言えばいつものチケットと微妙に表示が違う気がします。

そしてよく見ると、「AGADIR(SPURAT)」って書いてあります。SPURATOURと言うのは、モロッコの鉄道会社が運営する大手バス会社です。なるほど、マラケシュからアガディールはバスか!こういう事だったみたいです。

 

朝をまだ食べていないので、駅の売店で何か食べるものを・・・。

お菓子ばっかりかー。パンとかは無いのね(´・ω・`)

なんかえらく近い所でにゃーにゃ―聞こえると思って店内を見回すと、

雑誌の上www(*´Д`)

ぐにぐに動き回ってる子ネコも、親にへちゃっと寄りかかってる子ネコも攻撃力高すぎる(*´Д`)

 

お菓子を買って、出発の8時55分まであと30分。早めだけどホームに行っとくか~っとホームに行くと、もう既に車両が停まっていました。案内板の表示を見ると、ボクが乗る便の表示だったので、何の疑いも無く乗車。

そして乗ったボクのすぐ後ろで閉まるドア。動き出す列車。え?ん??あれ????(;・ω・)

まだ30分ありますよね・・・?近くの人に「これどこ行き?」と訊くと「CasaPort行き」。CasaPortってのは、カサブランカ市内にあるもう一つの大きい駅の事です。乗り間違えたぁぁぁぁ。・゜(ノД`)゜・。

ていうかホームの表示・・・。近距離列車のは表示してないのか、それとも出発直前にもう次の便のを表示していたのか・・・。完全に騙されました。

 

次の駅、CasaPort駅に着いたのは15分後。すぐに戻る便に乗れば8時55分までに戻れますが、駅の人に訊くと今の列車の折り返し便しか無くて、どうもしばらく出発しないようです。うわー、完全に間に合わんやんか・・・。

ちなみにCasaPort駅には長距離列車は停まりません。事前にネットで調べてたので把握済み。

 

再出発したのは9時10分。また15分かけて元の駅に戻ります。もう完全にあきらめ切って、「次の便は確か2時間後だから、今日はもうバス間に合わなくてアガディール宿泊かな・・・」なんてのんびり考えながら元の駅に戻ると、

ホームが人で溢れかえってるやんか。これはもしや・・・と思って表示を見ると、まだ8時55分の便が来てない!キタ―――(゚∀゚)―――じゃない、キテナイ―――(゚∀゚)―――!!

列車は結局、9時30分くらいに来て、9時40分に出発しました。45分遅れです。ずっと待ってた人はちょっとかわいそう。

 

マラケシュ駅に到着!

3時間45分くらいかかりましたが、内3時間くらい寝てたのでほぼワープです。

どうやってバスに乗り換えるのかなーとうろうろしていると、親切な人が1番乗り場から外に出た所だよ!と教えてくれました。

 

無事にバス乗車。

電車が45分も遅れて乗り継げるのか心配でしたが、ちゃんと乗り継げました。バスが電車を待ってたんだとしたら、バスで待ってた人が気の毒だけど・・・。

バスはずっと高速道路を走っていました。

バスも3時間くらいの内1時間半寝ていたので、やっぱりワープしました。

 

朝はどうなるかと思いましたが、ちゃんとアガディールに到着しました。時刻は17時半。

ここからダクラへのチケットを買います。事前に見たネットの情報では19時発と言う話だったんですが、チケットを買ってみると21時発に変わっていました

えぇー・・・。21時発なら、朝早くでなくてももう2時間遅い便でも間に合ったやん・・・・

最初の列車に乗り遅れても全然間に合ったみたいです。朝の心労はなんだったんだ。

 

バスターミナル内のカフェで食事。ハリラ6ディルハム(≒70円)

ゆで卵と、なんかの干した実が付いて来ました。

干した実は干し柿みたいな味でした。何の果物かわかりませんが、嫌いじゃないな。あ、ボク果物嫌いですが、干すと少し許容幅が広がります。いらない豆知識。

ケフタのタジン30ディルハム(≒348円)

ケフタのタジン

ケフタってのは肉団子の事。すくってみると・・・

底が浅すぎる!!!(|||´Д`)

全然量が無いじゃん・・・すごく損した気分です。味はまぁ悪くないけども。

しかも会計時、「卵とかいろいろ付けたから合計40ディルハム」とか言われました。メニューに金額書いてあるし、その他のいろいろ頼んでねーしw

36ディルハムの小銭をきっちり用意していたのですが、40ディルハムは無いよと200ディルハム札を出すと、「じゃぁ36ディルハムで良い」とか言い出しました。あるあるですが、大きくない店は高額紙幣を嫌うんですよね。でもそこであっさり36にするって事は、多分元々36なんだろうな。

と言う事で、アガディールのバスターミナル内にある↓の店はクソなので、反対側にある店に入りましょう

 

もう一方の店でお茶飲みながらテレビ見ながら待機。ここにはフリーWi-Fiもありました。

 

ニュースキャスターもヒジャブ着用。

イスラム教国家の都市部でちょいちょい見かけるけど、スーツにヒジャブって萌えませんか。最近すごく好きですこのスタイル。

 

20時半に外へ。

アガディールで既にかなり南下してきたせいか、あんまり寒くありません。夜行移動で寒いのは嫌なので、これはありがたい。

バスは21時10分に出発。乗車率は4割くらいだったので、2座席分使って寝られました。

 

 

 

バスはやたら休憩が多くて、1時間半くらいに1度は停まっていました。

停まる度に照明が点いて人が乗り降りするし、途中からなぜか冷房を付け始めたので、結局寒くて寝られませんでした。なんで付けたんや。

夜が明けた。

 

どこかの町のバスターミナルでトイレへ。案内板のピクトグラム(人)が活き活きしています。

 

ついでに朝飯替わりのおやつも買って来ました。2.5ディルハム(≒29円)

しっとりしていてうまかった。

バスに人懐っこい子が乗っていました。

通りかかる度に手を振って来るけど、乗車中に騒ぐわけでもなく、イイコでした。親と一緒にどこか途中の町で降りて行きました。

 

ここは地理的にはサハラ砂漠の西の端で砂漠地帯が広がっているんですが、

 

そのまま海に繋がっています。すごいよサハラ砂漠がそのままビーチだよ。

 

モロッコと西サハラの間に国境は無いので、バスはガンガン走ります。

ラクダさんいっぱい。

国境は無くても途中にちょいちょい検問みたいなのがあって、2回ほどパスポートを出しました。

検問ではパスポートを撮影されて、職業を訊かれます。ボクはたいていエンジニアって答えるんですが、何の職業だと引っかかるんだろう・・・。

 

午後、もう何回目か分からない休憩。砂漠のど真ん中のガソリンスタンド。

乗客は西サハラに入ってから途中の町でどんどん降りて行って、もう10人も乗っていないくらいです。

おなか空いたのでおやつ。2ディルハム(≒23円)

プリッツ(サラダ味)みたいなお菓子でした。

 

席に座って出発を待っていると、乗客の女の子が声をかけてきました。真っ黒な肌に大きい目と唇、チリチリの髪、生粋の黒人の女の子です。歳は全然わからないけど、多分かなり若い、大学生くらいじゃないかな。

女の子「ねぇ、英語分かる?」

ぼく「うん分かる」

女の子「このバス、いつダクラに着くの?」

ぼく「それは分かんないなぁ・・・」

女の子「あなたも知らないのねー(either…)。早く着くなら○○(知らない地名だったので覚えてない)に今日行きたいんだけど。誰も英語分からなくて困っちゃう!」

外見からしててっきりアフリカの人かと思ったけど、英語しか話せないらしい。eitherの発音が「イーザー」だったので、もしかするとアメリカ人かもしれない。(って数日前にどこかで読んだ。イギリス英語は「アイザー」らしい)

一方的にあれこれしゃべって、こちらから何か訊く間も無く去ってしまった・・・(;^ω^)アメリカ人っぽいなー。

 

ダクラに近づくと、唐突にカイトサーフィンがたくさん見えてびっくりしました。

地元民・・・かモロッコ人か・・・はたまた欧州からの観光客か・・・。すごい唐突だったので最初わけが分かりませんでした。

 

2月17日の17時過ぎにダクラ到着!24カ国目西サハラ!

カサブランカから32時間かかった・・・(?´ω`? )久しぶりにしんどい移動でした。

さっきの黒人の女の子は、バスから降りる時にタクシードライバーに囲まれて(ボクはなぜかスルーされた)、「オンリー・イングリッシュ!!」と連呼していました。ボクがモロッコで「ノット・チャイニーズ!!」と連呼するのと同じくらい、彼女も外見で苦労してるんだろうなぁと思うと親近感がわきました。

どうやら今日ダクラから移動するのはあきらめたようで、最初は一緒に宿探そうかみたいな話になったんですが、「疲れて歩きたくない~タクシー探す!」と言ってバス会社の前にどっかり座り込んでしまったので、さっさと歩いて宿を探したいボクはやっぱりここで別れる事にしました。若者よ、ちゃんと歩きなさいw

 

ダクラは思ったより栄えていました。

一体どんな街だろうと思っていましたが、普通の地方都市って感じです。

ゴミは多い。

つーか行政ってどうなってるんだろう・・・。ゴミの収集とか、道の整備とか・・・。モロッコがやってるのかなぁ。

 

宿は、市場近くの100ディルハム(≒1,161円)の宿を見つけました。市場に出荷に来たような地元民が多くて、騒がしい宿です。

 

24時間ぶりのまともな食事。サラダ

マヨネーズだらけでびっくりしたw

モロッコでは見た事ない、赤っぽい大根みたいなのが入っていました。

何かの魚の塩焼き。

焼き方がちょっと雑だけど、身が柔らかくてうまーい魚ですね(*´ω`)

バカラオのタジン

バカラオのタジン

バカラオと聞いてつい!本当にバカラオが入っていました。

バカラオのタジン

魚のタジン良いっすね!これ好きです( *´艸`)

頼んでないのに付いて来たポテト。

こんだけ食べて45ディルハム(≒522円)でした。モロッコより物価安い?

 

夜はそうです、パソコンの復旧です。

時間はかかりましたが、パソコンを2月10日時点の状態に戻したらちゃんと起動しました。厄介だったのが、ブラウザが軒並み立ち上がらなくなっていた事で、ブラウザの復旧の方が更に時間かかりました・・・。

全部で2時間半くらいかかったので、疲れてそのまま寝てしまいました。

さて、明日は1日ダクラに滞在します。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. baum より:

    この1日…トータル的にはラッキーじゃん‼️
    ツキが周って来たかぁo(^_^)o

  2. 柚姫 より:

    おつおつ。パソコン直ってよかったね♪
    お魚はたぶん鰯的な何か、赤い大根はビートじゃないかな?
    クオリティ考えたら物価ここより安いかも!素敵!

  3. wolt より:

    >>baumさん
    ラッキー・・・なんですかねぇ(;^^)
    ツキが回って来ると良いなぁ~

    >>柚姫さん
    なるほど、ビート!聞いた事あるような気がします~。
    ダクラのレストランはコスパがステキでした(*´∀`)

  4. Tom より:

    西サハラ、勉強になりました!のんびりしてる感じのモロッコの人も領土問題となるといきなり貪欲ですなぁ〜
    ブログアップに時間がかかってたから移動で予定外のことがあったのかと思ってましたら、パソコントラブルだったんですね(^^)

  5. wolt より:

    >>Tomさん
    ねー、ちょっとガツガツしてますよね(;´∀`)
    昔はモーリタニアと西サハラを取り合っていたようですが、モーリタニアはとっくに手を引いてるのに・・・。