あっさらーむあらいくむ!
今回は世界遺産「フェズの旧市街地」を歩きました!
※日本語だと「フェズ」表記が多いんですが、地元の人の発音はどう聞いても「フェス」です。すごく違和感があるので「フェス」と呼びますが、世界遺産の登録名の和訳は「フェズの旧市街地」なので、世界遺産の登録名称だけフェズって表記します。
世界遺産「フェズの旧市街地」とは
フェスは8世紀後半にベルベル人(北アフリカの先住民族)の国の王都になり、芸術や学問等、文化の中心として発展しました。
町は、敵の侵入を防ぐために狭い路地が複雑に交差して出来ています。更にフェスが造られてから旧市街地の構造をほぼ変えていないと言う事もあり、城壁に囲まれたフェスの旧市街地はほぼ迷路。「世界一の迷宮都市」とも題されるほどです。
と言う事で、フェスの旧市街地は全部が世界遺産登録されています。今回はそんな旧市街地をひたすら歩きました。
まず朝食は、旧市街地と違う方向に探しに行ってみました。
8時は過ぎてるんだけど・・・全然店開いてませんね。旧市街地の方に行った方が良かったかなー。
なんとか探し回って、焼き色の良いホットケーキみたいな物を買って来ました。驚きの2ディルハム(≒24円)
あんまり味はついていなくて、もろもろした固焼きホットケーキって感じです。悪くないけど、もうちょっと何か欲しいw
さて、旧市街地にレッツゴー。
城壁のすぐ外は市場になっています。
スパイスいっぱい。茶色系のスパイスが多いのかな。
卵だらけ。卵オンリーで勝負とは漢気がありますな。
カタツムリオンリーの店もありました。
脱走しようとしてるカタツムリいるんですけど!
食用なのかなぁ・・・。その辺の食堂でさらっと出て来るんだろか。
野菜の隙間にネコ。
肉屋の下にはもっとネコw
真剣な顔してるなぁ。
よその肉屋では、解体して要らなかった部分を投げてもらっていました。
野良猫らしくない長毛タイプ。
毛並み綺麗だから、一応飼い猫なのかなぁ。
フェスにはとにかく手工芸品が多いです。まずは絨毯。
安いもんでもないだろうに、こんな往来の壁にかけまくって良い物なのか・・・?
何かの植物を編んだカゴとか。
陶器類も多いです。
もちろんタジン鍋は定番。
そんな手工芸品の中でもトップを誇るのがこちら。
皮をなめして染める事を「タンネリ」と言って、上の写真はタンネリの作業現場です。見えているいろんな色の液体は染料。モロッコの中でもフェスのタンネリ産業は最大規模だそうです。
タンネリの現場は臭いがキツイキツイと聞いていたんですが、正直インドのムンバイの裏通りの方がよっぽど臭い。確かに嗅いだ事ない臭いではあるけど、こんなん臭いうちに入らんわw
染料は、全部植物などから取った天然染料だそうです。
なので、皮製品が本当に多い!
大小のカバンや財布、椅子カバー、ジャケット、スリッパ、馬の鞍などなど。しかも「皮製品屋」のイメージが変わるくらい色とりどりです。
あと布製品(テーブルクロスとか)の製造所も見せてもらいました。
動きがおもしろかった(と言うかどうなってるかよくわからん)ので、動画でお楽しみ下さい。
世界最古のマドラサ(神学校)が併設されているカラヴィーン・モスク。
一応地図貼りましたけど、地図見ても多分わからんし、地図無くても適当に歩けばカラヴィーン・モスクには着くと思います。
まぁ、ムスリム以外立入禁止なので、行っても仕方ないと言えば仕方ないです。ボクも行くつもり無かったけど、なんか通りかかってしまった感じです(; ̄∀ ̄)
そしてやたら多いのが動物(主にネコ)。
観光客に取り囲まれる子ネコ。
また、路地が非常に狭いので、未だに移動手段として馬、ロバ、ラバが現役です。これは多分馬。
これは多分ラバ。
これは多分ロバ。
これは・・・なんだろ。すげぇ汚いラバ?
馬・ロバ・ラバばっかり見ていてよくわからなくなってきました(;・∀・)
旧市街地でも、しっかりスマホ関連の地域もありました。
元々は何があった場所なんだろうなー。
DVD屋さんもしっかりあります。古い物の中にもしっかり新しい物。
地味に好きだったのは古本屋。住宅に囲まれた小さい中庭みたいなスペースに、
新旧雑多な本がどっさり!
魔法書とか呪いの本が10冊や20冊くらい混ざっててもおかしくない雰囲気w
疲れたので食事。
ハリラ・スープ10ディルハム(≒120円)
お、ここのハリラうまーい気がします。程良くとろっとしていて、あんまりスパイスが立っていなくてマイルド。パクチーがやや強くて、どっちかってと東南アジア料理みたいです。
野菜と肉のクスクス50ディルハム(≒600円)
おぉー・・・レーズンはいらーーーんのだ!(ノシ`Д´)ノシ
レーズンを避けて食べますw
黄色い物体も、果物的な何かだったらどうしようと恐る恐る食べましたが、冬瓜をターメリックで色付けしたような感じでした。モロッコに冬瓜があるのか知らんけど。
レーズンだけ余計ですが、クスクスもうまーーーいですね(*´ω`)
蒸した野菜や肉の味が、クスクスにしっかり染みてるのがもう最高。初めて出会ったクスクスはサラダでしたが、もう「クスクスはサラダじゃなくて蒸し料理の方が良い!」と主張したくなっています。
気付くと、隣の席に行儀良い妖怪が座っていました。
ずーっと座っているので、肉の脂身を少しあげてみました。
なんか距離近くなってません?
さすがにこれ以上はあげないのだ( ˘・ω・˘)
最後はモロッコティー10ディルハム(≒120円)
ハーブ入り過ぎやんwでもこれが案外おいしい。
レストランの近くにはお菓子屋がたくさん並んでいました。
なんかインドっぽいなw
ちょっと買ってみました。これだけで50ディルハム(≒600円)もしました。
たっっっっっぷりハチミツを吸わせた揚げ菓子。以上w
すごくいろんな物に出会いましたが、全部行きあたりばったりです。
そもそも迷路みたいな町なので、最初から目的地は定めず、ひたすらうろうろ歩き回った結果、見たい物全部見れた感じです。
他の人のフェスの旅行記を読んでいると、「どこまでも偽ガイドがつきまとってきた」「子供にスマホを盗られそうになった」「タンネリ作業場の撮影にお金を取られた」等、なんか散々な話ばかり書いてあったんですが、全然そんな事無くて拍子抜けでしたね・・・。
確かに話しかけて来る人、作業場や土産物屋の見学に誘ってくる人は多いですが、「買わないよ?」と見学だけでも嫌な顔せず丁寧に説明してくれて、こっちも丁寧にお礼を述べて和やかに別れる事がほとんど。
道案内してやるよ!みたいなのも何人か会いましたが、「どこに行くんだ?」⇒「どこも?歩いてるだけだよ」と返すだけで引き下がって行きました。おとなしい・・・(;^ω^)
1回だけ、若い客引きの男の子が、断り続けてるのに5分くらい付きまとって歩いて来ましたが、断りながらついうっかり大きなため息をひとつつくと(そんなつもりは無かった)、びっくりしたように「ごめんよ」と言って去って行きました。
そんな素直に謝られると・・・こっちもため息で追い払ってごめんよ(;^ω^)単に引き際が読めないだけの子だったようです。
ただ、若い女性だけの2~4人グループは、足止め食らってる姿を見かける事が多かったですねー。
女性4人が土産物屋に入ったら、1人も何も買わないってことは無いだろうから、普通の商売人も、厄介な商売人も、絶対ターゲットにしますよね。多分それでトラブルが多いんじゃないかな。
まぁとにかく、1人でぷらぷら歩く分には全然快適なフェスでした。
旧市街地から出て、そのまま旧市街地を眺められる近くの丘に登ろうと思っていたんですが、雨が降り出してしまいました。
仕方ないので今日は退散。明日もあるし。今日は食事も含めて4時間くらいうろうろ歩きました。
さて、明日も引き続きフェスに滞在しますが、今日登り損ねた丘に登る以外はノープランです。のんびり過ごします。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
機織よくわからんけどカッコいいな
>>にみくともさん
おなじく機織り全然わかりましぇん(;´∀`)
詳しい人が見たらきっと面白いんだろうな~と思いながら見てました。
クスクスもモロッコティーもお菓子も…意外と高いですねー⁈
>>baumさん
アジアの感覚からすると、外食関係はけっこう高いですねー^^;
観光地だからか、まだヨーロッパに近いからか・・・