アルヘシラスからジブラルタルへ日帰り観光(2018年1月31日)

ブエナス・タルデス!

今回はアルヘシラスから日帰りでジブラルタルに行って来ました!

 

朝はトマト味のアンチョビとパン。

買う時に心持ち高いなと思ったら、雑穀パンみたいな茶色いパンで好みでした。




アルヘシラスからジブラルタルに行くには、アルヘシラスのバス停から、リネア(Linea)行きのバスに乗ります。

アルヘシラスのバス停はここ。

ていうか昨日セビーリャから着いたバス停です。でもバスがわからん。

そう言えばここ数日でスペイン語の単語をちまちま覚えていたので、そろそろ文章が作れるんじゃないかと思って試しにそこら辺にいたバスの運転手に「きえろ・いる・あ・りねあ!(リネアに行きたい!)」と言ってみると、運ちゃんは何か言いながら後ろを指さしました。つ、通じた(;゜∀゜)そ聞き取りは全然無理ですが、多分もうすぐ来るって言ってるんだと思います。

インドネシアでもあったけど、現地の言葉で話しかけると、言葉がわかると思われて普通に返されるけど、返事は理解できないってやつ、実は一番困る状態です。

15分ほどでリネア行きのバスが来ました。料金は2.45ユーロ(≒332円)

 

40分ほどでリネアのバス停到着!

バス停から出ると、建物の向こうに岩がそびえたっているのが見えました。あそこがジブラルタルです

 

ジブラルタルとは

ジブラルタル”海峡”はよく聞きますが、ジブラルタル(Gibraltar)って町は海峡ほどメジャーじゃない気がするので説明。

ジブラルタルの場所はここ。

ちょうどボクが滞在しているアルヘシラスの、湾を挟んで対岸になります。ちょうど半島になって飛び出している部分がジブラルタルです。

しかしこの半島、なんとイギリス領

歴史的に、ジブラルタルは度々戦場になっていて、大きく言うと8世紀~15世紀はイスラム系の王国領、15世紀~18世紀初めはスペイン領、18世紀初め以降はイギリス領です。

統治国が変わっている間にも、ジブラルタルにユダヤ人を入植させたり、対立国から度々襲撃されたり封鎖されたり、住民が自主退去したりと、いろんな事が起きています。

ユトレヒト条約でイギリス領として認められたものの、スペインはイギリス領である事を認めておらず、未だに返還を求めているらしいです。

あー・・・ね、そういうのどこの国でもやってるのね・・・(; ̄ω ̄)

 

と言う事で、一応ジブラルタルに入るにはイミグレーションらしき建物を通ります(写真手前の建物)。

つっても、スタンプもおさず、パスポートを確認されるだけなんですけど。イギリス側はスタンプおしてくれるって話を聞いてたんですが、おしてくれませんでした(´・ω・`)

 

ジブラルタル到着!って、ん?23カ国目イギリス・・・になるのか一応(;´・ω・`)

やっぱ無し!カウント無し!w次イギリス行った時ややこしくなりそうだ。

 

ってここは・・・?

空港の滑走路!?Σ(‘∀’)

ジブラルタル国際空港は、なんと滑走路がスペインからの道路を横断する形で造られています。

 

ちゃんと遮断機と信号があって、離着陸の時は滑走路に車や歩行者が入らないようになっています。

 

滑走路を人や車がガンガン横断してる光景ってそうそう見れるもんじゃない気がします。管制塔が歩道脇にあるし。

また、ジブラルタル国際空港は先程見えた岩山(ザ・ロック)と国境に挟まれている事や、計器着陸装置が無くて目視で着陸しないといけない事から、パイロットが選ぶ危険な空港ヨーロッパでは堂々の1位らしいです。

 

すごいな、ジブラルタル、入国から早々に強烈すぎるぜ(;・`Д・)

 

少し歩くと、すぐ市街地に入ります。

おー、イギリスっぽい・・・ような?フィッシュアンドチップスとか、電話ボックスとか。

ん、9ユーロ・・・じゃない!9ポンドだ!

通貨が違うのかめんどくさいな・・・(;^ω^)まーユーロも使えそうっちゃ使えそうですけど。

 

さっぱり地理がわかりませんが、とりあえずジブラルタルの大半を占めている岩山に登ってみます。適当に車道をガシガシ登って行きます。


 

おサルさんおるやーん。

ジブラルタルには、野生のサルがたくさん住んでいます。なおスペインに野生のサルはいないらしく、いつどうやって繁殖したのかよくわからんそうです。

なんかニホンザルみたいに見えますが、北アフリカ原産のサルらしいです。今ではジブラルタルの縁起物(サルが住んでいる限りイギリスの統治が続く)と考えられていて、数が減らないように補充してるんだとか。

イギリス、そう言う縁起物好きですねー。ロンドン塔のワタリガラスとか。あれもいなくなるとイギリスが滅びると言われているので、常に2羽飼われていていなくならないようにしてるって話ですね。

 

動物注意の標識に動物がいすぎるwww

真ん中のちょっと下にスヌーピーのシール貼ったの誰だ

 

岩山はながーい尾根になっていて、ジブラルタルの半島を縦断するように南の方まで続いています。とりあえず南端に来ました。

この海がいわゆる“ジブラルタル海峡”!対岸見えるかもと思いましたが、まったく見えませんね。

 

階段があったので、軽い気持ちで登る事に。

 

なんか・・・

だんだんすごい道になっていくw

ちょっと下がシャレにならん。

 

20分弱で、展望台に着きました。

ジブラルタルの岩山の東側を、北向きに見た状態です。

東側の平地狭っ。こんな狭い所にも町造ってるし

多分だけど、少ない平地を有効活用するために、埋立地を駐車場にしてるのかな。

ここで行き止まりと思ったらまだ上が。更に急な階段になってどんどん上がります。

途中で下を見た状態。階段のつづら折りっぷりで勾配を想像して下さい。




展望台から更に20分ちょいくらいで尾根の頂上に到着!

 

なんか・・・ここ何の施設?(;^ω^)

一応、家族連れの観光客1組とすれ違ったので、入っても良い場所なはず。

尾根の先っちょにあるこれはなんぞ・・・。

 

まわりこんでみr・・・あっ


砲台!Σ(‘ω’ノ)ノ

 

砲台の中も入れました。

おぉ~・・・。ていうか普通に機械油の臭いがするから、今でも使えるように整備されてそうな気がするんですけど。

近くにもう一個砲台がありました。

 

こっちはさっきの砲台と違って、ボロボロで使えなさそうな感じでしたが、砲台の下に入る事ができました。

なるほど、砲台を回転させる機構が下にあるのか!

 

少し山を降りると、ちゃんと看板がありました。

あー良かった、普通に観光地で。でもよく見ると“大人3ポンド”って書いてあるけど、裏からひょっこり登って来たボクは払う場所無かったんですが・・・。まぁいいや。

どうも、尾根の西側(市街地側)が表みたいです。歩いている観光客が一気に増えました。ボクは南から回り込むように、東から直登して来たようです。

 

西側は、車が通れるくらいの幅で、ゆるやかーな坂道でした。のんびり下りながら市街地を目指します。

 

船着き場の周囲が建物に囲まれてるのって黄金航路っぽいな~と思いながら撮っていたら・・・

カメラを構えている腕の下を何か通過したような気配がっ(||| ̄Д ̄)そ

慌てて顔からカメラを離すと、サルでした。

あぁ、ボクが手すりスレスレに立っていたのがジャマでしたかそうですか・・・。ってふてぶてしすぎるだろ!(||| ̄Д ̄)そ

でもなんかふわふわ丸っこくてかわいいサルだな。

観光客の子供がちょっかい出しても反撃してなかったし、ふてぶてしいけど比較的おとなしいような気はします。

 

案内板に橋が描かれていたので、橋に来てみました。

 

閉鎖されていました・・・(´・ω・`)

 

これ、来た道を引き返さないといけないのかなと一瞬げんなりしましたが、山に沿ってちゃんと道がありました

えぇ、それじゃぁこの橋はなんの為に造ったんさ・・・(´・ω・`)

橋を真横から見ると言う、あんまり無いアングル。

 

ワイヤーにウミネコがとまっているんですが、妙にきっちり金具にとまっていてかわいいw

 

尾根の西側のルートは、緩やか過ぎて降りるのにすごく時間がかかりました。ようやく町。

 

山に登って、なんだかんだで観光して降りて来るのに、3時間くらいかかりました。これが途中にあったルート図。左側が北。

ボクの通ったルートをなぞってみました。

もっと北側(図の左)まで行っても良かったなー。まぁ十分歩いたから良いや。




帰りは行きと同じように市街地⇒滑走路横断⇒リネアバス停⇒アルヘシラスに戻って来ました。

アルヘシラスで夕飯。7.5ユーロ(≒1,017円)

肉に見えますが、マグロのステーキです!

多分スペインでまともに食べる最後の食事になるので、スペインらしいものを食べたかったんですが、宿の周りはすっかりアフリカ仕様でスペインらしい飲食店が見当たらず、マグロで妥協しました。

ちょっと固めだったけど、じゅわっとマグロの味がしました。満足。

 

さて、明日はいよいよアフリカ大陸!モロッコのタンジェを目指します!

アルヘシラスから出ているフェリーに乗ろうと思ってたんですが、どうもアルヘシラスからのフェリーはタンジェ市街地からかなり離れた港に着くみたいなので、タリファって町からフェリーに乗ろうと思います。

アフリカドキドキするなー、さらば安穏の日々よ・・・。では今回はこの辺で(=’ω’)ノ

コメント

  1. y.kujime より:

    ジブラルタル海峡、むかーし観た映画(題名不明)を少し思い出します。男女の乗った車が崖上のワンシーンでした。写真ような風景に切ないロマンを感じてました。

  2. サムライ・ブルー より:

    お疲れ様でした。スペインは楽しんでもらえましたか。
    セビージャやカディス、ジブラルタルはまだ行っていないので、
    参考にさせてもらいます。

    アフリカの旅、楽しそうですね。ワクワクする。
    ブログの更新、楽しみにしています~!!

  3. wolt より:

    >>y.kujimeさん
    車が崖上・・・どこでしょうね~
    見た事あれば場所がわかるんでしょうね!

    >>サムライ・ブルーさん
    お世話になりました!楽しみ過ぎて日程的に問題ですーw
    全体の旅程の1/12がスペインでした(*´∀`)
    ジブラルタルは、車があったら山の途中まで行けるはずなので、多分楽に回れます!それでも結構歩きそうですけど。

    アフリカ篇もお楽しみくださいませm(。。)m

  4. Tom より:

    ジブラルタル面白いです。イギリスの軍事拠点の一つじゃないでしょうか。滑走路も有事の時は軍用機が着陸できるように立派なもの作ってんだよ、きっと。
    スペイン語挨拶正しくなってますね!話しかけて見たのはいいトライ!^_^

  5. baum より:

    suspension bridgeのウミネコはモニュメントみたいでいいんじゃない⁉️わしの手掛けた橋の照明柱にもカラスが同じ様にとまってたなぁ〜。カラスじゃ絵にならんけど、アレって早い者勝ちで自分の縄張りになるんだろうか⁇土地代集金したくなるなぁ❗️
    アフリカに行けばチーターかもね^_−☆気いつけてや~~(^^)/~~~

  6. wolt より:

    >>Tomさん
    ジブラルタルおもしろかったです!
    スペインのセウタやカナリア諸島に、イギリスのジブラルタル、ちゃんと軍事拠点は確保してるんですねぇ^^;

    >>baumさん
    鳥、同じ場所に同じ鳥が止まってるんですかねーw
    心なしかちょっとドヤ顔してる気がしますよね。
    チーターはいやだなぁ・・・