サンティアゴ大聖堂で”ボタフメイロ”を見る!(2018年1月6日)

おらー!

今回はサンティアゴ大聖堂でボタフメイロを見ました!

 

朝起きて、パソコンを開いて、朝飯。

カミーノでほぼ毎朝食べていたチーズはさすがに食べ飽きたし、今の宿には電子レンジなどの調理器具が一切無いので、朝飯どうしようかなーと考えた結果、缶詰になりました

1ユーロ前後からあって、日本で買うと高そうなのばっかりなので、しばらく朝飯はパンと缶詰シリーズで行こうと思います。

今回の缶詰はシラスのオイル漬け

たっぷり入って1.3ユーロ(≒177円)くらい。

お味の方は・・・あれ、意外と塩っ気が、と言うより塩っ気ほぼゼロ?w

シラスの味はしっかりするのでおいしいのですが、オイルには塩分が含まれてなく、ただ飲み込んだ後ピリッとした後味が残ります。

良いんだけど、パンのお供には適さなかったな(;・∀・)

 

それにしても、”パソコンを開いて””時間を気にせず朝飯を食べる”って幸せですね

ボクはパソコン開くと延々時間をつぶしてしまうので、カミーノ中は朝はパソコンを開かないと決めていたのです。あ、いや、2,3回開いたかな。

ここ1ヶ月、毎日毎日起きたら出発時間を気にしながら食事して荷物まとめてたので、時間を何も気にしなくて良い朝のすばらしさを噛みしめました。外に出なくて良い、歩かなくて良いって幸せ。

 

さて、今日のイベントは1つだけ!サンティアゴ大聖堂の12時のミサに出席し、ボタフメイロを見る事!

ゲームしたり二度寝したりと怠惰な午前中を過ごして、11時30分におでかけ。

夜から朝まで雨が降っていたようでしたが、晴れてますね!

 

サンティアゴ大聖堂(の裏)に到着。

 

入口には「ザック禁止」のマークがw

世界が広いと言っても、「ザック禁止」の注意書きがある教会なんてここくらいなものじゃないだろか。

ボタフメイロの日は1時間前から席を取るように!とどこかのサイトにありましたが、11時35分でも前から2列目の席を確保できました。冬だからかもしれませんけど

 

ボタフメイロとは

ボタフメイロ(Botafumeiro)はガリシア語で、直訳すると「煙を吐き出すもの」らしいです。日本語では「大香炉」と訳されます。

カミーノ上で何回かミサに出席しましたが、そこで度々出て来たのが「香炉」。鎖に繋がれた金属製の壺のような物で、中にお香が入っています。この鎖を持って、香炉を振り子みたいにブラブラ振ると、お香の煙が周囲に広がるようになっているのです。

後でミサ中に出て来た普通サイズの香炉はこんなの↓

これはミサの参加者たちに煙をまいている所ですが、聖職者の入場の際に使われる事が多いように思います。入場してくる聖職者の前を、香炉を振りながら歩く人がいるのです。

 

香炉の話で長くなってしまいましたが、「ボタフメイロ」は世界最大の香炉で、ここサンティアゴ大聖堂でのみ見る事ができる香炉なのです。

昔は毎日ミサの時に使っていたようですが、「今はキリスト教の重要な日しか使われないレアな物」と、レオンに滞在している時に日本人女子大生から聞いて、ボクは初めて知りました。それまでボタフメイロなんて知りもしませんでした( ・´ー・`)

まぁ、よくよく調べてみるとキリスト教の重要な日(年間12日)の他にも、毎週金曜の夜のミサでも見られるらしいので、実はそんなにレアじゃなかったり。

今日1月6日は公現祭と言って、イエス・キリストが洗礼を受けた日、またはイエスが生まれた後東方の三賢人がイエスを訪問した日として、けっこうな勢いで重要な日で、ボタフメイロが登場する日なのです。

 

ボクが1月5日の到着にこだわっていたのは、この1月6日12時からのミサでボタフメイロを見る為でした。

楽しみなので、Youtubeとかにあがってる動画なんかも一切見ずにやって来ました。さー、ボタフメイロってどんなんだろーワクワク!

・・・意外と小さくね!?(´・ω・`)※写真の中央の物体

もっと大きいのを想像していました。これは期待ほどの物じゃないのかなー。

しばらくすると、赤い服を着た人たちが、ボタフメイロが繋がっているロープを柱から外し始めました。

がっつり結んであったようで、けっこう難航しています。

赤い服の裾から、ジーパンが見えているのがなんとも言えませんw

位置に着きました。

後方から聖職者がぞろぞろと入場して来て、ボタフメイロが動きました!

 

おぉぉぉぉ!けっこう迫力ある!ていうか天井にぶつかりそう(;@Д@)

大きくスイングしたボタフメイロは、参拝者の頭上を大きく越えて天井近くまで。遠くから見たら小さく見えましたが、頭上に来てみるとかなりの重量感。ちょっと怖いくらいです。

ちなみに11世紀からやっていると言われているボタフメイロ、過去にはロープが外れたり切れたりして、教会の窓を突き破ってぶっ飛んでいくと言う事故が何回か起きているようです。近年はちゃんとロープの点検をしたり、丈夫な結び方に変える等して事故はないみたいですけど。

 

なおこのボタフメイロ、11時50分くらいから始まって、数分で終わりました。12時に来ると見られなかった所です。見に来る人は注意して下さい。

ボタフメイロの後は普通のミサ・・・小一時間くらいやってたでしょうか。聖歌隊が子供ばかりで構成されていたのが新鮮でしたが、後は今まで見たミサとあまり変わりませんでした。

なお、ボタフメイロだけ見てさっさと席を立つ人もけっこういました。ボクはボタフメイロだけで席を立つ度胸は無かったので、ミサの最後までいました。

 

ミサの後は大聖堂内をちょっと見てまわりました。

 

これで今日のメインイベントは終了!ボタフメイロ、最初見た時はショボいと思いましたが、振り始めるとやっぱり迫力ありました。見れて良かったです。

 

せっかく天気が良いので、大きいスーパーを求めて旧市街地から出てみました。

聖地も一歩外に出ると普通の都市ですね。

 

・・・が、スーパーは閉まっていました(´・ω・`)

3軒まわりましたが、見事に全部閉まっていました。今日が祝日(?)だからなのか、まだ年始休みなのか。周囲のお店もほとんど開いていません。

 

旧市街地の方が開いている店が多く、活気があります。

 

今日は運動量少ないし、軽くバーでタパスでも。

適当に指さしで2品頼んでみました。1品目、車エビのマリネみたいなもの

車エビのマリネ

うぉ、これうまい!!エビがうまい!!!( *´艸`)

みじん切りのパプリカ、ピーマン、タマネギのシャキシャキ感もおいしいし、程よい酸っぱさも良い。ぱっと見た目、何の料理か全然わかりませんでしたが、おいしくて良かったです。

もう1つはコロッケでした。

薄ーいカリカリ衣の中は、少し硬めのクリーム。

オーダーしてから揚げるので熱々カリカリです。クリームの中にはこれまたエビの細切れが入っていました。

 

まぁ、食べてる途中で「これちょっと高そうじゃね?」と予想はしてたのですが、2品とパンで20.5ユーロ(≒2,797円)もしました。飲み会の安いコースメニュー頼めるじゃんw

カミーノ上の小さいバーはどこも安かったので油断しました。都会は高い物が多いので油断ならんです(›´ω`‹ )

 

右足的にあんまり歩きたくないので、小さい商店に寄ってさっさと帰る事に。

商店には土産物が。

これ、日本人のセンスで名前を付けるなら「カミーノサブレ」だ絶対。買わんけど。

 

そう言えば右足首の捻挫ですが、昨日アイシングがんばったら大分改善しました。すごいですねアイシング。

散々15kmも歩いておいて、今更アイシングなんて効果あるのか?と半信半疑で、“20分冷水を当て続けて、40分放置”のインターバルを夕方から寝るまで繰り返したら、かなり効果ありました。患部の熱と痛みが無くなって落ち着いた感じ。ゆっくりなら足引きずらなくても歩けるし、階段の上り下りもできるようになりました。

でもやっぱり動き回るのは無理そうなので、サンティアゴで数日間養生しようと思います。

本当はカミーノの延長として、歩いてムシアとフィステラって所に行きたかったのですが、やっぱり歩いて行きたいので、またいつかカミーノの別のルートを歩いて、その時に行こうかと思います。次は冬以外の季節にやりたいです。冬のカミーノは二度としません絶対。

 

さて、明日はとりあえず宿を移動します。今の宿は20ユーロで個室・トイレ付とそこそこ良いんですが、やっぱりキッチンが無いと何かと不便なので、同じ値段で個室で、共用キッチンがある宿に移ろうと思います。ドミトリー宿もありますが、しばらく個室に泊まりたいです(切実)。

宿移動以外は特に予定ありません。足の調子が良ければ少し散歩するかもしれませんが、ただただ怠惰な生活を送るかもしれません。遅めの年末年始休暇です。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. baum より:

    ボタフメイロ???ボタフ迷路?ボタフメ色?と漢字変換が微妙でしたが、良く分かりました。
    でもロープを5,6人で上下に引いて、それが振り子の動きに繋がるのが動画では理解出来ませんでした(・・?)滑車を仕込んでいるんだと思いますが…。それにしても天井に当たらない力加減や聖堂の長手方向にボタフメイロを振るには勘どころが有るのでしょうね。面白かったデスo(^_^)o

  2. 芋子 より:

    >冬のカミーノは二度としません絶対。
    ・・・フラグ(^q^)

  3. wolt より:

    >>baumさん
    ボタフメイロは、大聖堂の天井の一番高い所に滑車が付いていました。
    同軸上に同じ大きさの滑車が2つ、少し間隔を開けて並んでいて、ボタフメイロから伸びたロープが1つ目の滑車を通って、2,3回軸に巻付けてあり、更に2つ目の滑車を通ったロープの端を赤い服の人達が引っ張っています。
    滑車は薄暗くてかなり高い場所にあるので、見えづらかったですがそんな感じ。
    振り始めは、お香を中に入れた人が軽く手で押していました!

    >>芋子さん
    フラグではなく決意です^q^;

  4. ログボ より:

    (´・ω・`)スペインはニンニク料理と魚介が美味い?

  5. y.kujime より:

    香炉には乳香が焚いてあるんですか。振り回す香炉の下付近には居たくないですね。一度観たいです。
    足首を冷やして腫れが引くと一応安心しますね。パンパンに腫れてくると心配になりますが、お大事に!

  6. wolt より:

    >>ログボさん
    ですねー、特にニンニク系は外さない気がします( *´艸`)
    今いるガリシア州は、魚介類が豊富らしいです。

    >>y.kujimeさん
    お香に種類があるんですか!ボクはさっぱりわかりません;
    香炉の真下もそうですが、延長線上にもいたくないですねぇ・・・。けっこうドキドキします。それも含めての迫力でしたね!

    足首はとりあえず治すのに専念します・・・