カミーノ18日目!過酷すぎて笑う《Rabanal⇒Ponferrada》(2017年12月28日)

ブーエン・カミーノ!

今回はカミーノ18日目!ラバナルからポンフェラーダまで歩きました!

12月28日の記録
  • 移動距離:34.6km
  • 出発地:Rabanal(ラバナル)
  • 到着地:Ponferrada(ポンフェラーダ)
  • 累積上昇:687m
  • 累積下降:1,285m

とにかく累積の下りが大きい日でした。

※横軸が距離[km]、縦軸が標高[m]

朝、周囲の人が動き出す気配で目が覚めました。んー、6時台かな?と思って時計を見るとなんと8時10分

まじか!自分の腕時計のアラーム全然聞こえんかった・・・。昨日のがよっぽど精神的に疲れたって事だろか。

寝坊したーと思って周りを見ると、まだ周りもほとんど動き出してませんでした。いつも朝同じくらいに活動し始めるオーストラリア一家も、もぞもぞ動き始めた所です。寝坊もみんなですれば寝坊じゃない!(๑•̀ㅂ•́)و✧

寝室から出ると、いきなり宿のわんこ。

ぴょんぴょん跳んで、アルベルゲのオーナーの後ろを追いかけていました。ご飯の時間みたいです。

 

昨夜はずっと雨の音がしていました。今もまだ降っています。今日はあまり長く歩きたくないな・・・と思ったのですが、どうも開いてるアルベルゲで一番近いのが34km先(=予定していたポンフェラーダ)、天気予報を確認すると、明日も雨予報

悩んだ末、意を決して予定通りポンフェラーダへ行く事に。オーストラリア一家も同じ判断をしていました。

ちなみに、ここラバナルには初めて見る韓国人が5人ほど泊まっていたのですが、このラバナルの教会には韓国人のキリスト教の父と呼ばれる人が祀られているらしく、韓国人は全員1日ここに滞在すると言っていました。9時前頃にミサを受けに全員出て行ってしまいました。

カミーノ、韓国人の大学生が多いけど、なんかみんな真面目で良い子そうな子ばかりです。

 

今日はレインウェア上下を着て9時10分に出発。

あれ、意外と明るいじゃん!

うっすら虹まで見えていました。

これは幸先良さそうだーと歩き出したものの、間もなく雨が強くなって来て、最初こんな道だったのが

 

少し標高が上がるとこうなって

 

さらに上がるとこうなりました

真っ白やんか・・・(´・ω・`)

しかもこれ、見た目は雪なのですが、実は表面に雪が積もってるだけで、中は半分水の、分厚いシャーベットなのです。

つまり雪かと思って踏むと、足首までシャーベットに浸かるんです

※両足を上から見た状態

痛い。冷たいと言うより痛い

勤めていた会社にいた最もクレイジーな先輩の一人が脳内に現れて、「いいじゃないですかー、天然アイシング!歩きながら冷やせて一石二鳥!」などと言い始めました。ていうかこれ見たら本当に言うと思います。

ちなみにしばらく歩いていると、ズボンのすそにシャーベットが大量に詰まります

足の間にあるのが、すそから出て来たシャーベット。定期的に出さないと重くなるし、ふくらはぎまで上がって来ます。

また先輩が脳内で「すごいよねー!ズボンがアイシングバッグになるんだもん」と言い始めました。ええそうですね。

行けども行けどもこんな感じで、あまりにひどくてだんだん面白くなってきましたが、ふざけてる場合じゃないです。凍傷ってどのくらいからなるんだっけ・・・

 

しばらく歩いていると、車道に出る分かれ道があったのでありがたく車道に出る事にしました

結局小一時間シャーベットの中を進んでました。しもやけは不可避だな・・・。

まぁ、車道もこんな状態だし、ずっと雨風が吹き付けているし、雲の中で完全にホワイトアウトしています。

これはけっこう精神的にくるやつだなぁ・・・(›´ω`‹ )

とりあえず、15kmほど進むと下り始めるはずなので、ひたすら地道に進みました。

 

4時間歩くとなんとか下りに転じて、標高1,200mくらいまで下がると唐突に雲が切れました。

最初、目に痛いほどの鮮やかな青色が見えたからなんだろうと思ったら、単に遠くの山の色でした。ずっと白黒の世界を歩いていたので、色が見えたのが嬉しかったです。

18km地点、ここでようやく一安心しました(;´Д`)-з

 

後ろを振り返ると、山の上はまだ雲に包まれていたので、多分山の上はずっと天気悪いんだと思います。さっさと出て来て良かった気がします。

山を下って行くと雨風も止んで一転、穏やかな気候になりました。

まるで別世界みたいなんですけど!

途中、オーストラリア一家と会いましたが、ボクはもう序盤で精神力、下りで足を使い切っていたので、先に行ってもらいました。オーストラリア一家は、ボクがレオンで休んでる時に先に出ていたので、ボクが2日かけて進んだ区間を彼らは3日かけて余裕を持って進んで来ていたようです。今日のコースを考えるとその方が賢いね・・・。

 

ポンフェラーダ見えたーーーヾ(´∀`)ノ”

夕日まで出てきました。暖かくて良い気候だ・・・。

 

アルベルゲに着いたのは18時前。34kmに9時間かかりました・・・(;´Д`)

気分的には前半の4時間が無限に長かったです。

 

シャワー浴びて洗濯して、飯を求めて外出。

アルベルゲの門限が21時半なのに、アルベルゲの近くにあるバーの食事提供開始が21時って言う、意味不明な時間設定だったので、けっこう歩き回る事になりました。

 

7.5ユーロ(≒1,013円)のプレートセット。

これ、原価安そうやなぁ・・・;

生野菜、フライドポテト、豚肉、目玉焼き。まずくなりようがない感じ。

 

明日はあんまり歩きたくないなぁ・・・一応移動はしますが、20km程度で止まります。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. baum より:

    ちょうどBSで北極圏567㎞(制限時間8日間)のグレートレースを見ながらブログをチェックしたものだから凍傷がリアルで心配ですが、TVの彼らは-40度近い環境の中を荷物を載せたソリを曳いて歩いています。励ましになったかな?

  2. wolt より:

    >>baumさん
    寒そう!冬嫌いだからそういうのは絶対無理っす((((´・ω・`))))

  3. y.kujime より:

    みぞれ状の雪辛い、山で道迷った時は寒さと痛くなり気力は無くなるは大変でした。靴下濡れると最悪だね。ワン公と食事で癒される。

  4. y.kujime より:

    べた雪、は辛いし寒いよく頑張るね。青空みるとほっと!する。滋賀県米原から関ヶ原抜けると青空と同じ気分かも、温かい食事は美味いね。

  5. wolt より:

    >>y.kujimeさん
    やっぱり濡れるのが一番嫌ですねー><
    青空大事です!

  6. 京都マスター より:

    明けましておめでとう
    前日の記事と含めて、それでこそ巡礼の道って感じが出てきたね。
    因みに自分の経験した一番の悪路ではパンツとリュック以外全部捨てたで。それよりはましってことで、神の御加護があるんですよ、きっと。

  7. wolt より:

    >>京都マスターさん
    あけましておめでとうございまーす≡\(‘ω’)/

    あ、あれパンツも生き残ったんですねw
    コースは、さすがに年間25万人も通る道だからキレイですよ!
    天候の過酷さ(12月31日)では負けてないと思います(๑•̀ㅂ•́)و✧