おらー!
今回はカミーノ初日!パンプローナからロルカまで歩きました!
12月10日の記録
- 移動距離:37.1km
- 出発地:Pamplona(パンプローナ)
- 到着地:Lorca(ロルカ)
- 累積上昇:881m
- 累積下降:1,019m
※横軸が距離[km]、縦軸が標高[m]
朝食は宿に付いてる無料朝食。パンとコーンフレーク2種。コーンフレークは食物繊維多そうなやつをチョイス
朝8時ちょうどに出発!まだ暗いぜ。
カミーノ・デ・サンティアゴのシンボルはホタテ貝。理由は諸説あるらしいですが、とにかくカミーノの案内にはたいていホタテ貝のデザインが使われています。一番よく見かけるのが「ホタテ貝+矢印」
街の中だと、地面にもホタテ貝のパネルが埋まっていたりします。
ホタテ貝を追って3kmばかり歩くと、もうパンプローナの街から出て郊外へ。
同じような住宅が並んでる。
全部の家に煙突があるのがおもしろいなー。
ホタテ貝は無くて、黄色い矢印のみの場合もあります。
完全に舗装されていない道になりました。しかしこの辺から雨が降り出す(|||´Д`)
走ってる人がいました。多分巡礼者ではないんだろうけど、雨の中練習お疲れさんです。
なんとなく、大雪山トレイルランの序盤を思い出す風景です。ボクが走った時はカンカン照りで熱中症になりましたけど。
更に、山の上に風車が見え出したあたりから風も強くなって来ました。
ていうか向こうの方の風車、雲の中やんか・・・!ド向い風で息が出来ない(|||´Д`)
しょっぱなからなかなかの悪環境です。ピレネー越えを避けた分、難易度のシワ寄せが来てるんでしょうか。
ちょいちょい小さい町があります。
じわじわと登って来ました。
雨も風も一向に止みませぬ(|||´ω`)、
峠に差し掛かりました。
うーん、晴れてたら景色良かったろうになぁ。
ほとんどの人はわからないと思うけど、鳩吹山を思い出す下りです。
もうレンズに着く水滴をいちいち拭くのがめんどくさくなってます。お見苦しくてスミマセン。
下る間に、風はほとんど吹かなくなりました。やっぱり風車が立ってただけあるな。
どんな小さい町にも必ずあるのが、教会とサッカー場。
スペインらしいなぁ。
雨はずっと降り続いていて、強くなったり弱くなったり。雨で一番困るのが休憩。ベンチはところどころあるんですが、どれもびちゃびちゃで座りたくありません。どこかに屋根のあるベンチは無いものか・・・(;-ω-)
ようやく屋根のある場所を見つけました。バス停です。この時点で出発から5時間。
ここで持ってた食料(マドリッドで買ったチーズと、昨日の巨大源氏パイ)を食べてちょっと回復。でも服が汗と雨でびしょびしょで止まると寒いので、10分くらいで再出発。気温そのものはそんなに低くないんですけどねー・・・。
ここはなんとなく美ヶ原トレイルランを思い出すなぁ・・・ってトレランの思い出ばっかり出てきます。
なんだこれは・・・。
ヒト形に穴があいた板。もちろんわざわざ通り抜けました。
なんか黄色い矢印じゃないなー・・・と思いつつ従って進んだら、
やっぱりカミーノの順路じゃなかったようで、住宅街に入って迷っていたら近所の人が「あっちだよー」と教えてくれました。そうか、黄色い矢印以外は見ちゃダメだな・・・。
歩き始めて約24km地点、Puente la Reinaと言う少し大きめの街に入りました。
今思うと、ここで止まっておけば良かったんですが、まだもう少し歩けるなーと思ってもう少し先へ。
15時30分、約32km歩いてCirauquiの街が見えました!本日のゴールはここかなーと予定していた町です。
だがしかし!アルベルゲに行ってみると・・・
CERRADO(≒closed)
アルベルゲ(巡礼者用宿泊施設)閉まっとるやないかーいΣ(゜゜)
どうもこの町にはここしか無いっぽいのですが・・・。ノックしても人の気配はありません。
うーん、いくら冬は閉まってるアルベルゲが多いからって、1つの町に1つくらい開いてるだろうと思っていたのですが、甘かったみたいです。
仕方ないので、少し休憩してエクストラステージ。約6km先の次の町を目指します。
最初から38km歩くつもりで歩くのと、32kmしか歩かないつもりだったのに6km延びるのとでは、精神的な負担が全く違います。後者の方が圧倒的にがっかりします。
まぁでもよくある話ですからね。一人旅でもよくあるし、距離表示詐欺が当たり前のトレランの大会でもよくあります。なんてことありません。
・・・ハァ(´・□・`)
薄暗くなりかけた17時20分、本日のゴールが見えました!(2度目)
Lorcaと言う町で、アルベルゲが2軒あるようなのですが・・・。
やっぱり2軒とも閉まってましたーーー。・゜(ノД`)゜・。
2軒ともしつこくノックしても人の気配無し。通りすがりの人に訊いても、この町には開いているアルベルゲは無いとの事・・・。うーん、困った。
閉まってるアルベルゲの内1軒から、パスワードがかかっていないWi-Fiが出ていたので、とりあえずツイッターを眺めて現実逃避。
約4km先に別の町があるけど、多分ここと同じ町の規模だからアルベルゲが開いてる可能性は低い。約9km先にある街は大きそうだから多分開いてるアルベルゲ、もしくは普通のホテルがあるけど、もう暗くなってきているから動くのは危なそう。
・・・よし、今日は野宿だヾ(*´∀`)ノ”
ただ、困った事にもう水が一滴もありません。
日曜日だからか、この町の商店や飲食店は一軒も開いておらず、水も買えません。どうしたもんか・・・と歩いていると
公園で水がジャバジャバ湧いてました。
よく見ると「この水は処理されていません」みたいな事が書かれているような気もしますが、背に腹は代えられません。臭いもしないし大丈夫でしょう。生き返るぜ٩( ‘ω’ )و
水を確保した所で、考えないといけないのが野宿場所。実は、昨日サンティアゴ(ゴール地点)に送る荷物の中に、悩んだ末にテントを入れてしまったので、残念ながらテントはありません。まさかテントを手放した事を1日目にして後悔するとは思いませんでした。
テントによる”野営”でも場所取りはとても重要ですが、テントの無い”野宿”となると、場所取りはもっと重要です。重要なポイントは3つ。
- 屋根がある事
- 壁がある事(三方向以上あるのが理想)
- 清潔で乾いた床面がある事
夏だと割とテキトーでも良いんですが、冬の野宿でこの条件が満たせていないと安眠できないし凍死の危険すらあるので切実です。寝袋や防寒着は濡れると一気に性能が低下するので、要するに雨風の当たらない乾いた場所が必要なのです。みなさまも野宿する時に参考にして下さい。
テントってのは、この屋根・壁・乾いた床面がどこでも簡単に確保できるから優れものなんです。
と言う事で、町に入ってすぐ通りかかった教会に、確か軒があったな・・・と思いながら道を少し戻って行くと、
気になる場所発見!
撮り損ねたけど中にはベンチ(!)があって、更に奥の部屋が。
奥の部屋にはなんとキレイなトイレが(((;゜Д゜)))あああありがたい!
更に奥の部屋に入って行くと、広いバーのような部屋がありました。テレビではサッカー中継をやっています。
店員のような人はいなく、部屋には3人ほど座っていて、そのうち一番年取った人に「外のベンチで寝て良い?」と訊くと、軽い感じで「良いよ良いよ!」と言ってくれました。
大きい丈夫な建物の玄関ロビー、更にベンチやトイレまであるなんて理想的!しかも照明は人感センサーなので、じっとしていると暗くなります。寝やすさ的にも(・∀・)イイ!!
なお、送ってしまったのはテントだけで、他の防寒着や寝袋なんかはフルで持っているので、これだけの環境なら快適に寝られそうです。重い荷物は裏切らないよね、うん。「荷物を軽くしろ」って忠告はやっぱりクソですね。軽い荷物は何も守ってくれませんからね。
結局奥のバーみたいなのが一体なんなのかは、よく分かりませんでした。19時くらいになるとわらわらっと初老の男性から子連れの女性までいろんな人が10人ばかり入って来て、中でサッカー中継をみんなで観戦している様子が壁越しに聞こえて来て、21時半くらいにはお開きになって鍵を閉めていました。町の集会所、と言うか憩いの場みたいな物なのかなぁ?
人が出入りする度に寝支度をしているボクと出くわすわけですが、そこはやっぱり巡礼路と言うか、みんな見慣れたような感じで「オラ―!」と普通に挨拶してくれました。
21時半以降は人の出入りも無くなって、静かに寝られました。と言う事で、雨やら風やら野宿やら、意外とハードな初日が終わったのでした。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
冬の野宿テク、歴戦の経験を感じます。これからアルベルゲ泊まれなくても大丈夫そうですね、、、
>>Tomさん
意外と暖かいので、テントでコンスタントに寝床が確保できるなら半分野営でも良いなぁと思いましたが、やっぱり野宿は場所に困るのでちゃんと泊まりたいです^^;
すごいね!苦労してるのに,良い写真撮るね、中でも峠にさしかかる、写真素晴らしいと思いました。橋の写真も、渋いね。気を付けて巡礼して下さい。
>>y.kujimeさん
ねぎらいのお言葉ありがとうございます(・人・)
写真が撮れているのは、まだまだ精神的に余裕があるからです。余裕がなくなると1日に撮る写真が減って行きます^^;