パンプローナでカミーノの準備をするのだ!(2017年12月9日)

おらー!

今回はパンプローナでカミーノ・デ・サンティアゴ(スペイン巡礼)の準備をしました!

さて、マドリッドでやり残したこと(写真のアップロード)は少しずつやって行くとして、とりあえず今日やらないといけない事は2つです。

①クレデンシャル(巡礼手帳)の入手
②サンティアゴに荷物を送る

この2つをやらないとそもそも出発できません!と言う事で今日はこの2つをやりました。

 

宿には朝飯が付いていました。

用意してあるのを勝手に取って行くシステムみたいです。大量の食パン。

充実のジャムコーナー。種類多し。

充実のコーンフレークコーナー。

ってスゴイなこの量と種類Σ( ̄ω ̄;)

冷蔵庫には牛乳と

ヨーグルトの数々!

冷静に考えると手抜き朝食ですが、徹底的に物量と種類に物言わせて、客に文句言わせない手抜き朝食ですね。実際こんだけ用意してもバカみたいに食う人はいないだろうし、回転の良い宿なら良い戦法な気がします。

 

クエスト①クレデンシャルを入手せよ!

クレデンシャルはどうやら教会やアルベルゲ(巡礼者用宿泊施設)で手に入るらしい。早速レセプションで「ここからカミーノ・デ・サンティアゴ始めたいんだけど、クレデンシャルってどこで手に入る?」と訊くと、細身でぐりぐり天然パーマの年配の女性スタッフはパッと顔を輝かせて「ここにあるわ!説明するからちょっと待ってね!」と言いました。

天然パーマの女性スタッフ(以下天パお姐さん)はものすごく張り切っていろいろ説明してくれました。

  • 巡礼手帳に自分で記入する欄の話(全部スペイン語なので教えてもらわんとわからん)
  • 巡礼路の道はわかる?
  • パンプローナの地図は持っている?
  • 冬は閉まっているアルベルゲが多いから前の町で予約するなどした方が良い
  • クリスマスと年末年始は特に閉まっている所が多いから注意して
  • パンプローナからは急な下りだから足元に注意して
  • パンプローナの地図は持っている?(2回目)

多分だけど、天パお姐さんはカミーノがめっちゃ好きなんだと思います。ボクが一言も質問していないのに、すごい勢いでいろいろ教えてくれました。

と言う事でクレデンシャルをゲット。3ユーロ(≒400円)でした。

クレデンシャル

スタート地点欄に、宿のスタンプをおしてもらいました。

これから毎日1つ以上、教会なりアルベルゲなりでスタンプをもらいながら歩いて行きます。

裏には巡礼路の広範囲マップが印刷されていました。

おぉ、カミーノ・デ・ヨーロッパまであるのか。イギリスやイタリアからスペインのサンティアゴを目指す巡礼路もあるんやな・・・

・・・って、北の端に書いてあるTrondheimってどこぞ?

ノルウェーかから巡礼するのかΣΣ( ̄□ ̄;)

こんなのあるって事は、きっとやってる物好きもいるんだろうなぁ。車でもしんどそうだ。

 

クエスト②サンティアゴに荷物を送るのだ

実はゴール地点のサンティアゴの郵便局は、巡礼者の送った荷物を一時的に預かってくれるのです。期限は30日(テキトーらしいけど)。

さて、平常時のボクの荷物は約24kg前後。さすがにコレ持って700kmも歩きたくありません。巡礼に不要な荷物をまとめて送りたい。

さっきの天パお姐さんに聞いたところ、今日は土曜日だから13時には郵便局が閉まってしまうらしいので、いそいで荷物をまとめました。

左のビニル袋と、黄色い袋が送る荷物です。テントも送る方に入れてしまいました。これで野営はできないぜ。

残ったザックの重量は・・・うーん、15kgは超えて、16kg前後って感じかなぁ。17kgは多分無い。

なんか、カミーノの荷物の目安で「体重の1/10」なんて言われていて、それで行くと荷物は5~6kgにしないといけない事になるんですが、ボクの場合カメラとレンズで2.5~3kg、パソコンやHDD・充電器などで2.5kg、そもそもザックの自重が約2.5kgなので、これだけで既に8kgあるわけです。

アルベルゲには布団類が無い(もしくは有料)の場合もあるらしいので、寝袋や防寒着ももちろん必要。あと着替えと食料と水と、宅配便での送付が躊躇われる貴重品類(意外と重い)なんかを入れるともう15kg越えですよ。誰だよ体重の1/10とか非現実的な数字出した人

まぁ、電子機器類を一切持たず、薄っぺらいザックで、夏場ならどうにかなるのかもしれません。

 

さて、荷物もまとまったので郵便局へ。

スペインの郵便局は”Post Office”なんて書いてくれていません。”Correos”です。もしかしてスペインって英語キライなのかなとすら思う今日この頃。

入った所にあるタッチパネルの”Enviar”をおして、番号札を取って待機。マドリッドと違って空いていたので、すぐに呼ばれました。

荷物の送付はものすごい簡単でした。「これサンティアゴのポストオフィスに送って」と言うと、係の人が箱を用意して、宛名書きも全部やってくれます。あ、パスポートは見せます。

7.7kgの荷物で22.5ユーロ(≒2,998円)でした。送り状の控えをもらって終了。

やった、クエスト①と②をクリアした!これでカミーノに出発できるぞ٩( ‘ω’ )و(脳内で新しいルートが開いたBGMが流れる)

 

晴れていたのでパンプローナをちょっと散歩。

カスティージョ広場。

近くに闘牛場があるせいか、闘牛グッズの店がちらほらあります。

 

宿の近くのパンプローナ大聖堂(Catedral de Santa Maria la Real de Pamplona)も観光。

入場券買う時に、「カミーノ・デ・サンティアゴかい?」と訊かれたので「そうだよ。」と答えると、入場料が3ユーロ(≒400円)になりました。通常は5ユーロ(≒666円)。さっそく巡礼者特典を受けてしまいました。

でも最近大聖堂が続いているので、ちょっと感動が薄れてきたような気がしなくもありません。

これはもしかして、元祖ツイッター!

じゃなくて、懺悔室ですね。多分奥の壁に穴があいてるんじゃないでしょうか。

身の回りの人間には言えなくて、でもひとり言ではおさまらなくて、できるだけ面識のない人に聞いてほしくて、できれば自分は匿名の立場でいたいって、完全にツイッターの主たる用途の1つな気がします。なので懺悔室は元祖ツイッター。

一部博物館になっていました。

棺、頭の方がカッチリ固定されていてキツそうや。

観光地にある顔出し記念撮影してるようにしか見えへん。

 

更にパンプローナを散歩。スーパーと市場の間みたいな所がありました。

やっぱり魚がおいしそう。

なんか路上でバイオリン弾いてるおにーさんがいました。

欧州は路上パフォーマーが多いと聞きましたが、本当にそうですねー。

 

いったん宿に戻ってパソコンの写真データ整理。マドリッドからがんばった分で、どうにか向こう3ヶ月分くらいの容量は空きました。でもまだアップロードはタジキスタンからウズベキスタンに入ったあたりです。ネット環境良い宿でちまちまやっていかないと・・・。

 

15時くらいに食事に出かけました。せっかくのバスク地方なので今日はバーで。

いくつかバスク地方の郷土料理らしき物を調べて行ったのですが、入ったバーには無いみたいでした。でも魚介類とジャガイモがうまそうって事でその2品をオーダー。

名称不明。3.5ユーロ(≒466円)

なんかみんな食ってたので。

ジャガイモそのものがほくほくしててうまーい(*´ω`)

素揚げしたジャガイモに、多分生クリームを元にしたソースをかけた物ですね。すーごくこってりしてますw

赤いソースは見た目よりピリピリ辛いです。良い感じの辛さで味がキリッとしてます。

 

こちらも皆が食べてたので・・・。名称不明。7.6ユーロ(≒1,013円)

イカの素揚げ!

大きさ的にスルメイカかなぁ。柔らかくて、表面がカリカリしていてうんまいです(*´ω`)

最初はシシトウみたいなのを避けて食べてたんですが、これがすごく香ばしい割にあまり辛くはなく、時々かじると最高にイカに合いました。

レモネードも飲んだんですが、料理頼んだら1杯無料とかなのかな。加算されませんでした。

バー内は最初はカウンターテーブルが使えないくらいごった返していましたが、15時を過ぎると一気に人が減りました。

ゴミはカウンター下のスペースに捨てるものらしい。

そう言えば他の飲食店でも、ゴミは下に落としてる人が多いかなぁ。これがマナーなのかな?カンボジアみたいだ。

 

宿に戻ろうとすると、路上のバイオリンお兄さんはまだバイオリン演奏してました。(前の写真から2時間半経過)

雨が降って来てかなり気温が下がってるのに、よくもまぁそんな薄着で(|||´Д`)

でも結構お金は入ってたようでした。小銭ばかりでしたが、50ユーロくらいあったんじゃなかろか。

 

帰りに商店に寄って、思わず衝動買いしてしまったのがこちら。

巨大源氏パイ

超巨大チョコかけ源氏パイ!

いや、源氏パイではないんですけど。この形見ると源氏パイにしか見えません。巨大源氏パイとか夢の食べ物ですね。明日からの食糧はもういらなかったんですが、ちょっと見過ごせませんでした

ちなみにこの大きさでなんと1.4ユーロ(≒187円)

大きさが大きさなので、中はパンみたいな生地です。

でも表面はしっかりサクサクカリカリしてるんだぁヾ(‘∀’)ノ”

ふぅ、おなかいっぱい。食べ切るのに3,4日かかりそう。

 

さて、明日からカミーノ・デ・サンティアゴ始めます!全行程約712km、徒歩30日くらいを目安に考えてます。

1日中歩いてるだけなので、日記としては内容薄くなると思います。Wi-Fiがいまいちな宿もけっこうあるようですが、ちゃんと繋がる限りは毎日更新するつもりです。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. ログボ より:

    >イカの素揚げ
    たかっ(´・ω・`)美味くて満足ならいいんだ

  2. wolt より:

    >>ログボさん
    高いのはしゃーなす><
    毎回同じコメントするわけにもいかないですしね~
    1日に1食分しか金使わない日はまぁ良いかなぁという感じです。

  3. y.kujime より:

    712kmも歩く?名古屋(小牧)~九州(門司あたり)に相当ですか。15kg以上の荷物を背負って大変だ、江戸時代は歩いていたんだね。わらじでね。スゴイ

  4. サムライ・ブルー より:

    お疲れ様で~す。いよいよ出発、寒いから本当に気をつけてね。
    ところで、スペインのバル(バーのこと)情報。
    みんなごみは、床に捨てます。
    「そのバルが美味しい店かは、床を見ろ」と。
    床が汚いところは、客がたくさん入っているから、ということなんだそうです。
    ちなみに、これは外の道路もそうですし、サッカーのスタジアムも同じです。
    道路も、スタジアムも掃除の仕事をする人がいるようで、
    スペイン人は、彼らの仕事をなくさないために、ごみを捨ててるんだ
    なんてことも言っています。
    それでは、気をつけていってきてくださいね~。

  5. 師匠 より:

    スペインのうまい店の見つけ方はカウンターの下にゴミがたくさんある店だよ~って
    スペイン在住のガイドに教えてもらったぞ!
    それと各お店の名物料理を食べて次の店に、はしごするのがスペイン風らしいぞ^^

  6. wolt より:

    >>y.kujimeさん
    わらじはしんどそうですよねぇ。うっかり石蹴ると足の指怪我しそうですし。
    がんばって行って参ります!

    >>サムライ・ブルーさん
    ゴミはやっぱり床に捨てるもんなんですね~
    てか飲食店以外もそうなんですねw
    カンボジアは、食卓にゴミがあるのがマナー違反って事で床に捨てるんですが、掃除の仕事を作るためって理屈はまたおもしろいですw

    >>師匠さん
    ガイドと関わるとそういう情報聞けるのが良いですよね~
    見てるとやっぱり飲食店の回転は早くて、店員の忙しさが日本の居酒屋の比じゃないですw

  7. ログボ より:

    世界経済フォーラムが隔年で公表する「観光競争力ランキング」の2017年版報告書

    https://zuuonline.com/archives/147386

    1位だそうな。満喫してください(´・ω・`)

  8. wolt より:

    >>ログボさん
    へぇ~上位とは思いましたがまさか1位とは!
    良い国なのはそうだけど、観光地やマドリッドのメトロでも英語表記が少なくて「最も観光しやすいか」と訊かれると「?」って感じですけどね^^;
    総合的な競争力が高いって事なんでしょうねー

  9. ぽんたごん より:

    はじめまして!今年の4月にパンプローナからカミーノに挑戦します!
    マドリッドからの移動方法を探してたらこのブログにたどり着きました。
    すごく参考になるので楽しく読ませていただきます!

  10. wolt より:

    >>ぽんたごんさん
    ご訪問&コメントありがとうございます!
    4月のカミーノ良いですね~楽しんでらして下さいヾ(´∀`)ノ”