いざ情報が少ない町シャルカルへ!(2017年10月16日~17日)

さらまっすずば!

今回は夜行列車でシャルカルへ移動して、シャルカルの町を歩きました!

列車での長時間移動が嫌で、ちょうど中間地点にあるってだけでシャルカル(Shalkar,ШaЛkap)と言う町で途中下車する事に決めました。が、シャルカルのネット上の情報はほぼゼロ。わかったのは大きい湖があって塩湖と言う事だけ。さぁどうなる!?

前回までのあらすじっぽく書きましたが、普通にいつも通りです。

 

思えば朝食がついていない宿も久しぶり。昨日買ってきたパンとクリームチーズ、ハチミツで済ませました。

パンは黒いのが無かったので仕方なく白いのを買ったんですが、固すぎてナイフが通らないすごいパンでした。切るの苦労して、とても非常に周囲が散らかりました。

ホテルのネットが快適だったので離れがたかったですが、昼前にチェックアウトしてテュルキスタン駅へ。地図で見ると7kmくらいあったので、ホテルの近からマルシュルートカに乗りました。

「すたんちぁー?(駅)」と訊いて乗ったはずなんですが、なぜかよくわからん場所で降ろされてしまいました。

ここだ!と言われてついつられて降りてしまいましたが、まだ駅まで3.5kmくらいあります。何をどう間違えられたんだろう。ちなみにテュルキスタン駅行きのマルシュは2番みたいです。

中途半端な距離なので歩く事に。

道端で鶏の丸焼きが売られています。東南アジアとか以来かな?こんな数の鶏の丸焼きが1日で売れるんだろか・・・

めちゃノリノリのおばちゃんが鶏を焼いていました。

この後、「ベトナム人?」と訊かれました。どこだったか忘れたけど、違う人からもベトナム人と言われた気がします。ベトナムから来る人が多いんだろか・・・。

しばらく歩いてテュルキスタン駅到着。

テュルキスタン駅

チケット窓口はすぐ見つかったのですが、窓口が1つしかなく、1人に5分以上かけるのんびり窓口で、5人しか並んでないのに30分近く待ちました。

で、ようやくボクの番になって、英語がさっぱり通じない中ジェスチャーとスマホの翻訳機能で「今日、シャルカル行き、寝台」と言う事を苦労して伝え、出発時間と値段を教えられたので、パスポートを渡して、お金を出そうとすると、唐突に何かに気付いたようにパスポートを返されてしまいました

何か言いながらおばちゃんが窓口から出て来て、「ついて来い」って感じでスタスタ歩いて行った先は違う窓口

どうやらボクが並んでいたのは13時までの窓口で、時計を見ると13時01分13時からはこっちの窓口使えってことらしい。

既にこっちも並んどるやん!!ていうかもうチケット印刷する直前まで行ってたんだから最後までやってくれてもいいやん・・・。中途半端だろうとなんだろうと、時間きっちりまでしか働かないこの姿勢、日本人は少し見習った方が良いのかもしれませんけど。

こちらの窓口もやっぱり1人5分くらいかかっていました。人が違っても時間がかかると言う事は、もしかすると発券システムがクソなのかもしれません。

 

また20分くらい待ってようやくチケットゲット。シャルカルまで5,200テンゲ(≒1,749円)でした。

レシートみたい。ベトナム鉄道が確かこんなのだったな。

まだ時間があるので、駅構内のカフェで食事。

ジャルコエ400テンゲ(≒135円)

ジャルコエ

マトンとジャガイモの煮物。ちょっとマトンが脂っこいけど、程よいお味でおいしい(*´ω`)

そしてタマネギが切りたて過ぎて目に染みる罠に引っかかりました。時々あるけど本当にやめてほしいw

駅構内、電線管と分岐ボックスがまるで壁のデザインみたいになっています。

溶け込み過ぎw知らない人が見たら絶対分からないレベル。

食後は日の当たるホームで待機。日陰は寒いけど、日が当たると半袖で良いくらいです。

タンク連なりすぎw

端っこが見えん。インドの貨物車もけっこう長いけど、多分カザフスタンの方が長いんじゃないかな。

列車は1時間遅れでやってきました。

インドじゃあるまいし、まさか1時間も遅れるとは思いませんでした。

車内はやっぱり絨毯が敷いてあって、落ち着いた内装。

たまにあるタイプですが、通路に折り畳み式の座席があるタイプって何気にありがたいです。

なんと、座席カバーの刺繍が日本語

パソコンのディスプレイ以外で日本語目にすると嬉しくなっちゃうだろぉ(*´ω`)

列車はカザフスタン東部の首都アスタナの標準時で運行しているのですが、だいぶカザフスタンの西に来てしまったので、時刻に対して日が沈むのが遅いです。18時半でもまだ沈みません。

19時15分くらいでこんなん。10月でこれなら、夏はどうなるんだろ。

車内はウズベキスタンの鉄道と同じく半袖で寝られるくらい暖房が効いていて、割とよく寝られました。

 

翌朝9時25分、シャルカル(Shalkar)駅到着

シャルカル駅

1時間遅れで乗車したのに、到着は定刻5分前でした。どこでなにがあったんだ。

そして驚いた事に雨が降っています。しかも本降りちょっと手前くらいのレベル。

ほぼずっと晴れ続きか、降っても小雨だったので、雨はまったく予想していませんでした。寒い寒い(;´Д`)

 

いったん駅構内に入って、明日の夜行便のアクタウ行きのチケットを無事ゲット。

さて、雨が降っていますが宿を探さねばなりません。グーグルマップには一切宿のマークがありませんでしたが、駅近くにはきっとあるはず。

「めいまんかなー?(ロシア語でホテル)」と4人くらいに訊いて回ると辿り着けました。シャルカルで降りる旅行者なんてそうそういないと思いますが、一応行き方を書いておきます。

シャルカルの安宿情報

まず駅舎の正面出口から出ると、こんな景色が見えます。

やや右手に見える、青い屋根の建物の真裏にホテルがあります。このまま青い屋根の建物の右側から回り込みます。

未舗装路の道になりますが、構わず直進。

青い建物を過ぎると、茶色と白の塀が見えます。これがホテルです。写真の中央やや右にある塀の切れ目が、正面入口です。

正面入口から入ると玄関が見えます。ここから入って下さい。

看板や案内の類は一切見当たりませんでした。通行人が知っていたのがむしろ不思議です。

グーグルマップで言うと大体この辺りに該当しますが、グーグルマップ上に駅すら載ってないのでかなりアバウトです。

このホテルについて

看板が無いので、ホテル名称はわかりません。

風呂・トイレ共同のドミトリー(?)が1泊3,000テンゲ(≒1,009円)、風呂・トイレ付きシングルルームが1泊7,000テンゲ(≒2,355円)でした。

ボクはドミトリーっぽい部屋(上の写真)に泊ったのですが、他にドミトリー客がいなかったので、ここがドミトリーなのか実は1人で使える部屋なのかがよくわかりません。

Wi-Fi無し、キッチン有り、風呂とトイレは別室です。

風呂がちょっと変わっていると言うかなんというか、こんな感じです。

日本人なら一見「大浴場!?」と思ってしまいますがハズレです。なぜかプールでした。

触ると冷水だし、よくよくのぞき込むと水深1.2mくらいあります。そこそこ深いです。

あとサウナ室があります。

ボクはサウナあんまり好きじゃないのでイマイチですが、サウナ好きの方には嬉しいんじゃないでしょうか。

広々していますが、シャワーは1つしかありません。でもしっかり熱いお湯が出ます。

ボクがチェックインする時、作業着に工具箱を持ったおっさん達がドヤドヤと5人くらい出て行きました。食堂にしろ宿にしろ、こういう工事現場の方たちが利用するのは世界共通で「その地域の最安値クラス」だろうと思っているので、おそらくシャルカルではこの宿が最安値クラスです。と言うか他に宿あるのかな・・・。

 

夜行移動だった割にはしっかり寝られて元気だったので、すぐにでも外を散歩したかったのですが、雨は一向に止まず。

13時頃にようやく止んだので外出しました。

もし今後「旧ソ連の田舎町」を舞台にした小説を読む事があったら、ボクは絶対この町をイメージすると思います。少し古びていて、天気が悪くて薄暗いイメージがもうぴったりです。

さて、シャルカルには大きい湖「シャルカル湖(Shalkar Lake)」があるらしいので、まずは湖へ。

メインの通り以外はほとんど未舗装路です。雨上がりで割とひどい状態。

少し歩くと、一気に民家のみになりました。店とかは駅近くにしか無いみたいです。

シャルカル湖に到着。

シャルカル湖は塩湖とネットに書いてあったので味見したかったんですが、湖岸があまりにもゴミと動物の糞だらけで衛生的に不安過ぎるので味見は断念。

※後日追記:カザフスタンには「シャルカル湖」と呼ばれる湖が3つあるらしく、このシャルカル湖は塩湖ではないらしいです。(詳しくはコメント欄のご指摘参照)

ヤギとか牛とか放し飼いにしてるもんな・・・

日本人でも川原にポイ捨てする人が多いけど、水辺にゴミを捨てるってのは人間の本能なんだろか。

町の中心部(駅前)へ戻ります。

何もわからない町を散策するのはけっこう楽しいです(๑•̀ㅂ•́)و✧

「マクドナー」はダメだろΣ(゜゜)

よく見るとケバブの写真が並んでるしw

駅周辺はけっこう栄えていて、小さいショッピングセンターや

小さい市場、

やたらお菓子が充実した商店もあります。

お茶を飲む文化があるからか、こういうちょっとしたお菓子が人気みたいです。

飲食店が見当たらなかったので、結局駅構内にあった食堂に入りました。

クールダック800テンゲ(≒269円)

クールダック

めちゃマトンマトンしてるー。

クールダック

お味はかなーり塩辛かったです。塩漬けの肉でも使ったのかな。中央アジアの味付けが濃い疑惑がけっこう前から挙がっているのですが、もしかしてマトンの臭みを取るのに大量の塩が必要だったりするのかな?

 

シャルカルは外国人観光客がいないせいか、歩いているとすごく注目されます。宿の人まで外国人慣れしておらず「スマホでwebの翻訳機能を使う」と言う発想が無いので、コミュニケーションがめちゃ困難でした。

夜に、風呂にいつ入れるかを宿の人に訊こうとしたんですが、会話が全く成立せず。窮した宿のおばちゃんは、どこかに電話をかけ始めたと思ったら、おもむろにボクにスマホを渡してきました。

スマホに耳を当てると「ニーハオ?○×△☆~?」。いや、中国語わからんしΣ(゜゜)

そういえば、ウズベキスタンの夜行列車でもボクとの意思疎通に困った鉄道スタッフが、どこからともなく中国語をしゃべる人(多分客)を連れて来た事がありました。いずれもボクが日本人と知った上で中国語話者を連れて来るのです。

 

何も知らなかったらこう度々中国語話者を連れて来られるとイラッとしますが、ここで思い出すのはサマルカンドで会話した大学生の話。中国のウイグルからトルコまで、この辺りの国々は「それぞれの言語で話しても5~8割くらいは意味が分かる」と言う話でした。

そう言えば、ウズベキスタンの国境では通行人の体調チェック(検温)をする医者に「韓国語勉強してるんだけど、日本人は韓国語読めるの?」と訊かれたり、どこでだったか忘れたけど「日本語とベトナム語は同じなの?」と訊かれました。

きっと彼ら的には、日中韓はもちろんの事、東南アジアあたりまでギリ言葉通じるやろ!って感覚なんだろうと思います。

むしろ、同じ半島内にあるのに全く言語が違うインドシナ半島4カ国(ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ)や、21もの公用語があり同国民同士でも英語で会話せざるを得ないインドなんかは、中央アジアの彼らからしてみるとかなり不可解なんだろうと思います。

国と民族と言語って複雑だ。

 

さて、実はシャルカル散策の時点でまた体調が悪く、くしゃみと鼻水が止まらない状態です。そして明日はまた夜行移動でメインの目的地でカザフスタンの西の端、アクタウへ移動します。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. 哈桑湖 より:

    シャルカル湖はカザフスタンに3つあります。
    ここではアクトベ州のシャルカル湖ですね。こちらは淡水湖で汚いです。
    西カザフスタン州のシャルカル湖は透明度が高く、とてもな塩湖です
    アクモラ州にもシャルカル湖はあります。
    湖につきだした半島によって左右に分けられています。
    片方が塩湖で片方が淡水湖です。
    ことらも大変美しい湖です

  2. wolt より:

    >>哈桑湖さん
    3つもあるんですか!全然知りませんでした^^;
    やっぱりここのシャルカル湖は汚かったんですね・・・味見しなくて良かったw

    と言う事は3つの中で一番残念なシャルカル湖に来てしまったわけですね~。せっかくなので他の2つも見てみたいものです。