世界一周前にバルトロ85を購入!
2017年2月から世界一周に出かけているwoltです!ボクは世界一周用のザックとして、Gregory(グレゴリー)のバルトロ85を選びました!毎日使って早1年半!今回はバルトロ85のレビューをします!
目次
- 世界一周前にバルトロ85を購入!
- 世界一周にバルトロ85を選んだ理由
- バルトロ85の特徴
- バルトロ85のここがスゴイ!
- バルトロ85のここがイマイチ!
- バルトロ85はこんな人におすすめ
- バルトロ85を1年半使ったまとめ
世界一周にバルトロ85を選んだ理由
手持ちのザックは45L
バルトロ85を購入するまで、ボクが持っている最大サイズのザックはZeroPoint(ゼロポイント)のチャチャパック45Lでした(後継が出たのか、公式にある写真とは違うやつ)。
今まで中山道や熊野古道など、テント等の野営セットを持ってのトレッキングをしましたが、45Lでは野営セット、2日分の服装、飲食物少々を入れるともうパンパンで、他に何も入れる余地がありませんでした。
世界一周では、更に2シーズンの服装と防寒着、パソコン、パソコンに関係するメディア一式が入ります。とてもじゃないけど45Lには入らないなと。
で、サイズを検討した時に、以上のパッキング経験から感覚的に「60Lクラスでは入らないだろう」「70Lクラスだとギリギリ入るだろうけど、余裕が無いだろう」「80Lクラスなら荷物は全部入るし、余裕もあるだろう」と考えて、80Lクラスのザックを探しました。
で、検討に上がったのがGregory(グレゴリー)のバルトロ85。他にもdeuter(ドイター)やKarrimor(カリマー)も検討に入れましたが、後で紹介するバルトロ85の魅力に惹かれてバルトロ85を選びました。
今までの手持ちのザックの不満
- 中身をパンパンに詰めると上を向けない
- 荷物が重い(17kgとか)と腰ベルトと肩ベルトが食い込んで痛い
- サイドポケットの位置が高すぎて、水筒を入れると取りづらい(肩がピキッてなる)
- テキトーなパッキングをすると入らない
なんだかんだで長く使ったチャチャパックですが、こういう不満がありました。ボクが持っていたのは古いタイプだったので、後継のチャチャパックは改善されているのかもしれません。世界一周用のザックを選ぶ時、主に上記の不満点が解消されるかどうかを気にして選びました。
バルトロ85の解説
サイズとカラーバリエーション
Gregory(グレゴリー)のバルトロシリーズには、65L、75L、85Lの3タイプがあります。さらにサイズがS、M、L。カラーバリエーションはブラック、ネイビー、レッドの3種類です。
ちなみに、ボクは85L、Mサイズ、ネイビーにしました。
サイズについては、身長166cmのボクは微妙なところでして、アウトドアショップでSとMを背負い比べて、悩んだ末に結局Mサイズにしたのですが、やはり微妙に大きい気がします・・・。まぁ、Sサイズはなんか腰から肩までの長さが微妙に足りてないような感覚があったので、Sサイズが正解だったかと言われるとそういうわけでもない気がします・・・。
体型にもよるでしょうが、ボク(166cm)よりも小さい人はSサイズ、大きい人はMサイズで良いと思います。あ、でもやっぱり責任は持てませんのでアウトドアショップでちゃんとフィッティングして下さい。
なお、女性用のディバと言うシリーズもあって、ディバは60L、70L、80Lの3タイプです。見た目はバルトロとほとんど変わりません。別に女性もバルトロ使って良いような気がします。アウトドアショップではバルトロがあってもディバが無い場合があります。
カラーバリエーションもバルトロと似ていますが、ディバの方が色が明るいです。
メインが大きく開く
メインの収納スペースは、基本は上部のフタを開けて、上からアクセスします。口はひもで締めるタイプです。中にはセパレートもポケットもありません。ポケットの代わりに内臓サブバッグがあります(後述)。
この収納スペースはファスナーで大きく開き、前面からもアクセスできるようになっています。↓こんな感じでガバッと開きます。
ファスナーが2つついているので、好きな位置に移動させてちょこっと開いて底に入っている物を取り出せたりします。ボクはあまりガバッと大きく開けたりしないので、ちまっと開けて上着を取出したりするのによく使います。
ポケットの位置と大きさ
上から紹介していきます!上フタの表面に2つ。
ナナメに開くのがカッチョイイのと、ファスナーが背中側にあるので背負ったままでも開ける事ができます。2つのポケットは繋がっていません。ツールナイフやヘッドライト、食料を入れています。
上フタの内側に1つ。
まぁよくある感じですね。内側にフックが付いています。ボクはあまり使わないので、日本に帰国してから必要になる物(イコカとか)を入れています。
左右の側面に1つずつ。
さりげなく一番好きなポケットかもしれません。細長くて何も入らなそうに見えて、かなりいろいろ入ります。蚊避けスプレーや歯ブラシ、ビニル袋など、よく使う小物を入れています。
前面に1つ。
メッシュのポケットが内蔵されています(購入時はここにレインカバーが入っています)。メインのスペースに詰め込み過ぎると圧迫されて収納力が下がりますが、面積が広いので厚みが無い物がたくさん入ります。日本から持ってきたお茶パックや、裁縫道具などを入れています。
腰ベルトの左右に1つずつ。
片方はメッシュ、片方は防水です。切符とか目薬とかちょっとした物を入れるのに重宝しています。
ポケットの数は、他のメーカのザックと比べて多くも少なくもないと思います。あんまり多すぎると何をどこに入れたかわからなくなってしまうので、ボクは丁度いい感じです。
ゴツイ背面と腰ベルト
Gregory(グレゴリー)の特徴が一番表れているポイントと言っても良いでしょう。軽量ザックが人気の昨今ではめずらしい、たくましい背面をしています。写真じゃ伝わらないかもしれませんが、他のメーカと触って比較しても背面の厚みが全然違います。
腰ベルトもごっついです。がんばっても折れ曲がらないド根性腰ベルトです。
内臓サブバッグ
メインのスペースには、内臓サブバッグがぶら下がるようになっています。
内臓サブバッグはちょうど15.4インチのノートパソコンが入るくらいのサイズで、背負えるようになっています。
ボクはここにパソコンを入れています。ちょっとパソコンを持ち出してカフェに行く時や、空港などでパソコンを背負えると言うのはかなり便利です。
レインカバー
レインカバーが付属しています。レインカバーの色は、本体のカラーバリエーションによって違います。ボクはレインカバーの色が良かったので、本体をネイビーにしました。ネイビーだと蛍光黄色です。
バルトロ85のここがスゴイ!
負担が少ない!
バルトロシリーズの魅力はなんと言ってもこれが一番です!
どのくらい負担が少ないかと言うと、チャチャパック45Lで17kg背負って歩くより、バルトロ85Lで24kg背負って歩く方が格段に楽です。
もう、背負って腰ベルト締めた時点で「あ、楽だわ」と思うし、長時間背負っていても「これすごいわ」となります。
チャチャパック使っていた頃は、自分の足腰の筋肉が疲れるより先に肩や腰ベルトの食い込みが痛くて休憩していましたが、バルトロになってからは自分の筋肉が先に参ります。ちょっと悔しいです。
要するに、ザックによる負担がめちゃくちゃ少ないと言う事です。
意外!ザック本体が思ったより軽い!
これがかなり意外でした。このアウトドアグッズ軽量化時代、他のメーカがどんどん軽量化していく中、グレゴリーはけっこうずっしりどっしりしたザックを作り続けることで賛否両論あるんですが、80L級のザックなら他のメーカと比べてバルトロ85Lは平均的かむしろ軽いくらいなんです。試しにいくつか挙げてみると、こんな感じです。
- Gregoryバルトロ85L・・・2.44kg(Mサイズ)
- mont-bellトレッキングパック80L・・・2.32kg
- オスプレイイーサー85L・・・2.28kg(Mサイズ)
- Karrimorクーガー75-95L・・・2.80kg
- deuterエアコンタクト65+10L・・・2.90kg
「グレゴリー=重い」と言うイメージでしたが、大容量ザックになると相対的に普通になりますね!
上を向くのにジャマにならない!
これもバルトロを背負って感動した事の1つです。
他のメーカの大きいザックは、容量が大きくなるとどんどん縦に伸びていくのが主流ですが、バルトロはずんぐりむっくりなんです。収納力は厚み方向で出しているんですね。
そのため、荷物をたくさん詰めたバルトロを背負って上を向いても、頭がザックに当たらない!
実はこれ、ファインダーを覗いて写真を撮る人にとってはかなり重要です。縦に長いザックでは、上を向いて写真を撮れなくてすごくストレスなんです。
適度なサイドポケットとペットボトルホルダー
よくザックの側面に、メッシュのポケットがありますよね。このメッシュポケット、人によって使い方は様々だと思いますが、ボクは折り畳み傘や水筒を入れます。よって、背負ったまま取り出せるか?が重要になって来ます。
ザックによっては位置が高すぎて背負ったままでは届かなかったり、チャチ過ぎて次第にビロビロに伸びて使えなくなったりします。バルトロは良い感じに手が届く位置にあり、また1年半使っていても伸びる気配はありません。
片側はメッシュポケットですが、もう片側はなんとペットボトルホルダーになっています!やはりここに水筒を入れる派の人が多いんですね。
ペットボトルホルダーは、いらない時は収納できます。
雑なパッキングでも押し込める!
「いや、ちゃんとやれよ」って言われそうですが、宿が相部屋で早朝出発の時など、薄暗がりで速やかにパッキングをしないといけないシチュエーションはけっこうよくあります。これは多分登山でもいっしょで、登山だと天候悪化時など速やかに撤収しないといけない時だってあります。
これが縦に長い細身のザックだと、丁寧に元通りパッキングしないと入らなかったりします。その点、バルトロ85は厚みも横幅も広いので、テキトーに放り込んで押し込むだけでもちゃんと入ります。これはすごく便利です。
中にパソコン入れてても大丈夫!?
飛行機に乗る時は当然パソコンは手荷物として持ち込みますが、長距離バスでは車内に荷物置く場所が無い事が良くありますし、まぁいいやとザックに入れたまま、トランクに入れてしまう事があります。本当はやめた方が良いんでしょうが。
1年半の間にアフリカでは踏まれたり座られたり、バスの屋根から投げられたりと散々でしたが、パソコンは無事です!これは自分でも毎回「なんで無事だったんだろう」と首をひねるレベルですけど。
まぁ、それもおそらくバルトロの丈夫な背面のおかげと思っています。実際、背面のクッションとごつい金属フレームは、ザック内部の物をかなり守ってくれています。
まぁ、パソコン入れっぱなしは推奨しませんし責任も取りませんが、この丈夫さはやはり安心感があります。
ショップで手に入りやすい!
実は重視したのがこれ。実際にアウトドアショップで見られるかどうか?です。
他のアイテムならいざ知らず、ザックは絶対自分の目で見ておいた方が良いです。できれば中にウェイトを詰めて背負わせてもらえるとなお良いです。
通販オンリーなら、今まで述べた特徴を持つザックは他にもあるんですが、ショップにはめったに置かれていません。
バルトロは、少し大きめのアウトドアショップならだいたい置いてあります。フィッティングしながら選びましょう。
腰かけられる!
ずんぐりむっくりな形が特徴のバルトロは、カベに立てかけるとと腰かけられるんです!同程度の容量で、細長いタイプのザックでは高さがありすぎて、寝かせないと腰かけられません。
ちなみにボクは中国の高速鉄道を「無座(席が無いチケット)」で乗ったとき、デッキでよくこれをやっていました。フタ部分にお菓子なんかを入れて忘れると悲惨な事になるので、そこだけ注意しましょう。
背もたれになる!
見て下さいこの抱擁力!たくましいバルトロは壁に立てかけるだけでとても快適な背もたれになります。
ちなみにボクはマレーシアのタマンヌガラ国立公園にあるブンブン・クンバンでバルトロが背もたれになることに気付き、ジャングルのど真ん中でとてもリラックスした時間を過ごしました。本当に居心地良いのでおすすめです。
バルトロ85のここがイマイチ!
後ろに出っ張りまくる!
「縦に長く伸びないから、上を向いても頭がぶつからない」と言うメリットがありますが、それは要するに厚み方向(背負った時の前後方向)に収納力を持たせてると言う意味でもあります。
実際、狭いコンビニなんかに入る際はかなり注意が必要で、通路でむやみに方向転換なんてできません。
登山する人だと、植物が多い低山の狭い所を行く人なんかには全く向いていないと言えます。
ペットボトルホルダーがやや前に傾きすぎかも!
ペットボトルホルダーは使い勝手は良いのですが、ペットボトルを入れた状態で立ったまま前屈すると割と落ちて来ます。伸縮性のあるひもで口を締める事はできるのですが、締めると今度は取り出した後戻せなかったりします。ペットボトルホルダーそのものが、もう少し垂直になっていれば落ちないと思うんですが・・・。まぁ、これは不精せずにちゃんと締めたり緩めたりしろって事ですね。
腰ベルトがジャマ!
バルトロの腰ベルト、背負っている時は負担が少なく素晴らしいんですが、降ろした瞬間この腰ベルトは固くて曲がらなくてザック本体から大きく飛び出たジャマなシロモノになってしまいます。広い部屋や個室の宿ならあまり気になりませんが、ベッドがみっしり置かれているドミトリーなんかだと、人の動線を完全に妨げます。地味ですが、実はけっこう困っています。
メリットの裏返しなので仕方ない!
デメリットは全てメリットの裏返しです!どのデメリットも、バルトロの高いスペックを実現するには仕方ない事かなと思います。ただ、買ってしまってから「ここどうしても許せない!」と言う人が出ないよう紹介することにしました。購入予定の方は、これらのデメリットが許容範囲かどうか、自分に置き換えてシミュレートしてみて下さい。
バルトロ85はこんな人におすすめ
バルトロ85Lは以下全てに当てはまる人におすすめです!
- 重量が15kgを超える荷物を持つ予定である。
- 藪をかき分けて進むようなレベルの狭い場所を歩かない
- 行動量が多い
逆に、総重量が15kgにもならない予定であれば、バルトロはやめた方が良いと思います。バルトロの一番のメリットである「重量物を楽に背負える」が活かしきれず、ゴツくてジャマに感じるだけだと思います。
荷物の総重量が20kg超える人には、押し付けてでもバルトロ買ってほしいです!
バルトロ85を1年半使ったまとめ
今の所バルトロ85を選んで良かったぜひゃっほーう!(^ω^三^ω^)って状態です。
総重量24kgを限りなくストレスフリーで運搬でき、致命的なデメリットは無く、今の所目立った破損もありません。地味な見た目も、使うほどに愛着がわいてきます。山の長距離縦走する人はもちろん、世界一周する荷物持ちなバックパッカーに是非おすすめしたい一品です!
コメント
バックでは悩むとこです。良いものに出会うと、楽だしストレスがなくなります。カメラバックもいまだしっくりした物に出会ってません。値段で購入するからと思います。
>>y.kujimeさん
カバンは難しいですよね!
安い物でもないから、ぽんぽん買い換えるわけにもいかないですし・・・
今回は納得できる物が買えて良かったです