みんがらばー!
今日はネピドーからバガンへ鉄道で移動しました!
朝食ビュッフェの優雅な生活も今日で最後です。名残惜しいです。代り映えしないメニューかと思えば、今日はいつも目玉焼きがあった場所に、見慣れない釜が置いてありました。日本人にはお粥が入っているようにしか見えませんが・・・
なんと、マヒンガ(ミャンマーの朝食に多いカレー味のスープヌードル)でした!
マヒンガはあっさり味でうまかったです。麺はタイでよく食べた半透明のもちもちした麺でした。目玉焼きの代わりに置いてあったのが不思議ですが・・・目玉焼きとマヒンガじゃお互いなんの代用にもならんと思うの(´・ω・`)
昨日のうちに、ホテルの受付に7時15分にバイタクを呼ぶように頼んでおいたので、すんなりバイタクでネピドー駅へ移動しました。ネピドー駅の場所はこちら。
ようやくネピドーのバイタクの相場がわかってきたのですが、大体15分走ると1,000チャット(≒82円)ってところです。ネピドーは渋滞が無いので、15分で10kmくらい走ります。適当に拾って乗って1kmあたり8円は、東南アジアで最もコスパの良いバイタクだと思います。
ボクのいたホテル(MyatThinzarHotel)からネピドー駅は1,000チャットでしたが、駅に入るのに100チャット必要なので、バイタクには1,100チャット(≒91円)払いました。
窓口で「バガンに行きたい!」と言うと、あっさり「今日?8時30分発があるよ」と言われました。めっちゃナイスな時間ですやん!
と言う事でチケット購入。2,700チャット(≒222円)でした。チケット、全部窓口のおっさんの手書きな上、あちこちノートを見たり人に訊いたりしながら書くもんだから、チケットの発券だけで10分くらいかかりました。アナログすぎてほっこりします。
気になるのが、「FirstClass(ファーストクラス)」の文字。222円のファーストクラスってどんなやねん。
駅はやっぱりだだっ広くて、人が少ないです。
2階は何もない空間。
こういう、なんでも新しめで広いのに、どこかしら廃墟感が漂うのがネピドーの魅力だと思います。いや、栄えたらいいなぁとは思うんですが、この雰囲気が案外好きでした。
なんか2両しかない電車がありますね。短距離用の車両でしょうか。
・・・と思っていたら、駅員『キミの乗る電車はこれだよ』
2両やん!!長距離列車になるはずだから、てっきりもっと長く連なった車両がやって来るのかと!
駅員『シートナンバー5はここだよ』
普通のローカル電車ですやん!シートナンバーって何!?Σ(゜゜)※窓ガラスにビルマ数字で書いてあります
しかも座席は、ホームの待合椅子と似た樹脂素材です。これはツラそうだなぁ。
出発時間になると座席は8割方埋まり、ボクの両サイドには人が来ました。ボクの左にはボクの方を向いて座席上であぐらを組むおばあさん。しょっちゅう足を組み替えて、その度に土のついた御足(サンダルで土の上を歩くからミャンマー人の足は大体泥まみれ)がボクのズボンに当たるのが気になります。
ボクの右には、こちらに背を向けてやっぱり椅子の上であぐらを組む若いにーちゃん。かなり寄って来てるので、汗びっしょりの背中がボクの腕にぶつかるのが気になります。
固いベンチと、両サイドからのストレスを受けながら、何時間過ごせばいいんやろう・・・と1時間ほど経った所で、髭面の天使が舞い降りました。
鉄道の乗務員だったのですが、「隣の車両に座席が空いてるから来ない?」との事。喜んでついて行きました。
でも車両移動が命がけなんですけど!※写真は後で停車中に撮ったものです。
連結部はあっぱっぱーで、落下を妨げるものは何もなく、通路は連結部のわずかな幅だけです。
そして上下左右に揺れまくる車両!よく死人が出ないなこの列車!
やった!ふわふわ座席だ!!鉄道ハイジャック映画で車両を飛び移る主人公の気分で車両移動して来た甲斐がありました。
この車両の位置づけがちょっとよくわかりませんが・・・鉄道関係者と警官が主に座ったりしていて、一般の客はほとんどいませんでした。その割に床におばちゃんはいたり。
とりあえず、かなり快適になりました。
ミャンマー鉄道の車両も日本の中古が多いと聞いていましたが、これもそうでした。
ただ、もともともかなりローカルな路線っぽいですね。この整理券表示は・・・どこだったかな、すごく山奥のローカル鉄道で1回だけ見た事がある気がします。
と、安心してうつらうつらしていると・・・
「だっ痛っ!!!」
慌てて飛び起きました。線路沿いに生えている木の枝が、列車に押しのけられてしなり、しなった枝が全開の窓に差し掛かると解放されて、窓際に座っていたボクの左顔面を直撃したのでした。
これさ、当たりどころ悪いと失明レベルじゃない?(((;゜□゜)))よく訴えられないなミャンマー国鉄。
途中、停車駅で別の列車を見かけました。どうも利用者の多い路線のようで、何両も連なっているし中も人がぎっしり乗っていました。
座席は木製だし、床は農産物や人で埋め尽くされて足の踏み場も無いし、この車両と比べると、確かに樹脂製の座席にちゃんと人が座っている車両はファーストクラスだったのかもしれないなぁ・・・と思いました。
13時過ぎに、タウンツインジー(Taungdwingyi)と言う駅に着きました。この便はバガンまでは行かず、ここで乗り換えないといけないようです。
タウンツインジー駅の場所はこちら。
ちなみに列車内にトイレは無かったので、ここで済ませました。
次はどんな車両に乗るんだろうとドキドキしていると、なんだかすごく良い車両がやってきました。これはまさしく・・・ファーストクラス!!!
普通の車両やん!って言わないように。ただ、この列車1両編成でした。どんだけ客が少ない路線やねんな・・・。1両でも、座席の埋まり具合は40%くらいだったので、大きい荷物もさほど迷惑にならずゆったり乗れました。
なお、先ほどの車両もそうなのですが、クーラーどころか扇風機すら無いので、窓もドアも常に全開です。走行中は良いのですが、停車時間が長いと汗が流れて来るくらい暑いです。
外はこんな感じ。タウンツインジーの後はどんどん田舎になっていきます。
あと虫も多くなりました。窓からよくわからん小さい虫がばんばん入って来るので、気づくと虫だらけになります。
お腹が空いたので、途中の駅で揚げパンを買ってみました。
中身はなんとあんこ!
揚げたてで温かくて、外側はもちもち(油まみれですが)。しっとり甘いあんこがよく合います(油まみれですが)。
あと、近くに座っていたおばちゃん2人が、それぞれゆで卵とうずらのゆで卵をくれました。なんで卵ばっかりなのかよくわかりませんが、おいしくタンパク質がとれてありがたかったです。
マンガなら絶対両サイドから盗賊が現れるポイント。
駅は、小さい駅でも建物はしっかりしています。
夜19時頃に、ようやく目的地のバガン駅到着。
10時間半かかりました。疲れたけど、やっぱりバスより鉄道の方が楽ですね。
バガン駅の場所はこちら。
街まではせいぜい5kmくらいなのですが、少し歩くと真っ暗になってしまったので、ピックアップトラックを捕まえて3,000チャット(≒247円)で行ってもらいました。
あと、バガン地区は入るだけで入場料がいるみたいで、途中の検問のような所で止められて25,000チャット(≒2,058円)もとられました。ふぁっきん^q^
ミャンマー鉄道はいろいろすごかったです!東南アジアの鉄道は、カンボジアとインドネシアのスマトラ島以外はほとんど乗りましたし、インドやパキスタンの長距離鉄道もよく知っていますが、ミャンマー鉄道のローカル度は最強クラスだと思います。そもそも車体が統一されてませんしね・・・。「ある物はなんでも使ってる」感がすごいです。
さて、バガンでは遺跡観光やポッパ山が目的です。ちょっと長めに滞在しようと思います。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
[旅行者向け]ネピドーからバガンまとめ
- ネピドー駅から行ける
- 8時30分発で、運賃は2,700チャット(1回乗り換えるが、チケットは1枚でOK)
- 13時頃に着くタウンツインジーで乗り換え
- タウンツインジーで1時間くらい停車するので、トイレや飯はここで済ませる
- バガンには19時到着
- 駅からホテルの集まる地域(ニャウンウー)までは約5kmある
コメント
(❀╹◡╹)油まみれ
また旅らしくなりましたね、鉄ちゃんにはキハ××とかたまらんでしょうね。連結何十年ぶりに見ました。蒸気機関車時代でも幌付いてましたよ。カーブとか来ると連結板が動いてきゃーきゃー言った憶えあります。あっぱぱーの言葉も久しぶりです。気をつけてほどほど頑張ってくださいませ。
移動に10.5Hrとかすげーな。
ケツが不憫。
>>ログボさん
油まみれでした(๑•̀ㅂ•́)و✧
この揚げアンパンともらったゆで卵を昼過ぎに食べただけで、翌朝まで腹減らないと言う恐ろしいシロモノです。
>>y.kujimeさん
ミャンマー鉄道は、日本の鉄ちゃんの間でひそかにアツい乗り物なんだそうです。
でも連結部が丸見えなのはびっくりしました・・・
危なくない程度にがんばります!
>>○よし会会員さん
まぁ、10.5時間座りっぱなしじゃないのでなんとか・・・
飽きたら少し歩き回れるのも、鉄道の良い所です(1両だけど)。
最初の樹脂のベンチじゃ辛かったでしょーけどw
>この揚げアンパンともらったゆで卵を昼過ぎに食べただけで、翌朝まで腹減らないと言う恐ろしいシロモノです。
生活の知恵なんですねw
>>ログボさん
まったくですw
ある意味すごくエコです。