バンコクから鉄道&バスでタマンヌガラを目指す!後編(2017年5月7日~8日)

スラマッパギ!(マレー語のおはよう)

今回はタイ・バンコクからマレーシア・タマンヌガラ国立公園へ一気に移動しました!

の後編です。

前編の記事がまだな人は↓↓を先にお読み下さい。
[日記]バンコクから鉄道&バスでタマンヌガラを目指す!前編

マレーシア側は、イミグレーションを出た途端もう町です。
マレーイミグレ出た後

この写真左手にまっすぐ伸びている屋根付きの歩道はバス停です。表示も何もありません。道理でやたら人があちこちで座っていると・・・

バス停の場所によって行き先が違うみたいなのですが、初見だとさっぱりわかりません。バス停はゆうに100mはあったと思うんですが、みんなどうやって識別してるんでしょう。

周囲のマレーシア人に訊いて回って、ボクの次の目的地パシル・マス行きのバスはバス停の一番端、イミグレから一番遠い所から乗れることがわかりました。


ボクが気づかなかっただけなのか、ここに来るまで両替できそうな所がありませんでした。懐には5リンギット(≒130円)しか入っていません。そう、ついさっきタイ側でお釣りをちょろまかされた時の5リンギットです。

両替所かATMを探そうかどうしようか悩みましたが、バスがいつ来るのかもわかりませんし、1本逃すと次どれくらい待つ事になるかもわかりません。イミグレの閑散具合からして、そう本数が出ているとは思えないので、逃すのは避けたい所です。

チキンなので結局バス停から離れない事にしました^q^

タイ側でバイタク代はぼられたし、お釣りはちょろまかされましたが、悔しい事に今はこの5リンギットが頼りです。バスくらい乗れそうな気がしますが・・・

スコールが降り出しました。バス停から出なくて良かった。


40分待って、ようやくバス到着!

こういう時、バス停で待っている英語なんかまったく話せないじいちゃんばあちゃんが手を引いて「あのバスだよ」って必ずと言っていいほど毎回親切に教えてくれます。逆の立場なら日本人はやるのかな・・・心配です。

今回もそういう地元民の善意により無事乗車。乗るときに撮ったから近すぎてわけわかりませんが、思いのほか綺麗なバスが来ました。


バスはどうも先払いのようです。前の人が払っているのが見えます。気になるバスの運賃は―
ローカルバスレシート

5.10リンギット

0.1リンギット足りなぁぁぁいorz


よ、40分待ったのに・・・


と思ったら、5リンギットしか持っていないことを身振り手振りで伝えると、そのまま通してくれました。市バスの運ちゃんありがとぉ(T人T)

バスで行く事約30分、パシル・マス駅到着!
パシル・マス駅

バスの中にも親切なおじいちゃんがいて、駅はここだよって教えてくれた上に降りるブザーを押してくれました。

しかしこの方、昔あちこち旅行したようでボクより遥かに英語が達者だったのですが、年齢によるものか「ch」「th」の音が全て「sh」になっていて聞き取りが困難でちょっと困りました。「which」も「with」も「wish」にしか聞こえないんです。学校のテストの「ここに入る単語を推測しなさい」状態です。英語苦手マンにはツラいひと時でした。

バスを降りると


いきなりにゃんこと遭遇。幸先が良いです。雨もやみました。


駅で「ATMか両替所ない?」と聞いたら、駅から道路を渡って少し戻ったところに銀行があるよ、と教えてもらいました。

時々使えないATMがあるのでドキドキしつつ―
1000リンギット

1,000リンギット(≒25,932円)GET!ヾ(´∀`)ノ”

タイバーツからさらにケタが減りました。どうでもいいですがベトナムドンに換算すると1,000リンギット=5,240,327ドンです。コンマ1つ分ケタが違いますw

早速、マレー鉄道のジェラントゥート駅への切符をGET。25リンギット(≒648円)


目的地のジェラントゥートへ行く便は1日1本しか出ていないので心配しましたが、なんとか購入できました。

特急が上下各1本、鈍行が上下各3本しかないパシル・マス駅の時刻表↓
パシル・マス駅時刻表

ここで切符が買えなかった場合、周囲にホテルが無いので近くの大きい街に移動しないといけなかったので、切符が買えてラッキーでした。

出発まで2時間半あるので、町をうろうろしに行きます。と言うかそろそろwi-fiが欲しい所。1つも電波が飛んでいない駅からはとりあえず離れました。


スマホのwi-fi状況を見ながらパシル・マスで町歩き。なんとなく古臭い雰囲気が良い感じです。





マクドナルドの電波がちょいちょい引っかかるんですが、なぜか店舗が見つからない・・・

腹も減ったので、とりあえずキレイめな食堂に入りました。

マレーシア初ごはん!メニューは無くてご飯におかずをよそってもらう系。お茶とセットで5.1リンギット(≒132円)


おぉ、紙とバナナの葉の上に飯が載っています。いただきます!

キュウリは浅漬けみたいな感じで甘酸っぱくてご飯が進む!写真奥にはもやし炒め。ピリ辛でうまし。
牛肉のスパイス煮込みがメインでのっかっています。肉そのものは脂身が少ないですが味付けが濃くて辛すぎずうまい!!
肝心の米は、パラパラしてはいるもののタイ米ほどパサパサしておらず、まぁまぁ食べれるお米。

丸1日ぶりに皿に載っているまともな飯を食べたのでがっつきました。皿じゃなくてバナナの葉ですけど。

幸いなことに、この食堂でwi-fi使わせてもらえました。

いつの間にか足元にネコ。


目的は果たしたので、駅に戻って列車を待ちます。



駅構内にもネコ。


この荷物に興味があるらしい。


列車到着!すごい古めかしい先頭車両来ちゃった。
マレー鉄道

ホームで抱き合っている人たちは別れを惜しんでいる家族たちでした。

中身もすごく古い。



人がいない時に撮りましたが、すぐにほぼ満席になりました。

パシル・マス駅出発が18時34分、ジェラントゥート駅到着は深夜2時20分の予定です。寝台がとれず座席でしたが、仮眠はできるでしょう・・・


と思ってたらほぼできず。

クーラーが寒いねん!



クーラー寒いのはよくある話なので、ザックのすぐ取り出せる場所に用意してあるジャケットと長ズボンをすぐに着たのですが、それでもかなり寒い

足を抱えて丸まったり、できるだけ座席に密着したりといろいろ工夫しましたがやっぱり寒い。

空調の温度設定した人ちょっとおかしいんじゃないか。

周囲の人はどこからともなく取り出した、自前の毛布をかぶっていました。そら知ってたらそうなるわ。

あまりにも寒くて、寝ることはおろかただ座っているのもツラかったので



カーテンを取り外してひざ掛けにしました。^q^

ジャケットに長ズボン、カーテンのひざ掛けでようやく1時間ほど寝れました。

そしてジェラントゥート駅到着!!
ジェラントゥート駅

時刻は深夜2時30分!!ixaの合戦ですら終戦する時間帯。ラジオと望遠鏡を持って踏切で天体観測の待ち合わせをするしかない時間帯ですね。

パシル・マス駅を17分遅れで出たのに、ジェラントゥート駅到着は10分遅れで済んでる不思議。

他の車両から降りて来た欧米人カップル旅行者は、すぐに駅を出てタクシーでどこかへ行きました。深夜入れる宿でも予約してあるんでしょう。

ボクはというと、駅ホームのベンチで仮眠です。

ホームの照明はフルでついているし、この時間だというのに駅員も5,6人うろついているので、危なくはなさそうです。

駅員が多すぎる感がありますが、どうもこの駅には1日3便しか列車が止まらないようなので、こんな時間にやって来る1便もフル体制で迎え入れるんだと思います。他の時間何やってるんだろうこの駅員たち。

同じようにホームに待機している人もちらほらいて心強いです。

ホームの照明が強すぎるせいで、ハエが2,3倍くらいの大きさになったような虫がわんさか集まって来て頭上や周囲を飛びまくりですが、寒すぎる車内よりちゃんと寝られました。でも苦手な人はジェラントゥートのホームで寝るのはやめたほうがいいかも。

起きたり寝たりしながら、朝6時に行動開始。


暗っ



マレーシアは東西方向にはタイとほぼ同じにもかかわらず、時刻はタイより1時間進んでいます。時刻に対して相対的に日の出が遅いという事です。

駅でタクシー待ちをしていたおばちゃんに指さしで教えてもらったバス停目指して歩きます。

途中にカフェ発見。コーヒー飲みました。2リンギット(≒52円)


コンデンスミルクが入っているけど、コーヒーそのものはベトナムコーヒーより薄い。香りは焦がした感じ。そんなコーヒーでした。

カフェのおっちゃんにバス停の位置を訊き、また指さしで教えてもらった方角へ歩くと
ジェラントゥートバス停

バス停発見!(写真やや左の明るい所)

しっかりセブンイレブンもあります。


周囲の人にクアラ・タハン(タマンヌガラ国立公園の入口の町)行きのバスについて聞いて回った所、どうやら7時~8時出発の始発便がここから出るらしいです。
ジェラントゥートバス停

バス停の自販機。商品3つだけなのにちゃんと動いているようです。


しかも日本製。

釣銭切れ表示が日本円のままやんw

ここにもやたら猫。マレーシアは猫が多いのかな?


やばい、画面下から別の猫に襲撃されるw


座って待っていると、6時50分、知らないおばちゃんに「タマンヌガラ?」と声を掛けられ、バスに案内されました。このおばちゃんはバスの乗務員らしく、タマンヌガラに行きそうな人をピックアップしていたようです。

この時、タマンヌガラ行きのバスはバス乗り場ではなく場内隅っこの一時停車場みたいな所に停車していたのですが、6時55分、乗り場に行かずにそのまま停車場から出発しました。

まだ7時にもなってないし、こんな場所から出発しても誰も気づかへんやんw
おばちゃんにピックアップされなかったら普通に置いて行かれるところでした。

乗客はボク1人。市バスですら人が集まるまで何時間も待ったりする国が多いものですが、マレーシアでは人の集まり具合に関わらずバスは出発するようです?商売っ気が無いというかなんというか。

バスが出発してしばらくすると、先ほどのおばちゃんが運賃を集めに来ました。言われた通り7リンギット(≒182円)払うと、帳票みたいなものがもらえます。見方がいまいちわかりません。


バスの車内はこんな感じ。


こんな見事に箱型のバス初めて見た。

バスの天井って普通は空調機や荷物スペースがあって、凹凸がありますが、このバスはものの見事に何もありません。牛乳パックに車輪つけたみたいです。

あと、終始扉は開けっ放しでした。


わーすごい開放感ー

バスはけっこうなハイスピードで狭い山道をびゅんびゅん走ります。この牛乳パックバス横転しただけでくしゃっと潰れそうだけど大丈夫だろうか。と心配しつつもぐっすり寝てしまい・・・

1時間20分後、クアラ・タハン(タマンヌガラ国立公園入口)到着!!



あーーーー長かった。・゜(ノД`)゜・。時刻は5月8日の朝8時15分。バンコクの宿を発ってから47時間。ようやくたどり着きました。振り返るだけでも疲れますw


また長くなり過ぎたので、到着してからの話は別記事に分けます!

とりあえずバンコクからタマンヌガラの移動編はここまで!ではまた次回(=’ω’)ノ

コメント

  1. る!り! より:

    バス停の白猫じゃないほうが美人すぎる!!!
    ってかお遍路のとき(アルフォートくれたり安い情報貰ったりw)とか城行ったとき(灯り職人から話しかけられるw)から思ってたけど、
    wolt氏結構人に好かれる?惹きつける?効果がある気がする(?)
    海外行っても親切にしてもらえるのは人徳だと思われる。
    いや全裸徳か()

  2. wolt より:

    >>る!り!さん
    ふぁぁぁぁ((└(:3」┌)┘))←突然の誉めに弱い
    自分じゃよくわからんですが、悪い事しなさそうで頼りなさそうだから、良い人が世話焼いてくれるだけな気もしますwありがとうございます!

    灯り職人さんいましたね~なんかもう既に懐かしい(›´ω`‹ )

  3. 安田さん より:

    あかんすでに笑いが止まらない・゚・(ノ∀`)σ・゚・。
    クアラ・タハンだけで笑てしまうwww

  4. wolt より:

    >>安田さん
    なんかクアラ・タハンまでもボートとかで行ったらしいですねー?
    ボートで行けるんやw

  5. 砂かけばばあ より:

    やっぱり猫いいわ~
    どの子も賢そうな顔してるね

    wolt氏はたれ目で人畜無害な感じだから
    みんなが親切にしてくれるし
    犬猫も寄って来るんだよ

  6. y.kujime より:

    タイ南で爆発テロあったみたいですが、気をつけて下さい。
    ここネコよく出てきますが”、四足で食えないものは机ぐらい”の国ではネコいましたか?

  7. wolt より:

    >>砂かけばばあさん
    ネコ良いでしょー(*´ω`)
    写真に撮れたのはほんの一部で、マレーシアは至る所にネコがいます!

    >>y.kujimeさん
    今パソコン開いてニュース見ました!
    まさに鉄道で通過した県ですね、おそろしい・・・
    中国でもちゃんと食べられずに(?)ネコいましたよ!

  8. hermit より:

    東南アジアのバスとか電車とかの過剰クーラーに悩まされたことは多々ありますが、カーテンを外すと言う暴挙、もといアイデアは浮かびませんでした^_^

    マレーシアもそうですが、イスラム圏は猫が多いですよね。なんか、モハメッドが犬嫌いだった為らしいです。(本当かは知りません)

  9. wolt より:

    >>hermitさん
    この時は本当に切羽詰まってましたね。。。>>カーテン
    イスラム教で犬が汚れた生物とされてるからと言うのは聞いたことありますが、マホメットの好みの問題と言うのは初耳ですw