保険や税金について

ボクは学校を卒業してから、今回の旅行の為に辞職するまでの7年と9カ月、ずっと会社のお世話になっていました。
そのため保険や税金に関してまったく疎く、そこらへんの準備のせいで出発が予定より延びたり、出費に無駄ができたりしています。ヒジョーにもったいない(; ̄ω ̄)
保険や税金については、個人の状況や条件によって選択肢が変わってきます。早めに自分の状況を把握しておき、スムーズに出発できるよう、準備してください。

雇用保険(失業保険)

正式にはすべて「雇用保険」と呼ぶそうですが、便宜上、職についている間に納付しているものを「雇用保険」、離職後に受給するものを「失業保険」と呼んでいるサイトが多いので、それにならいます。
失業保険の受給に関しては、海外旅行の為に退職した人はあきらめる事になるケースが多いと思います。
失業保険に関してはいろいろなサイトで分かりやすく説明されているので、検索して探して下さい。
受給をあきらめることになる理由としては、主に以下の理由があります。
・4週間に1回失業認定をしなければならないこと
・自己都合退職の場合、3カ月の給付制限がつくこと
離職直前の残業時間によってはすぐに受給できるケースもあるそうですが、それでも、離職票受取り&手続きに10日(ボクの場合はは離職票受け取るまでに1カ月かかっていますが・・・)、待期期間7日、雇用保険受給説明会出席(タイミングによって)1~3週間とけっこうな期間がかかります。離職後、どれくらいの準備期間を設けて出発するかは人によると思いますが、1,2カ月で出発しようと思っている場合は、最速で受け取れてもせいぜい1回か2回でしょう。一度日本から出てしまってから、4週間に1回失業保険の受取の為だけに帰国するのも現実的でないと思います。また、受給開始を1年まで延期する制度もありますが、海外旅行の理由では延期はできません。
雇用保険については、完全にかけ捨て、もしくはほぼかけ捨て、と割り切ったほうが良いでしょう。


健康保険

会社に入っている人は会社の健康保険組合に加入していますが、離職すると無保険状態になってしまいます。
基本的に日本国民は全員、なんらかの健康保険にはいっていなければなりません。また無保険状態だと何が困るかというと、病院に行った時に医療費を全額負担することになってしまいます。
これについても他にもっと詳しいサイトがあるので、ご自分で検索されたほうが良いと思いますが、選択肢は3つです。
・国民健康保険に入る。
・もともと入っていた会社の任意継続保険に加入する。
・家族の被扶養者になり、家族の健康保険に入る。
ボクの場合は、最終的に3番目の「家族(親)の健康保険に入る」事にしましたが、離職票が届くのが遅かったりする関係で、つなぎで2番目の「任意継続保険」に加入しました。
どうしたら良いかわからない場合は、とりあえず「任意継続保険」に入っておくと良いと思います。「任意継続保険」に入った後、他の保険に切替えることは可能ですが、他の保険から「任意継続保険」に切替えることはできないからです。
また、「任意継続保険」は次の期の保険金を支払わなければ勝手に解約されるので楽です。(再加入はできません)


住民税

住民票をおいている限り、住んでいなくても払わないといけないのが住民税です。
住民税は1月1日時点で住民票を置いている市町村に、その年1年分の住民税を払うことになります。
また、住民税はその前年の収入によって決まるので、離職の翌年はげんなりするくらい住民税を取られます。更にその翌年からは、離職後の収入が無いのであれば負担はかなり減ります。


年金

これも、会社に入っているうちは知らないうちに納付されていますが、離職すると、日本に住民票を置いている限り、国民年金に加入しないといけません。


海外旅行中の負担を減らす方法

ここまでの説明をひっくり返すようですが、以上の税金や保険金の負担を減らす方法があります。
何回か「住民票」と言う単語を使っていますが、ここがポイントです。
「日本国籍であること」と「住民票を日本に置いていること」は別物です。
これが何かというと、住民票をどこにも置かない日本人でいる事が可能という事です。
「海外転出」として現住所から転出してしまい、住民票をどこにもうつさない。という事が出来ます。
住民票を置かないことによって、
・健康保険・・・加入の義務なし
・住民税・・・支払い義務なし(前述のとおり、1月1日に在籍している市町村には支払わないといけない)
・年金・・・加入の義務なし(希望すれば任意で加入することもできる)
と、上記で説明したたいがいのものは支払わなくて良くなります。
考えられるデメリットとしては、
・帰国後にする手続きが多く面倒な事
・急な病気やケガで帰国して病院にかかった場合、健康保険が適用されず医療費が高額になる事
・健康保険に入っていれば、海外現地の病院にかかっても後で医療費が戻って来るケースがあるが、それが受取れない事
・マイナンバーカードを一時返却しなければならない(?)
等があります。
急な病気やケガで帰国 というケースがけっこう怖いですね。

この記事の冒頭にも書きましたが、これら保険や税金は、個人によって状況が大きく違います。また、ここでは大雑把に最低限の項目だけをまとめましたが、できるだけ各自ご自分でいろいろなサイトを見たり、市役所などで相談した方が良いと思います。ボクの住んでいる市はかなり丁寧にいろいろ教えてくれました。わからなければ人に訊くのが一番だと思います。

以上、自分の備忘録も兼ねて簡単にまとめました。
ボクみたく、こういった制度に慣れていない人は把握に時間がかかります。離職前にできる限り情報集めをし、離職後も速やかに行動することをお勧めします!

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