グーテンターク!
今回はドイツの世界遺産ハンブルクの倉庫街を歩きました!
世界遺産ハンブルクの倉庫街とは
ハンブルクは中世から貿易都市として栄えてはいましたが、飛躍的に成長したのは19世紀後半。市は7年かけてハンブルク港を整備し、1888年に公式に貿易自由港として開きました。現在残っているハンブルク港の形は、この時におおよそ出来上がったそうです。
19世紀から20世紀初頭にかけては世界的に重工業が大きく伸びている時期にあり、工業大国ドイツの発展とともに貿易は潤い、ハンブルクは一気に人口百万を超える都市に成長しました。
現在でも19世紀末に整備された、当時では世界最大規模の倉庫群が残されており、これらは「ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街(Speicherstadt and Kontorhaus District with Chilehaus)」として世界遺産に登録されています。
と言う事で、今回はこのハンブルクの倉庫街を見に行きました!
心配していた左腕と左目の虫刺されですが、朝起きたらだいぶしぼんで痒さもマシになっていました。前回より治るのがちょっと早くて良かった・・・。
宿で朝飯を食べて、張り切って倉庫街に向かって歩きます。
今日はけっこういろいろ見たので、日記はサクサク進みますよ!
はい、いきなり着きました。倉庫街の東の端っこです。
倉庫は建物ごとにAブロックからXブロックまであり、ブロック間が運河で隔てられている形になっています。一部は第二次世界大戦で壊れて再建されたそうです。
この倉庫群はレンガ大好きな建設局の主任技師の影響により、こう言うレンガレンガしたデザインになったみたいです。
重厚な外観から「城」と表現される事もあるそうな。7階建てで揃えられているので、高さもけっこうあるんです。
現在もハンブルク港はドイツでは最大、欧州でも第2位の貿易港なので、今でも一部は倉庫として使われているらしいのですが、EUのシェンゲン協定などにより自由港の意味が薄れてしまい、倉庫として使わなくなった建物もあるようです。
MaritimeMuseum(海洋博物館)の文字が見えたので、ちょっと倉庫から離れて見に行ってみましたが、
どうも19世紀~20世紀の展示がメインっぽかった(大航海時代ではなかった)ので、ミュージアムショップを見るだけに留めました。まぁハンブルクの歴史を考えると、あきらかに近代がメインですよね。
その代わり、海洋博物館の裏でやっていたブラスバンドのコンサートは立ち見してきました。
市の団体か何かかな?中学生くらいの子供から、白髪の老人までいます。
倉庫街に戻ります。
どこからぶら下がってるんだこのカゴ?
上を見上げると、軒先からぶら下がっていました。
なんかアムステルダムで見た事ありますね。こっちはもう少ししっかりしている感じですけど。
この縦のラインが搬入口なんでしょうね。なるほど、これなら建物内に荷物用エレベータなんぞ付けなくとも済むわけです。
倉庫街の中に、ミニチュア・ワンダーランド(Miniatur Wunderland)と言うのを見つけました。
面白そうなので入ってみる事に。
入場料は15ユーロ(≒1,793円)。
観光地の入場券買う時に国籍を訊かれる事はたびたびあって、「たぶん入場者の国籍の統計を取っているんだろうな」とは予想しつつも確証は無かったんですが、なんとミニチュア・ワンダーランドにはちゃんと入場者の国別統計がディスプレイに表示されていました。
すげぇ、こんなの初めて見た!
日本からは37,902人。このうち1人が自分と思うと、なんとなく嬉しいです。
アフリカ諸国はたいてい2桁なのに、右下のナミビア(見切れてるけど)だけ千人超えているあたり、やっぱり元ドイツの支配下だったからですかね。元植民地と宗主国って当人たちがどう思ってるのか、未だにいまいち理解できません。
ミニチュア・ワンダーランドはですね、なんといろんな国がミニチュアで再現されている博物館なのです。
これはアメリカ合衆国。ミニチュアって言うかジオラマ?ミニはミニだけど、けっこう大きいですし。
面白いのが、部屋の照明の、照度と色が一定時間で移り変わり、徐々に夜になるんですよ。
夜になるとジオラマの街灯や建物の明かりが灯るので、昼とはまた違った光景が見られます。
ラスベガスの夜景。すげーけばけばしい。
実物を見た事あった方が面白いんだろうな~。
よく見ると、あちこちにドラマやネタが仕込まれているのも面白い。例えば上からは一見何の変哲もない工場ですが、
しゃがんで覗き込むと工場の地下に秘密の研究室があったり。
研究室内で緑色の物体が大変な事になってる気がするw
「エイリアン」と書かれたボタンを押すと、
荒地の中にいるエイリアンが光ったり。
なんやねんこれw
走り回るトラックの荷台をよく見ると、なぜか棺桶と骨が乗っていたり。
たぶん、映画や小説なんかのネタだと思うんですよね。ボクは分からないんですが。
いきなり雪景色。スウェーデンだったかな。
小林幸子のちょっと地味バージョンみたいなのが、雪の中で綱渡りしている怪。
スウェーデンこんなのいるの?何かの妖怪?
ここは確かノルウェー。険しい渓谷の奥をよく見ると、
ドラゴン飛んでるんですけど。
町並みなんかは忠実なのに、時々とんでもない物が紛れているのが楽し過ぎます。ネタを探して食い入るように見てしまう。
これも確かノルウェー。造船所やフェリーの再現度が凄すぎます。
本当に水が張られているので、フェリーはちゃんと水に浮いています。1隻、ちゃんと水面を移動しているフェリーもいました。
で、この砂浜のペンギンたちは何してるの?漁?
ご当地、ハンブルクコーナー。
ハンブルク駅!
さすがの再現度です。すげー。
これはちょうど今日うろうろした倉庫街。
ハンブルクじゃないけど、ドイツのどこか。
街の夜景がいちいち見とれるくらい綺麗なんですよねー。夜になるのが待ち遠しいです。
あきれるほどクオリティが高いのが空港。
説明するより、動画でどうぞ。
ちゃんと飛行機が離陸して行くジオラマとかちょっと頭おかしい(誉め言葉)。動画は人の頭にかぶったので途切れてしまいましたが、飛んで行った飛行機は壁の穴に入って行き、数分後に反対側の壁の穴から飛んできて着陸します。
離陸前の飛行機は滑走路の横でいったん停止して、着陸する機体を待ってから滑走路に入る動きとかリアルそのもので、ほんともう作った人の頭おかしい(誉め言葉)。
他にも何カ国もありましたが、ボクが個人的に楽しかったのはイタリア。バチカンのサンピエトロ寺院やローマのコロッセオなど。
トレビの泉は、ちゃっかりお金を入れられる寄付金箱になっていました。
一番感動したのが、よく見るとちゃんと道や壁が汚い事。
そうそう、イタリアってこうなんだよね~。さすがにタバコの吸い殻や犬の糞までは再現されていませんでしたけど。
アマルフィ海岸は、ラスベガスに負けず劣らずのケバいライトアップ。
実際こんななるんだろうか・・・?夜を見てないから分からないな。
夜になると火山が噴火し出したので何だろうと思ったら、
夜が明けて判明。ポンペイ遺跡ーーーーー!(;゚∀゚)
噴火したのは2000年前ですけどね!こんな毎晩噴火されちゃかなわんでしょうw
本当はもっといっぱいあって、ここに書き切れないくらい楽しみました。めちゃくちゃ楽しいここ。ただ、ボクがわかるのがハンブルクとイタリアくらいだったので、できれば他の国を訪れてからまた来たい。
ミニチュア・ワンダーランドに3時間もかけてしまって外に出ると、雨がパラついていました。もう少しうろつく予定だったんですけど、倉庫街は切り上げてお昼に行きましょう。
ハンブルク名物を食べる為に、今日はちゃんとお店を調べて来ました。Old Commercial Roomと言うレストラン。
調べてなかったら絶対入らないタイプのレストラン。
なお、人気店みたいなので予約した方が良さそうでした。店内の席がリザーブの札だらけ。ボクは15時と言う人が少ない時間帯だったので入れました。
ハンブルク名物ラプスカウス(Labskaus)。19.9ユーロ(≒2,379円)。
めっちゃ変な見た目ですね。見た目のインパクトならアフリカ各地の料理に負けていません。
ラプスカウス本体はこの、薄めの赤色でもちゃっとした物体。
イメージしやすく言うと、マッシュポテトにコンビーフを混ぜ込んだ物。マッシュポテト率が高いので、単体だとすこし物足りないような、ボヤっとした味がします。
そこで一緒に食べるのが、まわりの付け合わせ。この強烈に赤いのはビーツとか、ビートルートとか呼ばれている根菜。
今までに何回か食べましたけど、強烈な見た目の割には普通の根菜です。歯ごたえが固めのイモみたい。
まるごと1本のピクルス。
ラプスカウスが締まらない味なので、このピクルスにけっこう助けられました。
この1皿だけだと確か16.9ユーロなんですが、プラス3ユーロで付けてもらったのがこちら。何の魚か分からないけど、酢で〆てオイル漬けしたみたいな魚。アムステルダムにあったのと同じ、ニシンかもしれないな。
これうまい!!しかもラプスカウスとよく合う。3ユーロ払って付けて良かったです。これが無かったらひたすらピクルスで食べる羽目になりました。
名物ラプスカウスは・・・それ自体は特段美味しいものじゃない(ちょっと味の付いたマッシュポテト)ですが、付け合わせ次第で印象が変わる料理ですね。ここのラプスカウスは高いだけあって美味しくいただけました。それにしても変な料理だったな。
はい、いつもは午後メシでたいてい〆ですが、今日はまだ観光します。実はレストランの真ん前に聖ミヒャエル教会(Hauptkirche St. Michaelis)と言う、これまたハンブルクの有名スポットがあるのです。
お天気はちょっと回復してますね。
教会内の見学だけなら無料ですが、お金を払うと地下(Krypta)とタワー(Turm)にも入る事が出来ます。2ヶ所合わせて7ユーロ(≒837円)。
どっちか片方だけだと確か4ユーロと5ユーロとかなので、共通券がお得。
まずはクリプタ(地下)へ。めちゃくちゃ天井が低くて変な形の部屋です。天井が低い所だと、ボクでも頭をぶつけるくらいです。
床のタイルがなんか変わってんな・・・と思ったら、足の踏み場もない程びっしり並んだお墓。この地下、2,425人が埋葬されているそうです。怖ぇぇぇぇぇ(;゙゚’ω゚’):ヒィィィ
でも近年はここでコンサートとか開かれているらしいですよ。2,425人が埋まっている上でコンサートを開く精神がボクには理解できませんけども。
タワーに付いてる時計の原寸大(一部)かな。すげー巨大。
この聖ミヒャエル教会の歴史や、教会で使用していた道具などが展示されていましたが、ドイツ語だけの展示も多いので、英語併記されている一部しか読めません。
とりあえず、タワー部分は失火や第二次世界大戦などで何回も焼け落ちている事は分かりました。
この前のパリのノートルダムみたいだ。何回焼け落ちても再建するくらい、タワー部分が大事なんでしょうね。
地下から出て、次は上へ!あんまり人がいなかった地下と違ってタワーは大人気で、エレベータに長蛇の列が出来ていたので、階段で上りました。
展望台は高さ83メートル(20~25階建てくらい)らしいので、けっこう長い階段です。途中にあきらかに後悔してそうなおっさんおばさんが何人もいました。
でも階段の途中で鐘や、古い時計なんかも見れるので、混んでなくても片道は階段がオススメです。
時計はちゃんとアナログ(裏におもりが吊ってあった)で動いていました。たぶん電気を使っていないやつです。
展望台に到着~。天気はまたいつの間にか崩れていて、小雨がぱらついています。
ハンブルクは意外と高い建物が少ないので、周囲を一望できます。
あのあたりが今日行った倉庫街。
天気よかったらもう少し景色良かったんだろうけどな~。ボクが高い所に上る時は、天気が悪い事が多い気がします。
最後に教会の内部。
なんだか部屋や調度が全体的に丸っこいと言うか、変わった内装の教会です。
パイプオルガンは、それぞれ違った形のが三方向に置かれていました。
よし今日の観光終わり!けっこうやり切った感があるな。
宿までたいした距離じゃないんですが、天気も悪いし疲れたし、帰りはメトロで。1回乗車で1.7ユーロ(≒203円)と良心的なお値段。
宿の最寄、ハンブルク中央駅に戻って来ました。
駅構内にドイツ料理はじめ、各国の多種多様なレストランがあったので、昨日は駅の方に来るのが正解だったみたいです。外はケバブしかない。
明日もハンブルク観光・・・と言うか、世界遺産の今日回れなかった所に行きます。今日は世界遺産と言いつつミニチュア・ワンダーランドに尺の大半を持って行かれましたから。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
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