【タンザニア】キリマンジャロツアー1日目!雨の中のグダグダスタートw(2018年10月26日)

じゃんぼー!

今回はタンザニアのキリマンジャロ登山ツアー1日目の日記です!

 

本日の歩行記録
  • 区間:マチャメ・ゲート⇒マチャメ・キャンプ
  • 標高:1,800m⇒2,835m
  • 距離:9.92km

マチャメゲートからマチャメキャンプ



宿泊に付いている朝食を食べて、朝9時にチェックアウト。

山に持って行かない荷物は、ノートパソコンと、スーパー等の袋5つ分になりました。これらはツアー会社に預けるつもりで手に持っていると、チェックアウト時に宿のレセプションの人が「キリマンジャロから戻ったらまたうちに戻って来てくれるかい?それなら預かるよ!」と言ってくれました。

正直、ツアー会社の荷物預かりはオフィスの片隅にごちゃっと積まれているだけなのを見て不安を覚えていたので、宿(キリマンジャロ・バックパッカーズ)の方に置いて行く事にしました。貴重品(ノートパソコン)はレセプションの下にある鍵付きボックスに入れてくれていたし、ちゃんと写しのある預かり帳票も書いて持たせてくれたので、持って行かない荷物は宿に預けた方が良さそうです。

 

9時30分にピックアップのバンが来て、GAZELLE ADVENTURESのオフィスに到着しました。

もう他の人達はだいたい来ているみたいで、荷物がいっぱい積まれています。

壁には理解に5秒くらいかかるカレンダーがかけられていました。

変なカレンダーです。横に2週続いているカレンダーなんて初めて見ました。勤めている頃は仕事柄、エクセルでスケジュールやカレンダーみたいなのを作る事が度々ありましたが、こんなカレンダーを作る発想はありませんでした。が、この2週続きにするメリットをかなり真面目に考えても思いつかなかったので、今後ボクが採用する事は無さそうです。

 

で、登山するメンバーなんですが、イギリス人ばっかりと思っていたらけっこう違いました。先に登場人物を紹介していきます。

  • ヴァン:ペスコ・ベジタリアン(卵や魚は食べる菜食主義者)で、潔癖症で、頻尿なロンドンっ子。
  • ジェイソン:日本のアニメ(ナルトやワンピース)が大好きな陽気なフランス人。好きな台詞は「いっただっきまーす!」
  • アナ:18歳の女子高生。18歳の女子高生。オーストラリア在住のドイツ人。
  • ベント:アナのお父さん。オーストラリア在住のドイツ人。ヒゲもじゃで頭髪も髭も半分白髪なので60歳くらいに見えるけど45歳。カメラはパナソニックのLUMIXを愛用。

性格やなんかは後でおいおい判明していくんですが、こんな感じのメンバーとオフィスであいさつ。ツアー申込時に会った人はヴァンです。

あ~なんかこう精鋭メンバーみたいなのじゃなくて良かった!けっこう歳の人と女の子がいるわ!

ジェイソン「エベレストは見に行った事あるかい?」

アナ「えぇ、お父さんとネパール側のベースキャンプまで行ったわ!」

ジェイソン「へぇ!高山病は大丈夫だった?俺は途中で下山しちゃったよ」

なんなんだよエベレスト・ベースキャンプ(標高5,500メートルくらい)に行った事ある女子高生って。日本の山ガールが裸足で逃げるレベルじゃないですか。ていうかボクも裸足で逃げたい気分です

 

そんな感じの会話を聞いて震えながら、ガイドやポーターと一緒にマイクロバスで移動。

途中の村で生鮮食品の買出しとかをしていたので、なんだかんだでスタート地点まで1時間半くらいかかりました。

 

マチャメ・ゲートに到着。

マチャメ・ゲート

やっぱり雨がしとしと降っています。まぁ、モシの町から降っていたのでわかってはいましたけど。

ここで標高1,800メートル。モシが800メートルくらいだったので、すでに1,000メートルくらい上がって来た事になります。雨のせいもあるけどひんやりと肌寒い。

 

既に昼12時近いので、ここでお昼を食べるのが定番みたいです。他のツアー会社率いる登山者もいっぱいいました。

 

お弁当が配られました。

生野菜(ニンジン、キュウリ)、リンゴ、チキン、ゆで卵、野菜サモサ、パン、バナナ、ヨーグルト、ジュース、カップケーキと言うてんこ盛りな弁当

更に1.5Lの水が2本。これで1人分。

ただし、キリマンジャロにペットボトルは持ち込んではいけないらしく、ここで水筒に詰め替えます。

てんこ盛り弁当を食べていると、足元で何かが鳴いていました。

どこからやってきたんだろw

 

他のメンバー5人と昼飯を食べて、いざ出発・・・かと思いきや、ツアーガイドからまだ待てと言われて、再度着席。

後で聞いた話だと、このゲートでガイドやポーター達の装備チェックがあるのですが、この時うちのポーターの1人が靴のチェックに引っかかったらしいのです。

ポーターは1人が持つ重量の上限も決まっていて、ツアー会社は当然ギリギリ少ない人数でポーターを手配しているので、1人でも欠けると出発できないのです。

小一時間待った所で、ガイドが登山靴を持って走っている姿が見えました。多分うちのツアー会社のスタッフが、代用の登山靴をゲートの外まで届けに来たんだと思います。

 

ここがその装備チェックの小屋。

もっと前の時間は人でごった返していましたが、他のツアーグループはとっくに出発してしまっていて、残っているのはボクらだけです。スタート前からポンコツ感すごいな!

 

ようやく出発できたのは13時35分ごろ。弁当を食べ終わって更に1時間待ちました。

雨は相変わらずの本降りです。

なお、ここでひとつ誤算がありました。ボクは宿を出た時点でレインウェアの上は着ていたのですが、下はまだトレッキングズボンのままでした。てっきりこう、スタート前にガイドやポーターが集まって、その上で自分の荷物をポーターに預けて、それで出発するのかと思っていたら、実際は弁当食ってるうちに個人の預け荷物は各ポーターに割り振られてズタ袋の中に納まっていて、代用の登山靴が到着したあたりからチェックをパスしたポーターはもうパラパラと出発してしまっていました

要するにボクはレインウェア上着だけしか装備できずに出発。ていうかこのグダグダ感なんなのマジで。「今から登るぞー」みたいなのも何もなく、雨の中ずるずると出発しました(;^ω^)

 

レインウェア上は、スペインのカミーノ後に撥水スプレーを吹きかけまくった以来使っていなかったので、レインウェアとして機能するか不安でしたが、ちゃんと水をはじいてくれていました。スペインで手入れしておいてくれた10カ月前の自分ありがとう

 

今日の道は、ほぼずっと森の中を通る林道でした。

しっとりとした雰囲気・・・は見る分には良いですけど、正直歩くのは嫌です

うちのグループにはガイドが3人付いているのですが、初日は3人の中でも一番ペースが遅いガイドが先頭を歩いていたので、めちゃくちゃペースが遅くてむしろしんどく、徐々にみんなバラバラで歩くように。本当にグダグダや・・・。

 

歩き出して2時間くらいで、他のツアー会社のグループ(後で分かるけど、一番パリピなグループ)に追いつきました。なんと小休憩で大きなドームテントを張っています

こいつら何時間かけて歩く気なんだ・・・!?うちのグループはグダグダだけど、このわけわからんくらい優遇されてるのもたいがい嫌だな。

 

本日のキャンプ地に到着するまで景色にはほとんど変化は無く。たまに遠くに滝っぽい所が見えたりした程度。

ひたすら黙々と林道を登った1日でした。

 

17時20分に本日のゴール、マチャメ・キャンプに到着。

もう標高3,000メートル近くあって寒いし、小雨と濃い霧で何も見えません。

キャンプ地には、えらく立派な山小屋が建っていました。※写真は翌朝撮ったもの。到着時は霧でよく見えなかった。

これは、この後宿泊するキャンプ地全てに建っていて、登山客が宿泊する用ではなく、ちょっとした休憩や登山台帳の記帳に使われていました。

 

台帳に名前などを記入して本日の歩行は終わり!ズボンの防水がゼロのボクは、もう下着までびっしょりで寒くて仕方ありません。早く着替えないと風邪ひきそう。

ぼく「ボクのザックはどこ?」

ガイド「遅れている。まだ来てない

あっそ・・・。ガタガタ震えながら待ちます。

 

20分後。

ぼく「ボクのザック来た?」

ガイド「まだ来てない

 

さらに20分後。

ガイド「これキミの荷物?」

ぼく「違います・・・」(他の人の荷物でした)

 

結局、ボクのザックはボクより1時間以上遅れの18時30分に到着。あたりはもう真っ暗だし、ボクはもう寒くて手の感覚がありません

しかも、ようやく到着した荷物は浸水状態。びしょびしょとか言うレベルじゃなく、ザックをひっくり返すと水がどばーっと出てくるレベル。カミーノで雨の中1日歩いた日だってここまで濡れた事無いのに、ポーターは何してたの???ザックを川に15分くらい沈めてたの?????

 

とりあえず濡れている服を全部着替えて、ダウンジャケット等の防寒着をフル装備。手の感覚が無いのでファスナーの開け閉めすらできずにえらく時間がかかりました。

ザックは完全に浸水していましたが、服類は防水袋+ビニル袋の二重に包んでいたので、ギリギリしっとりしているレベルで済んでいました。一重だったら一日目にして低体温症でドロップアウトしている所でした。

 

そうこうしているうちに、休憩スペースのテーブルにテーブルクロスが敷かれ、ポップコーンがやって来ました

もう他のグループはちゃんと自前のドームテントとか張って、そっちでくつろぎタイムに入ってるんですが、なぜかうちのグループだけ山小屋の休憩スペースに居座る形に。そう言うのって何か言われないんですかね。日本なら間違いなく多方面から苦情が来るやつです。

 

食事は19時半にやって来ました。

オレンジ色のは、モロッコのハリラに似ているようなスープ。ハリラよりずっと具沢山の野菜スープでしたけど。ボク含め全員寒さに震えていたので、スープを自分の皿に入れたら、みんなまず飲まずに手を暖めるっていう。

あと生野菜、魚のフリッター、食パンなど。

キリマンジャロツアーはどこも飯が豪華と訊いていましたが、これけっこうショボいような・・・。生野菜なんて寒くて食べる気になれず、誰も手を付けていませんでしたし。

まぁ、毎食コーヒー、紅茶、そしてミロが飲み放題だったのがうれしかったです。

 

あぁそう、食事の前にボクは自前のテント(寝る用)を、同じグループの人が寝るテントの横に張ったのですが、これまたうちのツアー会社のスタートが遅かったせいで、泥でぬかるんだような場所にテントを張っていたので、ボクもその横に張らざるを得ませんでした。

一応、ボクのテントの下に敷く用の厚手のビニルシートを用意してくれていましたが、地面がぬかるみ過ぎててペグもろくに打てません。本当にグダグダ過ぎるだろこいつら・・・(›´ω`‹ )

テント内に浸水したザックも濡れた服も放り込んだので、テントの中も外も濡れまくりですが、仕方ありません。寒くて濡れた中でなんとか眠りにつきました。

 

と言う事で、1日目はポンコツなツアー会社にイライラしまくった日でしたw

ザックなんか、到着は遅いわ浸水はひどいわで、これなら重くても自分が持った方がマシだろって本気で思いましたからね・・・。

そんな感じで、全然幸先が良くないスタートを切りましたが、しばらくお付き合いください。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. baum より:

    取り敢えず、生きて帰れた様で…オメデト!
    初日は、イライラ感と期待外れ感満載ですねf^_^;)
    後の展開に期待❗️

  2. ログボ より:

    (´・ω・`)18歳の女子高生。

    こんばんわ。癒し系代表ログボさんです。
    ちなみに草木の色がやたらと黄緑だね。

  3. wolt より:

    >>baumさん
    ただいまでーす(*´∀`)
    今思うと、精神面では初日が最悪でした。今後の展開に期待して下さいw

    >>癒し系代表ログボさん
    大事な事なので何回でも言います>>18歳の女子高生
    緑はちょっと今回明るめに設定してみました。写真並べた時にあまりにも暗くて・・・(;´∀`)
    実際緑は鮮やかで綺麗でしたけどねー。

  4. y.kujime より:

    1ラウンドでノックアウトされそうなシーンやね。どう立ち直るか見ものだね!楽しみだね!

  5. wolt より:

    >>y.kujimeさん
    この日の夜は、この先が憂鬱で仕方なかったです^^;
    後から思い返すと、どん底からのスタートで良かったのかも?