マラウィのカロンガからタンザニアのムベヤへ。国境でやられた…!(2018年10月9日)

むりぶぁんじ!

今回はマラウィのカロンガからタンザニアのムベヤに移動しました!

 

本日の移動。距離的には200kmくらい。

カロンガからムベヤ


昨夜は歩き疲れたせいか20時半くらいに寝てしまって、朝は5時起床。どんどん早くなってってる気がする。

マラウィ初日にリロングウェで3.5GB購入したSIMカードですが、だいたいどこでもパソコン繋げられるほど速度出ないし、圏外の場所もあったりしたせいで、まだ1GB分くらい残ってしまっています。もったいない!

と言う事で、溜まっているブログ用の画像アップロードだけをどんどこ済ませました。

やたらアップロード失敗したりしつつも、なんとか700MBほど使って3日分をアップロード完了。

 

6時20分くらいに出発。

もう通りは人・・・と言うか自転車がいっぱい。みんな朝早いなぁ。

これだけ自転車天国なので、私設の整備場みたいなのも至る所にあります。

この町なんか楽しそう。

 

最近、移動の待ち時間が無くて朝飯食べないまま移動する事が多いので、今日はちゃんとバス乗り場に行くまでの間に購入。

またフライドポテト屋さんなんですが、ここのはキャッサババージョン

キャッサバと言うとあれですね、コートジボワールのアチェケや、ガーナのケンケの原材料です。西アフリカではキャッサバを加工した主食、もしくはヤム芋を揚げたり焼いたりしたものはしばしば食べましたが、キャッサバをそのままの形で食べるのは初めてです。

そして、購入して屋台を離れて10歩くらいの所で、すぐに国境行きの乗合タクシーに捕まりました。朝飯買っておいてよかった。

 

タクシーの中で朝飯。揚げキャッサバ+生野菜で300クワチャ(≒46円)でした。

揚げキャッサバ

 

キャッサバ。

揚げキャッサバ

サツマイモやジャガイモよりかなり固くて、むちっと弾力があります。ヤム芋も固かったですが、あっちはもっと弾力が無くてボロっとしていたイメージ。

味と香りはかなり淡白。さほど甘くも無いし、風味は揚げ油に完全に負けています

しかし、イモ類大好きなボク的にはけっこう好きです。揚げ物と生野菜との相性もバッチリ(*´ω`)

これまた食べたいけど、マラウィ出てからも食べられるのかなぁ。

 

乗車した乗合タクシーは日本からやって来た中古車のようで、なんとミラーにお守りがぶら下がっていました。

『成田山 明王院』後で調べたら大阪にあるみたいです。

ボクがお守りを眺めていると、ドライバーが「それジャパニーズだよね?なんて書いてあるの?」と聞いてきたので、「Safety Driving」と答えると、なんだか妙に嬉しそうでした。

ていうか、お守りが中古車にくっついてアフリカまでやって来るってすごい。ステッカーとかはよく見かけるけど、よくまぁこんなぶら下げてるだけの物が途中で外れなかったなと。『交通安全』のご利益の説得力が半端ないです

 

国境には8時半ごろに到着。カロンガから国境までは1,000クワチャ(≒155円)でした。

マラウィ側は出国カードを書いて、すんなり出国。

さて、手元にまだ10,000マラウィクワチャ(≒1 548円)があるんですが、どうもタンザニア側の個人両替商で両替するとお札を抜き取られるらしいと言う話を聞きました。イミグレーション内には正規両替店があるらしいので、そこで両替しようと、人に尋ねて両替屋へ。しかし・・・

両替屋「タンザニアシリングが欲しいの?持ってないよ。」

ちょwwwwおまwwww/(^o^)\

国境にある正規の両替屋が隣国の通貨を持ってないってなんやねん。もはや両替屋がここに存在する意味が無いレベルです。

しかし、マラウィクワチャはやっぱりかなり弱い通貨のようです。

  • 公定レート:1マラウィクワチャ=3.15タンザニアシリング
  • マラウィ側個人両替:1マラウィクワチャ=2.85タンザニアシリング
  • イミグレ内正規両替:1マラウィクワチャ=2.92タンザニアシリング(外に出ている看板の数字)

一番レートが良い正規両替ですら、公定レートから7%落ちですからね。逆にタンザニアシリングからマラウィクワチャなら、むしろ良いレートで両替してもらえそうですけど。

これはタンザニア側だともっとレート悪いだろうなぁ・・・と思いつつも、もう出国スタンプをもらってしまっているので、とぼとぼタンザニア側へ向かいました。

今思うと、警備員に頼み込んでマラウィ側のイミグレ外の個人両替商で両替した方が良かったです。

 

タンザニア側ではアライバルVISA申請。申請書を書いて、50USD(≒5,616円)払うと、10分ほどで発行されました。

 

そしてタンザニア入国・・・で写真を撮る間もなく、イミグレの門ギリギリにずらっと並んでいるバイクタクシーに両替を持ちかけられました。

嫌だけど、マラウィクワチャはもうここで両替するしかないんだろうなぁ・・・とレートを聞くと、1マラウィクワチャ=2.90タンザニアシリングで替えてくれると言うでは無いですか。

 

それじゃまぁ、と自分のマラウィクワチャを手放さないまま、タンザニアシリングを受取って数えてみると、ちゃんとありました。

じゃこれでOKとマラウィクワチャを渡して、タンザニアシリングをポケットにしまおうとすると、突然10,000タンザニアシリング札を1枚奪われました

「返せ!」と言っても、ニヤニヤするだけで返してくれません。相手もまだマラウィクワチャを手に持っていたので、それを取ってタンザニアシリングを返すと、相手はさっと人混みに消えていきました

なんだったんだ・・・とマラウィクワチャをポケットにしまおうとすると、あれ?なんか薄い・・・

6,000マラウィクワチャ(≒929円)しかない!!!まんまと600円ほどやられました。・゜(ノД`)゜・。

ロッソ国境(西アフリカの、やっぱりお札を抜かれる事で有名な国境)ではうまくやれたので、完全に油断していました。

一度相手の手に渡った物を奪うあたり、タンザニアの方が手段を選ばない感があります・・・。あっちはまだ、両替中に盗ろうとしてても、両替終わった後は穏やかでしたからね・・・。めちゃくちゃ腹立つ

 

一瞬見たバイタクの顔なんて覚えてないし、すごい人混みなので、探すのはすぐにあきらめました。時間ももったいないし。

なお、国境の前でもちゃんと店舗のある個人両替は普通に両替してくれました。1マラウィクワチャ=2.80タンザニアシリングだったので、レートはだいぶ悪いですけど。

なので、マラウィクワチャ⇒タンザニアシリングの両替は、イミグレ内の両替商にまず聞いて、タンザニアシリングが無いとか言い出したら警備員に頼んでマラウィ側に戻らせてもらい、マラウィ側の個人両替商で両替するのが良く、もしタンザニア側に来てしまったらバイタクは全無視(彼らに両替する気はない)して、店舗を構えている両替商で両替が良いですね。

6,000マラウィクワチャ(怒)が17,000タンザニアシリング(≒837円)になりました。

17,000タンザニアシリング

疲れたし、レート損込みだと700円くらい損しました。そもそも、イミグレの両替所が「タンザニアシリングが無い」のが一番どうかしてる。

今までぼったくられや悪いレートでの両替損等はあっても、所有物を盗られたのは今回が初めてでした。まぁ現金600円程度で済んで良かったですけど。

 

39カ国目、タンザニア入国!\\\└(‘ω’)┘////

バイタクは国境の門の目の前に行列を作っているくせに、バス乗り場は1km以上歩きます。意味がわからん。国境の目の前にバス停作れや

 

バス乗り場に着くと、ちょうど出発しかけていたムベヤ行きのバスがありました。動きかけていたバスに乗車。

そうそう、タンザニア側のイミグレ職員は良い人で、「ムベヤ行きのバスは何と言われても料金5,000シリング(≒246円)だから気を付けてね」と教えてくれていたのですが、ここで乗務員(らしき人)に請求された料金が10,000シリング(≒492円)。はいクソ―(^ω^)

 

5,000じゃなけりゃ1シリングも払わんと無視し続けていると、10分ほどでその乗務員(じゃないかも)は降車していき、別の人が料金を集め始めました。なんやってん今のヤツは。

バスが出発したのは10時(マラウィとは時差+1時間)。

 

バスは13時半ごろに、ムベヤのナネナネバスターミナルに到着。

バスから降りて、ザックを取り出そうとバスのトランクの前で待っていると、バスのドライバーがやって来て「荷物代15,000シリング(≒738円)」とか言い出しました。今までも荷物代請求する人はいっぱいいたけど、人間の運賃の3倍を請求して来たバカはアフリカでもあんたが初だよ。小学校の算数から出直して来い。

幸い、トランクには他の乗客の荷物も入っていて、ドライバーもしぶしぶトランクを開けたので、さっさとザックをピックアップしました。他の乗客もいるのにこれが通用すると思ってる辺り頭悪すぎる・・・(;^ω^)

 

さて、ボクは明日鉄道に乗りたいので、ここからさらに10km以上離れた鉄道駅まで行きたい。

ここまで、イミグレ職員を除くタンザニア人が全員クソ過ぎたので、誰も信用出来ないなと思いつつも「バスでタザラ(タンザニア・ザンビア鉄道)駅まで行きたいんだけど」と、周囲にいっぱいいたタクシードライバー他よくわからない人達に言ってみると、タクシードライバーはあっさり散っていき、他のよくわからない人達はすぐに「あそこのバスに乗ると良いよ」と教えてくれました。え?あれ?良い人達じゃないか・・・。何の人達かよくわからんけど。

 

市バスに乗って、鉄道駅まで来ました。1,000シリング(≒49円)だったかな。

タンザン鉄道ムベヤ駅

駅前に野ヤギがいるのがなんとも。

市バスでは賑やかな場所を通りましたが、鉄道駅周辺には何もありません

 

明日のチケットが買えないかな、と中に入って職員に聞いてみましたが、チケットは明日にならないと買えないそう。窓口も見事に閉まっていました。

 

それじゃまぁ明日で、と、お次は宿探し。ムベヤで泊まる旅行者、特に駅周辺で泊まる旅行者は少ないので、あんまり情報が無いのです。

とりあえず駅から1kmほど離れた所に2軒のロッジ(ロッジと言うと、この辺ではホテルより価格の安い宿泊施設を指す)があるとグーグルマップ先生が言っているので、そっちに行ってみる事に。

グリーン・ロッジに着きました。

グリーン・ロッジ

えーと・・・想像より高級そうな見た目です。大丈夫でしょうか。

中に入って料金を尋ねると、1泊25,000シリング(≒1,236円)が最安値のお部屋みたい。ちょっとお高め。

うーん高い・・・まぁ一応部屋を見せてもら・・・

泊まります。今日ぼくここに泊まります(キッパリ)

ゴキブリもハエも蚊も無縁と言わんばかりの清潔なお部屋。これで25,000シリングは全然オッケー。グッバイ虫だらけのマラウィ

 

時刻は14時半過ぎ。国境で精神力を消耗したので休憩したい所ではありますが、明日は夜行列車に乗ってしまうので、今日のうちにATMで現金ゲット&SIMカードでネット環境ゲットをやっておかないといけません。すぐに外出。

宿の周囲は何にもありませんが、交差点の斜向かいに個人商店が3軒並んでいるので不便ではありません。

めちゃくちゃ喉が渇いていたので個人商店で水を買いましたが、店の人はニコニコと穏やかだし、商品もキレイ(アフリカでは個人商店の商品は高確率で汚い)。客層も良さそうだったので、もしかするとこの辺は郊外の高級住宅街なのかもしれません。

 

最寄りの銀行は数キロ先。いっその事さらに5,6km移動して市場近くまで来てしまいました。市バスは距離によって料金が違うみたいでしたが、400シリング(≒20円)でした。

市場の近くには大きな銀行がいっぱいありましたが、西アフリカでよく利用していた“Bank of Africa”を久しぶりに見かけたので、Bank of AfricaのATMを利用。

ATMの引き出し上限額の400,000シリング(≒19,776円)を引き出しました。

400,000シリング

たった2万円なのに40枚の札束

しかし、全部10,000シリング札で出て来てしまいましたね・・・。西アフリカのBank of Africaは大小の紙幣を混ぜて出してくれていて便利だったんですけど。

 

次はSIMカードの購入。これは銀行と道を挟んで向かい側にSIM会社のパラソルを出したSIMカード屋がいっぱいいたので、そこでVodacom(Vodafoneの子会社)のカードを購入。

SIMカード本体が2,000シリング(≒99円)、30日で2GBのインターネットパックが15,000シリング(≒742円)でした。

しかし、SIMカードを購入した後に必要なレジストレーションの解除に1時間近くかかりました。アフリカのSIMカードは、購入時にパスポートや身分証、顔写真(その場で撮る)が必要で、それをSIMカードと関連付けして登録してもらわないと使えない制度の所が多いのです。めんどくさい。

 

さて、腹減ったなー。市場の向かいに食堂を見つけたので入ってみました。

ローカル食堂かと思えば、ローカル高級食堂でした。ランチ高ぇ。お魚ランチなんて10,000シリング(≒492円)もします。

周囲で食事をしているのは、おそらく銀行のお偉いさんばかり。みんなパリッとしたスーツを着ています。ボクが一番みすぼらしい格好です^q^

まぁ、せっかく見つけたので安めのメニューを頼みましょう。ライス&ビーフセット。6,000シリング(≒297円)

ライス&ビーフ

なんかすごいセットが来てしまいました。デザートとしてバァナナァーまで付いてるではなぁーいですか。

まずは奥の左手、これはジャガイモが入ったトマトスープでした。アフリカでもトマト味は多いですが、ここのスープはめちゃ濃厚。シチューみたいな濃さです。

奥の右手は、豆スープ。よく考えたらなんでスープ2品も付くんだ?これは濃い目の味付けでコショウが利いていました。

手前の皿に乗っている青菜は、多分ジンバブエからこっちでよく出て来るムリオと同じ物ですけど、タマネギやニンジンが混ざっているし、独特のエグさはほとんど感じません。味付けはかなり薄目。

メインのビーフは、焼いてほんのり塩を振っただけのシンプルなお味。少し固めですが量が多いので大満足。

一番満足したのはコメ!日本のコメみたいな食感で、ふわっと良い香りがつけられています。コメ単体でもおいしく食べられる風味。どうやって香り付けてるんだろう。

バナナも程良い熟し加減で良かったです。

 

時刻は16時半。疲れたし用事もきっちり済んだので、さっさと宿に戻りました。

ムベヤは周りを山に囲まれていて、好きな雰囲気。

 

第一印象最悪な状態からスタートしたタンザニアですが、それ以降はむしろ親切な人が多いと感じました。マラウィみたいにやたら付きまとってこないし、程良い距離感でそれでいてフレンドリー。ボクがSIMカードのレジストレーション解除を待っていた時も、「ごめん、もうちょっと待ってね」「長くなるからそこで座っててね」と素敵な気遣いを見せてくれました。国境にはタンザニア中のクソ野郎が集まっていただけなのかもしれません。

さて、明日は夜行列車に乗って一気にダルエスサラームに向かいます。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. y.kujime より:

    程よい緊張感があって面白いね、気を付けて旅してくださいませ。

  2. ログボ より:

    (´・ω・`)食堂のメニューにのってるウガリ(スワヒリ語:Ugali)はシマに似た食べ物だお。
    むかし食べたことがある。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%AC%E3%83%AA

  3. wolt より:

    >>y.kujimeさん
    やってる本人はおもしろくないです・・・(;∀;)

    >>ログボさん
    それはもう・・・南下組の旅行者から散々聞いてるので、何か月も前から比較を楽しみにして来ましたw
    でもマラウィ北部~タンザニア西部は特にお米がおいしいと聞いていたので、ここではなんとしてもお米を食べたかったんですよね。
    リアルタイムではもうウガリは2回食べてます( *´艸`)

  4. baum より:

    久し振りの’クソ野郎’連発デスねf^_^;)
    まぁまぁまぁ…と言う事で!
    嫌な出来事は速攻で忘れましょー^ ^

  5. wolt より:

    >>baumさん
    町に着いてからだいぶ機嫌直りましたw
    ベッドもめちゃくちゃ快適でしたし(*-ω-)