2009年のハイパーインフレが記憶に新しいジンバブエ!
今回はがんばらないバックパッカーがジンバブエで結局いくら使ったのか?を大公開&分析!
ジンバブエ旅行総費用と内訳
※滞在日数は13日です。※レートも物価も2018年9月時点のものです。※2018年9月時点で1ジンバブエドル≒111.857円です。
- 飲食費計: 76.65ジンバブエドル (8,574円)
- 宿泊費計: 138.00ジンバブエドル (15,436円)
- 交通費計: 69.80ジンバブエドル (7,808円)
- 観光費計: 67.00ジンバブエドル (7,494円)
- その他計: 8.99ジンバブエドル (1,006円)
- 合計: 360.44ジンバブエドル (40,318円)
これを円グラフで表すとこうなります。
1日の平均は27.73ジンバブエドル(≒3,101円)になりました。1日3千円を超えてしまいましたが、ジンバブエドルにはカラクリがありますので、実質3千円は切っていたりします(後述)。
ジンバブエ旅行費用の分析&考察
食費について
食費は1日あたり5.9ジンバブエドル(≒660円)になりました。
ローカル食堂だと1.5~2.5ジンバブエドル程度で1食食べれるのですが、水やジュースがテンション下がるくらい高い。スーパーで1.5Lの水が1~1.2ジンバブエドルです。ヘタすると日本のコンビニで2Lの水買うより高いです。
お菓子や既製品の物価は、だいたい南アフリカ共和国の2倍くらいします。すげー高いです。
宿泊費について
宿泊費は1泊あたり11.5ジンバブエドル(≒1,286円)でした。
ぱっと見そんなに高く見えないかもしれませんが、12泊の内、夜行列車の車中泊1泊(交通費に含んでいて宿泊費カウント外)、テント泊6泊、ドミトリー5泊でこの値段ですからね。どこもイマイチな割に高いです。
交通費について
交通費は、ビクトリアフォールズ~ブラワヨの夜行鉄道以外は、乗合ミニバスやローカルバスでの移動でした。
物価の高いジンバブエの中では、交通費は比較的安い印象でした。
観光費について
観光費は、ビクトリアフォールズ入場料、グレートジンバブエ入場料、チノイケーブ入場料、バランシングロック入場料など。観光地としてはどれも良いのですが、いちいち高いです。
その他について
その他は、SIMカードやデータチャージの購入費用です。通信費がかなり高いので、ジンバブエではできるだけWi-Fi付きの宿を探す方が良いです。
5ジンバブエドルだと300~350MB、10ジンバブエドルだと650~700MBです。AirtelとEconetでは、Airtelの方が若干割安です。
ジンバブエの物価目安
旅行していて、大体こんなもんだったなーと言う感じで物価をまとめてみました。※2018年9月時点。変動する可能性あり。
ジンバブエドルのカラクリ
自国民に信頼されないジンバブエドル
ボクは、ジンバブエ旅行中の日記ではUSドル、この記事ではジンバブエドルと表記しており、2018年10月現在公式にはUSドルとジンバブエドルは全く同じ値段です。要するに1USドル=1ジンバブエドルが公定レート。
しかし、世界中が知っているほどのジンバブエドルのハイパーインフレをジンバブエ国民が忘れるわけもなく、既に市場でのジンバブエドルの信頼は最悪。公定レートからかけ離れた闇レートが存在するのです。
ジンバブエドルの闇レートの実際
ジンバブエを2017年5月ごろに旅行した方のブログによると、1USドル=1.05ジンバブエドルだったそうです。
そして、ボクが旅行した2018年9月には、1USドル=1.80ジンバブエドルにまでなっていました。
それなのに物を買う時の値段は同じ・・・?
これがどういうことかと言うと、例えば先程、スーパーで1.5Lの水を買うと1ドルと言いました。ジンバブエ国内ではUSドルも使用できるので、ボクは1USドルでこれを買う事ができます。
しかし、ボクが1USドルをジンバブエドルに両替すると1.8ジンバブエドルが手に入ります。そしてこのジンバブエドルを持って水を買いに行くと、公式にはUSドルもジンバブエドルも同じ値段なので、1ジンバブエドルで同じ水を買う事ができます。※2018年9月時点で1USドル=1.8ジンバブエドルは、首都ハラレで最も良いレートです。地方の町などでは1.5~1.7程度でした。
そう、後者だと1ドルの水を買っても、手元に0.8ジンバブエドルが残るんですよ。円換算すると、前者だと112円、後者だと62円で水が買えているわけです。ほぼ半額みたいなもんです。
ホテルや国際バスではどっち払いの値段か確認
ジンバブエドルの事は、ジンバブエ国内では「ボンド・ノート」または「ボンド」と呼ばれています。USドルは「US(ユーエス)」。
良心的なホテルだと、支払い時に「ボンド?US?」と訊かれ、闇レートに合わせて違う値段が提示されますし、USドルで支払うとUSドルでお釣りを返してくれます。国際バスも同様。
悪質な所だと、例えば50ドルの料金に対して100USドル払うと、50ジンバブエドルで返されたりします。これはめちゃくちゃ損しているので、絶対にUSドルでお釣りをもらいましょう。お釣りが無いと言われたら、いったん外で闇両替に両替してもらってから支払うようにしましょう。
闇両替商の見つけ方
町を歩いていると両替商の方から話しかけてくる事もありますが、基本的にあっちから声をかけて来る両替商は良いレートで両替してくれません。できればこっちから両替商を見つけて話しかける方が、良心的な両替商に当たる確率が高いです。
闇両替商の目印は、緑色の2ジンバブエドル札の束。
道端に、鮮やかな緑色の札束を持って、暇そうに立っていたり座っていたりする人がいたら、それは間違いなく両替商です。ジンバブエドルが意外と目立つので、わかっていればすぐに見つかります。
ジンバブエドルの両替し過ぎに注意
お金が増えるとなるとじゃんじゃん両替したくなりますが、両替し過ぎには気を付けましょう。
自国民ですら信用していないジンバブエドルは、ジンバブエから一歩外に出ると周辺国で最弱の通貨になります。要するに誰も両替してくれないか、ゴミみたいなレートでしか両替してもらえなくなります。
ジンバブエドルはジンバブエ国内できっちり使い切ってから出国しましょう。
ボクはジンバブエドルのカラクリを知らずに(闇レートがあるのは知っていたけど、1.8倍も差があると思っていなかった)ので、前半はかなり損しました(厳密にいうと損ではない)。
が、後半はジンバブエドルをガンガン利用していたので、実際に払ったお金はもっと少ないです。1日3千円は切っていると思われます。
もし最初からジンバブエドルのカラクリを利用していれば、(宿泊費や長距離移動費は適用されない場合が多いとは言え)実質1日2千円程度で旅行できていた事になり、これだと物価が高い国とは言えなくなります。なんかもうめちゃくちゃですね。
ジンバブエ旅行費用まとめ
ジンバブエは、他のアフリカ諸国に比べると物価は高めですが、このジンバブエドルのカラクリを利用すると、実質かなり安く旅行ができます。
でも気持ち的には、ジンバブエドルはもう少しがんばってほしいですね・・・。このままだとハイパーインフレの二の舞な気がします。
以上、「がんばらないバックパッカー」のジンバブエ旅行費用まとめでした!
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