【ジンバブエ】世界遺産グレートジンバブエに行った!すごい穴場感(2018年9月20日)

ますかてぃ!

今回は世界遺産グレートジンバブエを見てきました!

 

グレートジンバブエとは?

グレートジンバブエ(Great Zimbabwe National Monument)は、ジンバブエのマシンゴの近郊にある大規模な遺跡の事です。

そもそも”ジンバブエ”と言うのは、ジンバブエの国民の多くが話すショナ語では、宮廷や首長の居住地を含む”石の家”と言う意味らしい。要するにあちこちに”ジンバブエ”の遺跡が残っているんですが、ショナ人たちは特に大規模なこの遺跡の事を”グレート・ジンバブエ”と古くから呼んでいたそうです。

1979年~1980年の独立時、これは国を代表するにふさわしい名前だと言う事で、国名を”ジンバブエ”としたそうです。国名の方が遺跡から名前を取った形になりますね。

 

グレートジンバブエ付近に人が住み始めたのは紀元前2500年前と考えられていますが、本格的に都市として発展し始めたのは6~7世紀頃。今残っている建築物は15世紀頃の物と考えられているみたいです。

 

グレートジンバブエの残念な所は、最初に発掘し始めたのが差別的なイギリス人で、「黒人にこんな文明的な物を造れる技術があったわけがない」と言う先入観の元に発掘を進め、勝手な判断で発掘物を捨てたり持ち去ったりしてしまった事です。どっちが野蛮人やねんって感じですね。

 

と言う事で、今日はそのグレートジンバブエを見に行って来ました。




朝は、数日前に買ったパサパサのパンとスプライトと言う炭水化物&糖を摂取。朝8時過ぎに宿を出ました。

町の中心部まで1kmくらいを歩きます。

 

マシンゴからグレートジンバブエまではけっこう距離があるので、乗合タクシーを探さなければなりません。乗合タクシーはPickn Payと言うスーパーの西側の道路で見つかりました。

 

ドライバー「どこ行くんだ?」

ぼく「グレートジンバブエ」

ドライバー「グレートジンバブエホテルか?」

ぼく「ホテルじゃない。グレートジンバブエ」

ドライバー「わかった」

 

乗合タクシーの車はトヨタの軽(車種分からん)でした。下のは降りた後に撮った写真。

アフリカに来て長いですが、乗合タクシーをこんな車でやってるのは初めて見ました

乗車してみると、

なにこれ、天井支えてるの?

トヨタ車の天井が落ちて来た話なんて聞いた事がありませんが、こんなガッツリつっかえ棒をしているからには何かしら理由があるんだろうなと思って、できるだけ触らないようにしてました・・・(;^ω^)コワイ

 

ボクが1人目の客だったので、埋まるのに時間かかるんじゃないかと思っていましたが、大型スーパーの前だからか、あっという間に客が増え、15分くらいで出発しました。

なお、乗車人数は、運転手、助手席に2人、後部座席に4人、トランク部に2人の合計9人です。軽自動車に9人乗るなんてトヨタもびっくりだよ

 

なおグレートジンバブエまでの料金は2USドル(≒224円)でした。25分くらいでグレートジンバブエに到着・・・

・・・ん?

守衛さん「ここはグレートジンバブエホテルだよ」

ホテルじゃねぇって言っただろがぁぁぁぁぁ/(^o^)\ウワァァァァァ

でもまぁ、ホテルの敷地を通り抜けるとグレートジンバブエに行けるようです。守衛さんに頼むと普通に通してもらえました。

 

ホテルの敷地を通り過ぎて、未舗装路をてくてく。

誰もいないし案内も何も無いので不安になりますが・・・。

1kmくらい歩いたら、チケットオフィスに到着しました。

やれやれ。

入場料は15USドル(≒1,682円)でした。安くはない入場料ですが、ビクトリアフォールズの後だと妙にお得感を感じてしまいます。

 

いまいちよくわからない案内地図。

 

このMainGateって、道のつながり方からしてさっきのチケットオフィスのはずなんですが、何この平たい円錐

屋根の写真か・・・?なぜ屋根だけ・・・?作った人の意図がわからんです。

 

グレートジンバブエの敷地内はずっとこんな道です。

めっちゃのどか。

まずはミュージアムにやって来ました。

中は撮影禁止なので写真はありませんが、ワンフロアのシンプルなミュージアムでした。

ミュージアムの中には、もともと山の上の遺跡に据えられていたとされる鳥の彫刻がいくつか保管されていましたが、説明書きを見ると、彫刻の半分くらいに誰々さん(イギリス人)が持ち去ってケープタウンに置かれていたのを1981年に取り戻しましたと書かれていました。盗賊かよ。わざわざ説明書きの上部に書かれているあたり、ジンバブエさんはけっこうイラッとしたものと思われます。

 

まずは丘の上の遺跡アクロポリスへ。

 

登り口は「現代の道」と「古代の道」がありますね。

まぁ古代の道を登るでしょう。おもしろそう。

と思ったけど、古代の道もちゃんとキレイに整備されていました。

 

良い感じに登って来ました。

 

道はどんどん狭くなり・・・

 

これはだいぶ狭いΣ(‘ω’ノ)ノ

恰幅の良い人だと通れないんじゃなかろうか。アフリカ人の恰幅の良さすごいから。ここまで登って来て引返すって嫌だろうけどw

アクロポリスに着きました。

登ってる時に「なんか頂上が騒がしいなー」と思っていたら、小学生の遠足がいました。左手の黄色い集団がそう。今はなんか集まって歌っています。

壁の内部へ。

アクロポリスは、王や首長が政治を行う場であるとともに、祭祀や儀式を行う場でもあったと考えられています。

壁の上には4つの塔。

 

うわー崩れてきs・・・迫力がありますね~。

 

順路も無ければ立入禁止の場所も無いので、行けそうな場所ならあちこち通る事ができます。

探検っぽくて楽しい!(・∀・)イイ!!

面白いのが、天然の巨石も組み込むようにして建物を構築してる事

普通、建物を建てるならジャマな石はどかすか、それが無理なら何も無い平坦な場所に建てるのが自然だと思うんですが、アクロポリスは敢えて巨石の上と周囲に建物を作ってるように見えるんですよね。

これは石を単なる材料としてだけ見てるわけではなく、何かこう、神的な崇拝の念からわざと石を建物の一部にしたのかなぁと思ったりしました。

下りは”現代の道”の方から下りました。現代の道は極端に狭い所も無くて歩きやすかったです。

 

さて次はグレート・エンクロージャーにでも・・・と思って歩いていると、

・・・ムジェジェジェ?・・・じぇじぇじぇ?

すげぇ気になるので矢印の方角に歩いて行ってみました。

しかし歩けども歩けども・・・

さっきの看板から400メートル地点どころか、更にもう400メートルくらい歩いていると思うんですが、一向に何も見えません。

意地になって進んで行くと、

・・・フェンスで行き止まりでした・・・(激おこ)

 

来た道をまた戻って、今度は”谷の遺跡”。

ここはもともと首長の妻や子供の住居エリアだったと考えられているようです。当時の雰囲気をイメージできるよう、住居は再建されています。

ここでもまた、小学校の遠足の別の一団とかち合ってしまいました・・・。

こ、今度は青組さんかな・・・(›´ω`‹ )ウルサイ

 

民族舞踊みたいなの。

動画のアップロードもやってみましたが、やっぱりネット環境的に無理っぽいです・・・。

ひょうたんで作ったマラカスをふくらはぎに取付けているのがおもしろいです。

ステップに合わせて音が鳴ります。アフリカの民族ダンスはステップが独特なので、足にマラカスを付けるってのは効果的ですね!

もう少し家の中とかもゆっくり覗いてみたかったんですが、小学生が多すぎて、更にさっきアクロポリスにいた黄色組までやって来たので、めんどくさいのでそそくさと逃げました。子供キラーイ(´・ω・`)

 

最後はグレートエンクロージャー

グレートエンクロージャーは、上から見ると楕円形になった大きな壁に囲まれた遺跡。

用途については、いまだにいろいろ説が分かれており、王の居住する施設だったとも、高等教育を施す学校だったとも言われています。

グレートエンクロージャーは、石積みの技術がすごいんですよ

泥や漆喰のような接着剤は一切使っておらず、ただただ石をキッチリ揃えて積み上げた壁。しかもこれが後の世まで原型を留めてるんだから大したものです。

なお、使われている石は全て花崗岩。花崗岩は火にかけて高温にした所に、水をかけて急激に冷やすと直線に割れると言う性質があるらしく、その方法でブロック1つ1つを作ったそうです。

 

壁の内部は崩れている所が多くて、元の形はよくわかりません。。

 

奥の壁際に見えているのが、円錐状(だったとされる)塔。

石造りの円錐の塔は宗教的な象徴だったと考えられているみたいです。

この謎の小部屋、わざわざ壁が曲面

なんだか、すごいこだわりと言うか、執着を感じます。何を思ってわざわざこう言う形にしたんだろ。

 

ところでこのグレートエンクロージャーの外壁、西側から建て始めて反時計回りに組んでいったと考えられているんですが、西側の壁と北側の壁が違うんだそうな。西側より北側の方がキレイに積まれてるんだって!

と言う事で、西方向の壁。

いや、十分揃っててキレイなような・・・?(;・ω・)

で、これが北方向の壁。

わからん!素人には違いがわからんよ!(;´Д`)そ

違いがよく分かりませんでした・・・。考古学者ってすげぇ観察力してるんだなぁ。

こっちからのアングルの方がカッコイイかな。

 

さて、これで遺跡巡り終了。帰ろうとすると、変な木を発見しました。

 

幹はごく普通の木なんですが・・・。

 

末端は完全にサボテン

 

幹とサボテンの中間はこんな感じ。

すげぇ!途中からじわじわサボテンになってるΣ(‘ω’ノ)ノ

分厚くてサボテンに見えるだけでただの葉っぱなのかとも思いましたが、葉っぱは枝から生えるものであって、枝がそのまま途中から葉に変化すると言うのもなんか変ですよね。

すごいなぁアフリカ。文化も自然も、見た事無いものがいっぱいあるなぁ。

 

帰りは、グレートジンバブエホテルではなく、グレートジンバブエの正面玄関の方に歩いて行きました。

 

これが正面玄関。

めちゃめちゃ地味やね。国の名前にするほどシンボル的な遺跡のはずですが、外にアピールする気はあんまり無いんでしょうか。そう言えば来場者名簿も国内と南アフリカの人ばっかりでしたし、小学生以外で見かけた一般客は若い黒人3人組だけでした。なんて穴場

正面玄関もよく見るとグレートジンバブエに倣った石積みになってるあたり、こだわりを感じますね。

 

帰りは、ヒッチハイクでグレートジンバブエ正面玄関から大通りへ(0.5USドル)、そこから通りすがりの乗合タクシーを捕まえてマシンゴ中心部まで(1USドル)帰る事ができました。合計金額がなぜか往きより安いって言う

乗換えの時、「コンビを待てば0.5USドルでマシンゴまで行けるよ」と近くの人に教えてもらいましたが、0.5USドル差で長時間待つのもなぁ・・・と言う感じだったので、えらくキレイな乗合タクシー(一般人がついでに乗せてるだけにも見える)に乗って帰って来ました。

 

マシンゴに帰って来ました。

ブラワヨほど多くはないですが、マシンゴもジャカランダが咲いてました。

 

今日は、昨日見つけたローカル食堂へ。

もう14時くらいなんですが、相席じゃないと座れないくらい賑わっていました。

左上:チキン、左下:ムリオ(青菜炒め)、右:サザ。全部で3USドル(≒336円)

チキンとムリオとサザ

サザ&青菜&肉が定番っぽいですね。いただきまーす。

チキンがカリッカリに揚げられててうんまー(*´ω`)

細い骨だったらバリバリ食べられるくらいしっかり揚がっていますw

青菜は相変わらずのえぐみ。ここのはちょっとソフトな気もしますけど。

サザは、昨日は南アのプァーパと違いが判らんって言った気がしますが、サザの方が水分が多くて柔らかいような気がします。プァーパはちょっと固めで弾力があったイメージ。まぁ気のせいかもしれませんけど。

 

今日はいっぱい歩いたし暑かったし、宿に帰って昨日買っておいたコーラを・・・あれ、あんまりおいしくない事ない?

ゼロコーラやんか!(#`Д´)ノノ彡□

カロリーオフの甘味料、後味が悪いので好きじゃないんですよね。パッケージの大半が赤だったから騙された・・・。

 

さて、明日はジンバブエの首都ハラレに移動します。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. ログボ より:

    >ゼロコーラやんか!(#`Д´)ノノ彡□

    (´・ω・`)ももんじゃ体型の僕には貴重な味方なんやで

  2. wolt より:

    >>ログボさん
    わーいももんじゃープニプニ(。’∇’)σ=σ

  3. baum より:

    ジンバブエにも、肥後の石工みたいな人が居たんやね!
    石積みだけで見飽きない感じ、写真楽しめました^ ^
    西、北壁の石積みは、言われて見ると…
    北の壁が石の形が揃っていて、小さめで隙間が少ない感じがしますね。
    綺麗に整った感じ!それに比べて西の壁がゴツゴツした感じ!
    個人的にはワイルドな西壁の石積みが好みかな(^ ^)
    退屈せずに良い所ですネ❗️

  4. wolt より:

    >>baumさん
    おー、すごい!西と北の壁見分けつくんですね!まさにその通りらしいです。
    単に作ってる間に技術が上がって来た説と、方角によって象徴があって(東:聖、西:俗、南:男、北:女)、あえて北と東を整えた説があるらしいです。

  5. baum より:

    この記事ツッコミ所満載‼︎
    トヨタの軽自動車に9人が乗ったらどうなる?
    多分床が抜ける心配するよな(°_°)
    だからあの天井のつっかい棒は、天井を支えてるのでは無く…
    床を吊ってるんではなかろうか?と思ってしまう私f^_^;)
    本当かどうかは知りまへんで⁉️

  6. wolt より:

    >>baumさん
    吊ってる感じでは無かったと思いますが、確かに床の方が心配ですねw
    トヨタの設計の人に、軽の9人乗りについての意見を聞いてみたいですね~。