はろー!
今回はナミビアの名所ケープクロスとスケルトンコーストに行ってきました!
スケルトンコースト(Skeleton coast)とは
スケルトンコーストはナミビアの海岸を指す言葉で、現在では特にナミビア北部の海岸「スケルトンコースト・パーク」の事を言います。直訳すると「骨の海岸」。
昔からナミビアの海は、海流による霧が多く発生しており、霧によって方向を見失い座礁する船が後を絶たないのです。
しかもナミビアの海岸の大半は砂漠で、ごく一部を除いて街も無ければ人も住んでいない為、通信手段が無いような時代は座礁した船の乗組員はそのまま砂漠を彷徨って死ぬしかなく、『世界一危険な海岸』とも呼ばれています。
そして座礁船をわざわざ砂漠の中から引き上げる人もいないので、スケルトンコーストには朽ちかけの座礁船がそのまま残っており、それが観光スポットになっているのです。
朝は7時に宿の朝食を食べた後、霧の中を7時半過ぎに出発。
レンタカーに同乗させてもらって、総勢5人で行きます。
スケルトンコーストパークに行くまでの間に、さっそく座礁船を発見しました。
うわー、薄暗くて朽ちててマジのやつだ(;・∀・)
鳥がたくさん止まっています。居心地いいんだろか・・・。
ウィキペディアによると、これは2014年の11月に座礁した、比較的新しい船らしいです。
座礁船の手前の海岸には『Welcome to Skeleton coast!』の文字が。
何かの動物の骨で人の形を作ってるだけなんですが、骸骨がウェルカムってちょっとセンスがブラック過ぎる・・・(;^ω^)
まずはスケルトンコーストパークに入る手前にある、ケープクロス(Cape cross)へ。
ここが事務所で、1人80ナミビアドル(≒702円)の入場料を払います。
事務所にも骨。
スケルトンコーストには、人間だけじゃなくて動物の骨もたくさん落ちてたらしいです。が、どうやらもうほとんど回収されてしまって、大物の骨はあんまり残っていないそうです。
アザラシの皮で作った財布やキーホルダーがお土産で売られていました。
手触りが生々し過ぎて、ちょっと買う気にはなれない(;^ω^)
ケープクロスの事務所から3kmほど走ると、駐車場にたどり着きます。
奥に見えている黒いかたまりは・・・
大量のアザラシ。
ケープクロスには、野生のアザラシのコロニーが形成されているのです。
車から降りてまず面食らうのがアザラシの鳴き声。「メェーーーー!ォウェーーーー!」って野太い声で鳴きまくっています。アザラシってこんな声だったっけ?
ちょうど子育てシーズンらしく、子供のアザラシがあちこちにいます。
子供はか細い声で鳴くので、野太い「ォウェーーーー」の中に子供の「ゥエェェェーーー」と言うヤギみたいな声が混ざってとってもカオス。
臭いもひどいと聞いていたのですが、気温が低めだからか全然大したことなく、普通に耐えられる程度。
のんびりした顔をして寝てると思えば、
意外と気が荒いようで、あちこちでケンカしています。
動画もどうぞ。
こうやって写真で冷静に1匹1匹見るとかわいいのですが、リアルタイムではとてもじゃないけど「かわいい」って感想は出ませんでした。なんかもう、そもそも数と鳴き声に圧倒されるしシュール過ぎるのですw
「なんかすごかったね・・・」みたいな感じでケープクロスを後にしました。
アザラシコロニーと、事務所の間でジャッカルを発見。
エサはアザラシなんだろうか・・・。さすがのジャッカルもあんなにアザラシがいたら勝てない気がするんですが。
スワコプムントの町を出発してから2時間半ほどで、スケルトンコーストパークの入口に到着しました。
門がスケルトンだし、門の横にごちゃごちゃ置かれているのもスケルトンです。おどろおどろしい。
レンタカーは、ここに来るまででこんな状態になっています。
車から乗り降りするたびに、いつの間にか服が汚れてるって言う。
この門の横に事務所があって、ここでも入場料1人80ナミビアドル(≒702円)を支払いました。
門から入って、少し走って見えてきたのはまず廃墟。
もともとはボーリング(地面に穴を掘るやつ)施設だったらしいのですが、すでに塔は倒れていてサビサビです。
なんか、今にも崩れて来そうであんまり近づきたくない感じ。
金属がもう木か何かに見えます。
金属ってこんななるんや・・・潮風+一日中立ち込める霧のせいで、劣化はかなり早そうです。
こんなのまで観光スポットにしてしまう商魂がすごい・・・。確かに撤去するより放置して観光スポットにした方が金になるよなー。
座礁船を探して、スケルトンコーストパークをさらに北上します。
昼を過ぎると、霧が晴れて青空が見え始めました。
ここにも時々ジャッカルがいます。
最初見た時はテンション上がったけど、そんなに珍しいわけでもないのかなw
パーク内に整備されている道路は意外と海岸から遠くて、なんだか座礁船を探せる感じではありません。ちょいちょい道を離れて海岸に出てみます。
・・・が、海岸に出ても特に何も見つからず(;^ω^)
ただただ風が強くて寒い。
見つかったのは・・・
アザラシの死骸。
死骸がここに打ち上げられやすいのか、それとも波が高いので岩にたたきつけられてここで死んだのか分かりませんが、この周囲だけで5匹ほど死んでいました。
アザラシ、皮が丈夫過ぎるのか、時間が経過した死骸は皮だけ残ってぺっちゃんこになってる状態でした。
公園に入って2時間半、ひたすら北上を続けたのですが、座礁船どころか何か変わった物なんて1つも発見できず。
ガソリンをちょうど半分使ったところで、テラス・ベイ(Terrace Bay)って言う小さい町があったので、そこでガソリンを入れて引き返す事に。
ガソリンめちゃ高いんじゃないかと思ったら、街中とそんなに変わらない値段だったようです。どうやら、この辺は魚がよく釣れるらしく、地元の釣り人が多いんだとか。
帰りも海に寄ったり、
湖に寄ったり、
・・・しましたが、特にめぼしい物は見つからず(´・ω・`)
「座礁船こちら!」みたいな案内が無いから、まったくわからんなぁ・・・。
未舗装路を走り続けた車の後ろはエライ事になっています。
元が何色だったかもわからんw
16時半、スケルトンコーストパークの入口に戻ってきました。
来た時と違って青空なので、全然違った雰囲気に見えます。
結局パーク内では座礁船が見れなかったので、最初に通った座礁船に再訪しました。
夕日が当たるとまた違った雰囲気に・・・と言うか怖い雰囲気が無くなってなんだかさわやかw
昨日は夕方も霧に包まれていたのに、今日はしっかり夕日まで見れました。
反対側を見ると月も綺麗。
晴れてたおかげで、帰りは景色の良い中を帰って来られて良かったです。
暗くなる頃、スワコプムントの町に帰ってきました。
スケルトンコーストは、もっとじゃんじゃん座礁船が見れるものと思っていましたが、思ったよりパーク内を走る道路から海が見えない事と、何か案内があるわけじゃないので、まさかのパーク内では全く見れませんでした(;^ω^)
まぁその手前で見れて一応雰囲気は味わえたし、ケープクロスは想像よりかなりシュールで面白かったので、楽しかったです。
1日あたりのレンタカー代と、燃料費を5人で割って、最終的に1人224ナミビアドル(≒1,966円)になりました。運転手様に感謝(・人・)
さて、明日は1日休憩日をはさんで、その翌日はナミブ砂漠で1泊2日する予定です。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
あの座礁船はクレーン船みたいですねなんか難破した人の最期が想像されて、その難破船を探して観光してるのも複雑ですね。
まぁそれを観光にしてるから深く考える必要はないのでしょうが…霊が漂っていそうですね(^^;)
>>baumさん
座礁船は、近年の物はたいてい乗組員は救助されているらしいです!
小説のもとになった1942年の座礁船では過去最大規模の106人の遭難者が出ましたが、2人を除いて全員生還したそうです。一番救助が遅れた人は座礁から2ヶ月かかっていたそうですが・・・。
観光地には暗い歴史の史跡などがあるので結構複雑だったりしますが、それはそれと割り切らないと見に行けないです^^;