モーリタニアからセネガルのサン・ルイへ!噂に違わぬ国境だった・・・(2018年2月26日)

あっさらーむあらいくむ!

今回はモーリタニアのヌアクショットからセネガルのサン・ルイに移動しました!

旅行者の間では悪名高い国境越えです。さてさてどうなる事やら・・・。今日の記事は写真少なめの、かなり文字多目です。まぁ飽きたら適当にスキップして下さい。

別記事で詳細な行き方などをまとめましたので、行き方などの情報を求めている旅行者はこちらのレポートをご覧下さい。
[レポート]モーリタニアからセネガルへの移動情報まとめ

 

朝は6時半に起きて、やっぱり停電は復旧しておらず真っ暗な部屋で缶詰とパンをもそもそ。

7時15分くらいに外に出ました。

おぉ、車の上にテント張ってる。

この宿は、と言うか、モーリタニアの宿は、宿泊者の車(主にキャンピングカー)を敷地内に乗り入れられる宿が多かったです。どうも、欧州からキャンピングカーで西アフリカを旅行するのが流行っているようで、キャンピングカーを頻繁に見かけます。

 

停電断水は結局復旧しなかったので、本当は今日の分も返金してもらいたかったんですが、オーナーはまだ起きてなかったようなのであきらめました。2,000ウギア(≒606円)は停電・断水の復旧費用にあてて下さい。そんで日本人旅行者に親切にしてあげて下さい。

宿の前を清掃していたスタッフに、ロッソ(モーリタニア側の国境近くの町)に行きたい!と言うと、通りでタクシーを拾って「ガレ・ジュ・ロッソ」に行くように言われました。とりあえず大通りへ。

が、タクシーはどれも満車で、なかなか停まってくれません。

すると、一般の車(しかもモーリタニアにしてはかなりキレイなやつ)が停まって、ちょっと困惑しつつも「ガレ・ジュ・ロッソ?」と言ってみると、「マルシェ(市場)」と言われました。そう言えば、ヌアクショットに到着した時に市場の前に降ろされたんでした。確かにあそこはタクシーがたくさんいた。

1.5kmほど歩いて市場の前へ。

近くのドライバーに「ガレ・ジュ・ロッソ?」と訊くと、一発目でそっち方面の乗合タクシーに当たったようです。すでに3人乗っていたので、すぐに出発しました。料金は200ウギア(≒61円)。交渉もせずに地元民価格で乗せてもらったの初めてな気がする!

 

「ガレ・ジュ・ロッソ」到着。

塀に囲まれた、駐車場のような所でした。

ここも、ロッソ行きはすぐに見つかりました。料金は2,500ウギア(≒758円)。聞いていた通りの値段。

ボクがガレジュロッソに着いたのは8時15分くらいだったんですが、この時点でまだ客は3人。満席(17人くらい)になるまで待ったので、出発は9時15分でした。

 

走っていると、なんだか徐々に木が増えてきました

まだ地面は砂ですけど、そろそろサハラ砂漠も終わりかと思うとほっとします。

 

3時間半かかって、12時45分にロッソ到着

国境は12時から15時まで昼休みと聞いていたので、12時までに到着したかったんですが・・・、まぁ客が集まらなかったのは仕方ないです。1km弱を歩いて国境へ向かいます。

キレイな大型バスとすれ違ったので、もしかするとバスで来る手段もあったのかもしれません。

 

さて、国境も昼休憩に入ってるだろうしとりあえず両替がしたい。デノミネーションの罠にハマったせいで、まだ手元には58,000ウギア(≒17,576円)も残っています。金額が大きいので、ちゃんと公定レートで両替しないと大損です。

と、国境近くでキョロキョロ歩いていると、サングラスにイヤホンをした、やや色薄めの黒いお兄さんに話しかけられました。後で聞いたんですが、イグライバって名前でした。長いのでイグと呼びます。Tシャツがキーウィ(鳥)の柄でした。なんだそのかわいいチョイスは

イグは両替屋に連れて行ってやると言っています。国境近くで話しかけてくるのは大抵悪いやつなんですが、まぁレートを見てから判断すればいいやと付いて行く事に。

 

大きな銀行の前を通り過ぎて(「そこじゃない」と言われた)、案内されたのはボロイ個人商店のような店構えの両替商。ていうかパッと見た目、両替商に見えません

よくよく見ると、モーリタニア入国日に見た新旧紙幣の対応表が貼ってあるのが、唯一の両替屋要素です。

しかも、周囲には客と言うわけでもなさそうな、何をやってるのかわからない人達がたむろしていて、なぜか窓口周囲が大混雑状態です。

 

まぁ聞くだけだからと、モーリタニアウギアからCFAフラン(セネガルや多くのアフリカ諸国で使われている通貨)へのレートを訊くと、「1ウギア=1.4CFA」だと言う。現時点の公定レートは1ウギア=1.510CFAなので、これじゃお話になりません。

黙って回れ右すると引き留められて、いきなり「1.5」に上げてくれました。これは逆にびっくりです。彼らの取り分0.66%しか無いけど・・・良いの!?(;^ω^)

これだと銀行よりも良さそうなので、全部両替してしまおうと持っていたモーリタニアウギアを全て取り出すと、周りのわけわからん連中が「数えてやる!」と手を伸ばしてきましたが押しのけて自分でカウント。いや、数えてやるって意味わからんし(;^ω^)

“58,000”と両替商の電卓に入力して、手を伸ばしてついたての向こうの両替商へ渡します。

相手が数える手元をよく見て(お札を抜かれる可能性があるので)、両替商も58,000ある事を確認し、その後すぐ引出しにしまおうとしましたが、「そこに置け!!」と制止。CFAを受取るまで安心できません。

両替商から87,000CFAフランが返って来ましたが、また「数えてやる!」勢が手を伸ばして来て、今度はボクの手元にやってくる前に、数えてやる勢に奪われてしまいました。

ボクの手元に渡って来たのを、両替商の目の前で数えると、77,000CFAしかありません

数えてやる勢が伸ばしてくる手を振り払って、「77,000しかない!」と返して、机に置かせた58,000ウギアを取り返すと、今度は両替商と数えてやる勢の言い合いになり始めました。

すると、すぐに人混みからにゅっと10,000CFA札が返って来ました。誰が持ってたのかよくわかりません。

再度数えて、ようやく87,000CFAになりました。良いレートで両替はできたけど、なんで両替ごときでこんなに疲れなきゃならんのだ

両替商を出て振り返ると、取り巻きの1人がボクに向かって「ナイスファイト」と言わんばかりに親指を立ててニコッと良い笑顔を向けて来ました。あのー、もしかしてスポーツの試合観戦かなんかのつもりなんですか?(; ̄ω ̄)

 

イグはてっきり両替商に案内したかっただけかと思いましたが、まだ外で待っていました。なぜか一緒に国境へ。

イミグレに入ろうとすると、警備員に「パスポートのコピーがいる」と言われたので、またイグに付いて行ってパスポートコピー屋に。

てっきりここでぼったくられるのかと思いましたが、コピー代は50ウギア(≒15円)でした。

コピー1枚にしちゃ微妙に高いと言えば高いですが、まぁさすがにどうでも良い金額です。

 

両替商やコピー屋に行く道中も、ずっと周囲から「チェンジマニーチェンジマニー」「ニーハオ」「ジャポン!」等と声をかけられます。

イグはジェスチャーで、「見るな、返事をするな」と言いました。なんですか、黄泉の国からの帰り道かなんかですか。返事すると魂を持ってかれる的なやつ。国境コワイ。

 

パスポートコピーを渡して、無事にイミグレへ。

門を入ると、川があります。この川の向こうがもうセネガルです。

イグに案内されて窓口のような所へ行くと、閉まっています。12時から15時まで閉まるらしいです。閉まるのはセネガル側だけで、モーリタニア側は閉まらないって聞いたんだけどなー・・・。

まぁ、実際閉まっているので、窓口の前で待つ事に。時刻は13時30分を過ぎた所。あと1時間半もありますが、なぜかイグも一緒に待つ姿勢です。これ絶対後でお金請求されるやつやんなぁ。

14時くらいに、茶色い制服を着た係官が、パスポートを回収しに来ました。手にはめいっぱいパスポートの束を持っています。回収して、15時になったら出国スタンプをおしてやると言う事らしいです。

不愛想でしたが普通にイミグレの職員っぽく、怪しい感じでも無かったので、パスポートを渡しました。

 

途中で謎の外貨検査(米ドルとユーロとCFAフラン)がありました。しかも制服着てない人による。多分、外貨を出させて、数えて、隙を見て抜き取る手口だと思うんですが、ボクはどれも一目で分かる程度の枚数しか持っていないので、意地でも自分の手から離さず、自称検査員の目の前で広げて乗り切りました。

待ち時間がヒマだったので応じましたが、この結果を何か書類に記入するわけでもなかったので、別に応じなくても良いと思います

更に窓口前で待って、15時過ぎ。窓口はまだ開きませんが、アフリカなのでまぁそう言うもんでしょう。イグはちょっと前に昼食を食べに行って1人になりました。周囲には誰もいません

 

すると、茶色い制服を着た係官が、ボクのパスポートだけを持ってやって来ました。回収していった人とは違う人です。大きい黒いサングラスにターバン。黒人と比べると圧倒的に白い肌に、彫りの深い顔。モーリタニアではあまり見ない、典型的な中東系の顔です。英語で話しかけて来ました

グラサンターバン「出国スタンプがいるのか」

ぼく「うん」

グラサンターバン「出国スタンプは2,000CFA(≒401円)だ」

あー出た出たって感じです。この国境はあちこちで税金と称する賄賂を請求されるって事で悪名高いのです。

ぼく「そんなの無いよ。スタンプは無料だ。」

グラサンターバン「2,000CFAだ。払わないとパスポートは返さない

そう言って、グラサンターバンはニヤニヤしながらボクのパスポートを自分のポケットにしまいました。

すげー厄介です。パスポートを回収していった人は、多分事務所にでもまとめてパスポートを置いて行って、そこからグラサンターバンがボクのパスポートだけ抜いて来たんでしょう。賄賂請求の為に。

ぼく「いいや、無料だ。大使館から聞いてる」

と言うと、グラサンターバンはバカにしたように鼻で笑って、建物の庇の下にある椅子にどっかり座りました。すんげームカつくんですけどこいつ(#^ω^)ビキビキ

しかし、パスポートは取り返さないといけません。

ぼく「スタンプは無料だよ。証拠は持ってる

グラサンターバン「証拠?見せてみろ」

ぼく「パスポートの中にある」

グラサンメガネはポケットからボクのパスポートを取り出してパラパラとめくりました。

よし開いた!日本のパスポートは、真ん中に入ってる厚紙のせいでめくりにくいと不評なんですが、そのおかげで自然にパスポートをめくると、持ち方が甘くなるんです

でもまだ取り返しません。

グラサンターバン「どこにあるんだ?」

ぼく「もっと前のページ!前、前、もっと前」

警戒されないようにゆっくり、自然にパスポートを覗き込むようにゆっくり近寄ります。

ぼく「あっ、行き過ぎ!戻って戻って」

自然にじれったそうな感じに見えるよう、パスポートに手を伸ばして・・・・・指が触れた!

 

 

 

 

 

奪い返した!٩( ‘ω’ )و

すぐに5,6メートルばかり走って、人目に付く日の当たる場所まで逃げました。さすがにイミグレーション、おおっぴらに手荒な事はしないはず。

立ち止まって振り返ると、すぐにグラサンターバンが追いかけて来ました。

グラサンターバン「パスポートを返せ!!!!!

ぼく「あんたのパスポートじゃない。ボクのだ。」

うわぁ、いきなりガチギレモードですやんこの人(; ̄ω ̄)そ

騙されたのがよっぼど癇に障ったみたいです。めちゃ鼻息荒い。おおっぴらに手荒な事はしない・・・よねぇ?

グラサンターバン「俺は偉いんだ!出国スタンプは2,000CFAだ!2,000CFA払え!!!

ぼく「うるせぇ黙れ!お前は嘘つきだ!!

グラサンターバンは片手でボクのカメラストラップを掴んで、もう片手で、パスポートを持ったままポケットに突っ込んだボクの右手を掴んで引っ張りました。

グラサンターバンは身長高め、175cm以上はありそうな感じです。

身長差あるし、ヤバい、これは力負けするんじゃないか・・・!?(;・`Д・´)

力負け・・・(;・`Д・´)

・・・・・・(;・`Д・´)

こいつ、弱っ(;・`Д・´)

なんかがんばってるっぽい雰囲気はあるんですが、ボクの手をポケットから引っ張り出す事すらできません。こいつ、パスポートとスタンプより重い物持たないんじゃないのか。外国人相手にしょうもないタカリしてる暇あったら腕立て伏せでもして来いよ・・・

 

・・・と、いきなりグラサンターバンが手を離しました。ボクの後ろに誰か立っている気配がします。

振り返ると、小柄で丸っこい、けっこう歳の行ったおじさんが立っていました。制服を着ていますが、グラサンターバンや他の係員と違って青色の制服です。

グラサンターバンが、さっきまでの怒った様子とはうって変わって、ヘラヘラと笑いながら何かしゃべっています。

小太りおじさんに「パスポート」と言われましたが、警戒モードのボクは従う訳もありません。首を振ると、ジェスチャーで「付いて来なさい」と言われました。どうしよう、職員に逆らったからややこしい事になるんだろうか

おじさんが部屋のカギを開けると、小さい所長室のような部屋でした。お偉いさんっぽいです。この小柄で丸っこいおじさんはとりあえず所長さんと呼ぶ事にします。

所長さんは、所長席っぽい席に座って、ボクを室内の椅子に座らせて、再度落ち着いた様子で「パスポート」と言いました。所長室のカギを持っていたし、なんとなく安心できる雰囲気があるので、パスポートを渡しました。

所長さんはパラパラとパスポートをめくって、すぐに返してくれました。そして「もうすぐ出国スタンプをおす事務所が開くから、それまでここで待っていなさい」と言うような感じの事を言いました。英語じゃないのでよくわからない・・・(;^ω^)

この所長さんは良い人っぽいので、さっきのグラサンターバンの悪行を報告したいのですが、英語はまったく通じなさそうです。これは絵にでも描いて伝えるか・・・と考えていると、所長室に誰か入って来ました。

色が薄めの黒人で、制服は着ていないので多分一般人ですが、モーリタニアでは珍しいパリッとしたカッターシャツとスラックスに、ビジネスバッグを抱えていて、クールビズ中の商社マンって感じの風貌です。多分このまま夏の新宿に放り込んでも違和感ありません

商社マンは所長さんと親し気に挨拶と短い会話を交わして、ボクの斜め前の椅子に腰をおろしました。座るや否や、英語でボクに話しかけて来ました。「どこから来たの?」とか「今日はどこに行く予定?」とかそういう会話でした。

ゆったりとした雰囲気で良い人そうだったので、雑談の切れ間を見て「さっき外のあいつが出国スタンプは2,000CFAだって言ったんだ」「ボクのパスポートをホールドして、2,000CFA払わないと返さないって言ったんだ」と言うと、商社マンはびっくりしたように「払ったの?」「パスポートは返って来たの?」と訊いてきた後、所長さんに内容を伝えてくれました。

所長さんはやや渋い顔で話を聞いてましたが、何を考えてるかはわかりませんでした。ちょっと考えた後、商社マンの通訳経由で、「出国スタンプは無料だ」「国境の川を渡る船も無料、セネガルの入国スタンプも無料だ」とだけ教えてくれました。やっぱり所長さんはまともな人みたいです。

しかしなんとなく、反応からして、所長さんは元々グラサンターバンの悪行を知っていたんじゃないかと言う気はしました。見た事は無かったのかもしれないけど。

小説だと陳腐なレベルでよくある話ですが、グラサンターバンが更にお偉いさんの親族とかで、所長さんが強く言えないとか、そう言うのじゃないかなぁ。すごくありそうです。

 

所長室に通されてから15分ほどで、出国スタンプの事務所が開きました。時刻は15時30分

中にはグラサンターバンと、別の係員が座っていたので、もちろん別の係員の方にパスポートを渡しました。

グラサンターバンはまたヘラヘラと薄ら笑いを浮かべて「元気か?」とか言いながら握手を求めて来ました

手に鼻くそでも付けてやろうかと思いましたが、今はもうトラブルは避けて早く国境を越えたい気持ちでいっぱいです。

握手は無視して、「お前は嘘つきだ。地獄に落ちろ」と言うと、またヘラヘラ笑っていました。こいつ、本当に嫌な笑い方をする。嫌な笑い方選手権があったら、絶対に表彰台に乗るレベルだ。

 

特に何事もなくパスポートに出国スタンプをもらって振り返ると、所長さんがわざわざ見届けに来てくれていました。「ありがとう!」と所長さんに言って、川を渡る船へ。

大きい船と小さい船(釣りボートみたいなの)があって、大きい船は無料で16時に出発すると聞いていたので、大きい船の方に乗りました。

ボクが所長室にいる間にイグがまた戻って来ていて、一緒に船に乗って来ました。てっきりここで別れるかと思っていたので、ちょっとびっくりです。

 

大きい船で出発を待っていると、他の人を乗せた小舟が近づいて来て、「こっちに乗れ」と呼ばれました。

「いくら?」と訊くと「無料(ノーペイ)」と言われたので、小舟に乗る事に。

ブンブンクンバンを思い出す大きさの船です。あれよりも小さいかな。やっぱりまだイグがいます。

 

さて、岸について気が重いのがセネガル側イミグレーション

人のブログによると、モーリタニア側はまだマシで、セネガル側の方が更にひどいと聞いていたのです。グラサンターバンより悪いってどんな人間が出てくるんだよ。雇うなよそんなの。

もうすでに疲弊しているので、もし変なのが出て来てもさっきのように断固として闘う気力はありません。手持ちのポケモンの半分が”ひんし”の状態で四天王の4人目に挑もうとしている気分です。勝ってもまだその後にライバルがいるんだよね・・・。

 

誰も並んでいないイミグレーションの窓口にパスポートを渡すと、暇そうにしていたおじさんがリストに名前やパスポート番号を書き写しながら、「職業は?」「今日の目的地は?」と質問して来るので、いつも通り答えます。訊いてくる割には、手元のリストには”JAPON”とか、そういう内容しか書いていないのですけど。

 

\\\ガチャコン////

!?!?!?!?(´・ω・`)

2分足らずで入国スタンプが押されました

思いっきり怪訝な顔だと自覚しながら、窓口のおじさんの方を見ると「ん?終わりだよ?出口はそっち」と指さされました。

いえ、あの、イエローカード(黄熱病の予防接種証明書の事)のチェックは良いんすか。確かセネガルはイエローカードが必要な国だったと思うんだけど・・・。

まぁ、良いと言ってるなら良いんでしょう。これ以上時間を無駄にしたくないので、余計な事は言わずにさっさと進みました。セネガル側があっさりで心底安心しました。

 

と言う事で、26カ国目セネガル入国!

 

ちなみに、まだイグがいます。あなたどこまで付いて来るんですか。つーかあなたイミグレでパスポート的な物はおろか、身分証明書すら一度も出してませんよね?何なんだこの人・・・(;^ω^)

しかし、ボクは国境越えの事で頭がいっぱいだったので、セネガルでの移動手段をまったく調べていませんでした。これ幸いとイグに「サン・ルイに行くバスに乗りたい」と言うと、おもむろに歩き出しました。

そういやあんまりしゃべらないなイグ。寡黙なのか、英語がいまいちなのか、よくわからん。

道端の洗濯物を干している光景。

そうですか物干し竿すら使いませんか。歩道に物干し竿を並べて堂々と洗濯物を干していた中国やミャンマーが、だいぶ秩序ある方に思えて来ました。

 

10分ほど歩いて、バスターミナル到着。

黄色シャツはイグじゃなくて、なんか知らんけど途中から付いて来た人です。別に何をしてくれるわけでもない。

サン・ルイまでは荷物代込みの3,200CFA(≒642円)。2,500CFAと言う話は聞いていたんですが、700CFAを交渉する気力がちょっとありませんでした

イグはさすがにここまで。予想通り、金をくれと言って来ましたが、実際に両替、パスポートコピー、バスターミナルまでの案内は助かったので、2,000CFA(≒401円)と、余りの300ウギア(≒91円)を渡しました。

イグは4,000CFAくれと言いましたが、サン・ルイまで(100km)の移動が3,200CFAなんだから4,000CFAは多すぎるだろと断りました。

まぁでもそれ以上の請求も無くあっさり帰って行きました。地元の若者の小遣い稼ぎ手段なのかもしれません。

国境越えのこういう商売は、嫌う旅行者も多いですが、個人的には「ちゃんとした場所に案内して」「適正な報酬」なら、全然構わないと思っています。まぁそうでない輩も多いのがまた困る所ではあるんですけど

 

乗合タクシーは15分程度で出発。約2時間、18時半にサン・ルイのバスターミナルに到着しました。

ここから、宿泊施設が集まる「サン・ルイ島」まで行かないといけません。路線バスがたくさん走っているのを途中で見かけたので、バスで行けないかなと周囲の人に訊いたのですが、バスでは行けないと言われました。その代わり、乗り合いタクシーで500CFA(≒100円)だと言う話を教えてもらいました。

で、今日最後の力を振り絞ってタクシーと交渉。3,000CFAとか言うドライバーが多くてイライラしましたが、なんとか500CFAで行ってくれる人を見つけました。実際は550CFAかなんかだったようなのですが、ボクが小銭を持っていなかったのと、ドライバーもお釣りを持っていなかったので、結果的に500にまけてくれました。

 

宿はまったくアテがありませんでしたが、3軒まわって13,000CFA(≒2,608円)の個室に決めました。セネガルは宿が高いと聞いていたのですが、確かにその通り・・・。

でもWi-Fiは快調だし、シャワーはお湯が出るし、ていうか水と電気があるので大満足です。3晩ぶりのシャワーで、ようやくサハラの砂を落としてスッキリしました。

 

もう歩きたくもないし暗くなってきたので、宿併設の高めのレストランで食事。

 

フランス語でさっぱりわからないまま、オススメされたセットを頼んだら、料理の前に謎な物が用意されました

空の大皿に、レモンの浮いた水・・・?

いつもなら少々変な料理が出て来たって楽しく頂きますが、今日はあんまり変なの出て来るとツッコめないし立ち直れない気がします。変なの出て来るなよ・・・?

出て来たのは大量の貝!

見た事ない形状の貝です。長方形みたいな変な形。

店員さんが、ジェスチャーで「レモン水に浸けて」「食べて」「殻をここに捨てる!」と教えてくれました。なるほど、その為のレモン水と大皿でしたか。

貝は好きだけど、今日はもっとジャンキーな物の方が良かったな~と思いながら食べると・・・おぉ、思ったよりうまい!(*´ω`)なんか貝のミネラルとか(知らんけど)なんかそう言うので元気になる気がする!

茹でてあるんですが、水ではなく野菜スープで煮てある感じです。たまに野菜くずが付いてるし、なんだか深いお味。貝の身は、味も食感もアサリに近いかなぁ。アサリよりもっと柔らかいし、身が大きいので食べごたえあります。

と、付け合わせ的な。

ジャンキーな物を食べたい欲は、フライドポテトで満たされましたw

 

さて、今日はとても長い1日でした。朝ヌアクショットを出たのが2日前くらいの感覚です。

明日はのんびりサン・ルイ散策でもしようかなぁと思っています。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. ログボ より:

    (´・ω・`)たくましさにむねあつ

  2. wolt より:

    >>ログボさん
    イキッってるわけじゃないからね!(›´ω`‹ )

  3. 奈良miu より:

    アフリカ中々ハードモードですね…そしてパイセン強いっすね
    今同じ部署にいる派遣の女の子(同い年。かなり可愛い系だけど元バックパッカー)にアフリカ大変らしいねーって話振ったら「私怒りっぽいのでよく地球の歩き方で頭叩いてましたよ(о´∀`о)」って言われて震えました…
    バックパッカーって心が強いんですね

  4. wolt より:

    >>奈良miuさん
    アフリカの国境はハードなのが多いらしです(›´ω`‹ )げっそり
    パッカーは・・・なんですかね、なめくさった人に会う事が多いので、そういう輩に遭った時は全プライドをかけて戦うくらいの精神が育ちます(›´ω`‹ )げっそり

  5. baum より:

    アンタは偉い❗️僕は長い物に巻かれるタイプなので尊敬しちゃいます(._.)グラサンターバン男の力が弱くて笑えますね^ ^急に気の毒に思えました。

  6. ユウキ より:

    貝はカラス貝?ムール貝?なのかなぁ
    たまに疲れると牡蠣とか塩気のあるものが食べたくなる~
    今、日本の北海道は爆弾低気圧ってのがいて大変なことになってますよ~

  7. wolt より:

    >>baumさん
    軟弱物には負けないのです(๑•̀ㅂ•́)و✧
    やっぱり単純な腕力・体力って大事だなぁと思いました。

    >>ユウキさん
    ムール貝は(スペインでやたら食べたけど)違うし、カラス貝は知らなかったのでググってみたけど、やっぱり違いそうな感じです~。今まで見た事も無い貝でした^^;
    ツイッターにはそろそろ春っぽい写真がたくさん流れて来てるんですけど、北海道はまだ寒そうですねー(;・・)

  8. new より:

    途中から読んだので、今予習込みの世界一周中なのですが、この両替商の下りが一番お気に入りで、二回目なのにニヤニヤしてます。

    数えてやる勢の意味不明さがたまりません(^^)(もうこちらチェックしてないかもしれませんが、思わず書いてしまいましたー)

  9. wolt より:

    >>newさん
    気に入って下さりありがとうございます~。
    数えてくれる人(?)も1,2名ならともかく、いっぱいいるの謎過ぎでしたw
    newさんも実際に行った際は強い気持ちで両替に臨んでください…!