がまるじょばー!
今回はトビリシから日帰りで世界遺産ムツヘタに行って来ました!
ムツヘタとは!
ムツヘタはグルジアの首都トビリシの北西約20kmの所にある町です。紀元前3~4世紀頃に成立したイベリア王国の首都でした。
その後5~6世紀頃に首都がトビリシに移されてムツヘタの町は規模が小さくなってしまいましたが、その後も教会の最上位の聖職者はムツヘタに残り、ムツヘタはグルジア正教の中心地であり続けました。
世界遺産に登録されている建物は3つなんですが、3つとも教会や修道院です。
あ、その前に昨日(11月2日)の話。何もしてない一日だったんですが、食べ物の話だけ。
夕方にレストラン探し。1時間くらい歩き回ってようやく見つけました。
トビリシ来てから飯屋探しにけっこう苦労しています。リーズナブルなパン屋とファストフード、お高いレストランなら山ほどあるんですが、しっかり食べられてなおかつリーズナブルな店がなかなか見つかりません。
レモネード頼んだんですが、パッケージがどう見ても洋ナシです。
ナシは食べた事あるけど、洋ナシは食べた事ないです。味はいまいちわからんのですけど、確かにレモンの味ではなかったです。
サラダ。7ラリ(≒306円)
ゴマ和えに見えますが、クルミ和えです。定番のトマトとキュウリに、大量のすりクルミ、少量の酢と油、塩を振ったシンプルなサラダでした。クルミも意外と生野菜に合うんやね!(*´∀`)b☆
そしてこちらが、昨日食べたかったヒンカリ。5個で3.5ラリ(≒153円)
ヒンカリはグルジア風小籠包なんて言われています。点心好きとしては気になっていたのです。
・・・うーん、冷凍モノっぽいな(:^ω^)
表面が全体的にびしょっとしてるし、とんがり部分の生地が・・・なんて言うんだろ、冷凍肉まんのてっぺんの食感そっくりです。ギュッと密度が高くて固まったような。
確かに中には汁が入っています。
中身は予想外にパクチーが強くて、あと小ネギも入っていました。中身はそこそこおいしいです。
まぁ、確かにこういうタイプの料理は専門店でなければ冷凍モノにせざるを得ないですな。どこでも美味い小籠包が食べられる中国がすごいのだ。
で、話は戻って11月3日。朝飯自炊3日目。
材料は一向に代わり映えしないんですが、今日はチーズスープになりました。
自炊するなら葉物系の緑黄色野菜食べよう!と思って昨日スーパー2件回ったところ、葉物野菜のコーナーにはしなしなのパクチーと小ネギ、レタスしか無かったので、葉物野菜はあきらめました。
がんばってもチーズ使い切りませんでした。すごい水分が出て来るタイプのチーズなので、明日の移動が心配です。
今日は冒頭で説明したムツヘタに行くのだ!まずは地下鉄駅へ。
ここもICカード式でした。ICカードの発行に2ラリ(≒88円)、チャージ2ラリしてみました。
人少ない・・・?と思ったら、柱とホームの間にびっしり並んでいました。
人多い・・・
ホームの端に、すごく便利な表示がありました。(写真は帰りに別の駅で撮ったもの)
一番左は現在時刻、真ん中は次の列車到着の秒読み、右は前の列車が出てからの経過時間を表しています。要するにこの写真だと、あと3分04秒で次の列車が来るよって意味です。すごくわかりやすい!
行き帰りの2回とも、正確に列車がやって来ました。日本の都心部とか、列車の間隔が5分未満の路線ならこの方式の方が親切なんじゃないかな。
地下鉄でやってきたのはディドゥベ(Didube)駅。
ここは地上に長距離マルシュルートカ(乗り合いミニバス)乗り場があるのです。
「ムツヘター」と言いながらマルシュを探し歩いているとタクシードライバーばっかり寄って来て面倒でした。タクシードライバーがうっとうしいのは久しぶりですが、まったくもって懐かしくありません。
ここのマルシュは、先に会計窓口で料金を支払う方式みたいです。
窓口で「ムツヘタ―」と言って1ラリ(≒44円)払うとレシートがもらえました。
ムツヘタ方面は人気みたいで、あっと言う間に席が埋まって出発。ムツヘタまでは30分くらいでした。
ムツヘタ到着。
ムツヘタがマルシュの終点ではないので、ぼーっと乗ってると乗り過ごします。注意。
まず行ったのはサムタウロ教会(Samtavro Monastery)。3つの世界遺産の内の1つです。
中には入れたのですが、ちょっと写真撮って良い雰囲気じゃなかったので自粛・・・。宗教施設でぐいぐい行くかどうかは個人の裁量ですな(´・ω・`)
ムツヘタ、野良犬(?)が多いです。
野良にしちゃキレイなんですが、飼い犬にしては奔放過ぎるしお腹空かせ過ぎです。
パンを食べる観光客を凝視する犬たち。
食べにくそうwww
でも強引に奪おうとはしないんですよね。おとなしい。奈良のシカよりずっとおとなしい。
次はスヴェティツホヴェリ大聖堂(Sveti Tskhoveli Church)。これも3つの世界遺産の内の1つです。
ここは観光客が多くて、写真撮れる雰囲気でした。
さっきの教会もそうだったんですが、光が筋になって入ってくるように意図的に造られているようです。
記念碑みたいなのが床に埋まってる光景はトビリシの教会でも見たのですが、ここの床はあちこちに埋まりすぎで、踏んじゃいけない気がするけど踏まざるを得ないくらいの数が埋まっていました。
周りの観光客もけっこう踏んでて「あっ」ってなってたんで、悪いのは床の方だと思います。
建物は11世紀くらいの物らしいです。
↑の写真の真ん中に写っている、帽子をかぶっている年配の女性は英語ガイドだったんですが、話口調がオーバーだし、身振り手振りが全力全開だし、ガイド相手の男性(黄色いシャツの人)にめっちゃ近いしで、見てて面白かったです。
ボクが黄色シャツの男性なら、「近い、近いって!」ってなって、話は半分くらい頭に入ってこないと思います。エネルギッシュなガイドでした。
ローソクを立てる台があちこちにあります。参拝者が立てるみたいです。
ローソク見てると、この前の冬に四国お遍路した時の事を思い出して線香の匂いが恋しくなってきました。やっぱり日本人はローソクじゃなくて線香だよ(›´ω`‹ )
スヴェティツホヴェリ大聖堂の前の道は、土産物街になっていました。
適当に歩くと小さい祠のようなものが。
世界遺産ではないはずなんですが、この建物も歴史すごそう。
さて、3つの世界遺産のうち2つまわりました。もう1つは山の上のあれ。
事前にムツヘタの情報調べて無かったのですが、現地で見た感じ歩きで行くルートは見当たらず、タクシーばっかり声かけてきます。一応値段を訊くと、タクシーは往復でだいたい15ラリ(≒658円)みたいでした。
払っても良い値段ではあるんですが、あまりにもタクシードライバーがしつこいので、なんかうんざりしてしまって行かない事に(´・ω・`)
我ながらガキっぽいとは思うんですが観光客相手の強欲タクシードライバーに一銭たりともやりたくないって気持ちが勝りました。
で、代わりに遠くに見えた砦のような建物目指して歩いてみました。
観光地の中心部から1.5kmくらいです。
名前、グーグルマップじゃ英語名すら出て来ません。Бебрисцихе。キリル文字読解力レベル1のボクには「ベブリスチケ」って読めますが、あんまりアテにしないで下さい。
近づいてみると、想像以上に廃墟。
突然床がなくなってるし。
観光客もほとんどおらず、ボクと入れ違いに出て行った男性1人しか見かけませんでした。
高台にあるので眺めは良いです。
川を渡る道がありますが、端っこが崩れています。車は通れないんじゃないかな。
特に何もありませんでしたが、こういう場所けっこう好きなので満足しました。
帰りはまったく同じルートで、トビリシへ戻りました。
トビリシはやっぱり都会だなぁ。
トビリシに来てから毎日ほど良い飯屋探しに苦労していますが、今日は良い所が見つかりました。
指さし式食堂!グルジアにもあったーヾ(´∀`)ノ”
3品で7.3ラリ(≒320円)でした。これはお手頃価格。
ブロッコリーやパプリカ、ニンジンがたっぷりの緑黄色野菜サラダ。
これこれこう言うのが食べたかった(*´ω`)日本人トマトとキュウリだけじゃ生きていけない。
こちらは蕎麦の実と魚のフライ。
蕎麦の実をお米みたいに食べる習慣は中央アジアのものと思っていましたが、グルジアでも同じようです。蕎麦の実を炊いた物なんてこの地域を離れるとそうそう食べられそうも無いので、名残を惜しんで食べました。
魚は、魚そのものは程よく脂が乗っていておいしかったんですが、衣がじとっとしてました。こういう食堂では仕方ない(´・ω・`)
住宅街の中にある教会。
教会の前を通るだけで十字架を切る人もよく見かけます。グルジアの人はかなり信仰に篤いみたいです。
さて、明日はカズベキと言う地域に移動しようと思います。そんなに遠くないので、午前中出たら昼過ぎには着くはず。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
>蕎麦の実を炊いた物なんてこの地域を離れるとそうそう食べられそうも無い
なぜ日本では主流でないんでしょうね~お蕎麦ってわざわざ挽いて上手い具合に混ぜて上手いことこねて切って茹でて…って超面倒な手法ですよねw
香りが良さそうですし食べてみたいです^^
・・・って調べてみたらスーパーフードとしてTVで紹介されてたぽいです(^^;
日本人の食べ方は珍しいみたい。
>>芋子さん
ほんと、なんで日本では流行らなかったんでしょうねー
麺にするのはそれはそれで良いけど、そのまま食べる風習があっても良いのに(;^ω^)
蕎麦の実は香ばしいし、うまく炊けたのは麦みたいな食感が楽しいです。今日食べたのはもさっとしてましたが・・・w
大河ドラマ真田丸で蕎麦の実をどうやって食べる?みたいな場面がありましたよ。麺にして食べるのは真田丸の時代よりもずっと後だってナレが説明してましたね〜
グルジアの地下鉄駅は頑丈そうで立派ですね。映画に出てきそうな感じ。その辺りの地下鉄は戦争時の避難壕にもなるようにもなってると聞いたことがありますよ。時間表示もきっちりしてててカスピ海のいつくるかわからないフェリーとは大違いですね。
>>Tomさん
そんな場面あったんですか~。
そのまま茹でたり煮たりが普通の発想ですよね。その後の時代の人は何を思ってそんな複雑に・・・w
確かに、避難壕になりそうです!記事には載せていませんが、めちゃ地下深くて「東京の後発地下鉄じゃあるまいし、なんでこんなに深いんだ?」と疑問に思っていました。
もしかするとその為なのかもしれませんねー。
異国情景が良く伝わりました。イヌとスズメ、斜光の寺院、英語案内人の場面、古城等々
いい写真ですね。ワクワクします。
>>y.kujimeさん
エピソードが伝わるような写真が実は好きなので、そういう写真を撮りたいものです(๑•̀ㅂ•́)و✧