標高2,500m!ビッグ・アルマトゥイ湖へ一泊二日のハイキング!(2017年9月17日~18日)

さらまっすずば!

今回はビッグ・アルマトゥイ湖(Big Almaty lake)へ行ってキャンプしてきました!

 

ビッグ・アルマトゥイ湖(Big Almaty lake)とは!

カザフスタン最大の都市アルマトゥイから直線距離にして約15km、道のりにして約35km程度の所にある湖です。街から近いにもかかわらず、湖は標高2,500mに位置し、周囲を3,000m超えの山々が取り囲んでいます。

 

9月17日朝、いきなり寝坊しましたー・゚・(ノ∀`)・゚・。タハー

昨夜は22時半頃に寝たので、まぁ目覚ましかけなくても6時台には起きるやろ!と思って寝たら、起きてみるとなんとびっくり7時40分。同室者のアラームで目が覚めました。これが無かったら何時まで寝ててんや・・・

慌てて準備して、8時半頃に出発。バス停まで3kmの登りを歩き。今思えばこの3km余計だったなぁ・・・

着いたのは、プレジデンタ公園と言う大きな公園です。日曜だからか、なんかイベントをやっています。

プレジデンタ公園

グーグルマップ上は、このプレジデンタ公園から湖まで約25km。手元のGPS時計を見ると、この時点での標高は1,000m。湖は標高2,500mらしいので、約1,500mの登りです。

午前9時30分、張り切ってスタート。

けっこう長い区間、何もないつまらない道路が続きます。つまらない上に、けっこうな傾斜の登り坂です。富士登山競走を思い出しました。

3kmを過ぎた所に売店があったので、ここで朝飯購入。鶏肉とマカロニのグラタンパイ185テンゲ(≒61円)と

パイは冷えてるけどうまいねぇ。熱々で食べたらさぞかしうまいだろうな・・・

レモンティー的な何か。170テンゲ(≒56円)

ひたすら歩くと

公園から約7kmくらいかな?で料金所みたいな所に到着。

めちゃ車多いやん!Σ(゜゜)日曜なのでレジャー客が多いみたいです。

徒歩も料金払うんだろうか?と疑問に思いながら、普通に料金所の目の前をスタスタ通り過ぎましたが、特に呼び止められなかったのでそのまま通過。

ゲートの先はほぼ一本道。一か所だけ大きな分岐があります。

歩いてて判明したんですけど、実はこの分岐点までバスで来れます。スタート地点の公園から約10km地点です。バスで来れば良かった・・・

分岐から先は一気に開けた景色に。

ところどころ、ファミリーキャンプ場やバーベキュー場みたいなのがあります。コテージの代わりに遊牧民族のテントみたいなのが設置されているあたり、さすがカザフスタンだなぁと思います。

湖に行く人はかなり多く、車通りが絶えないだけでなく、自転車もけっこうな頻度で通って行きます。

ほぼずーっと一定の長い登り坂なので、トレーニングに最適なんでしょうね。高地だし。

そう、写真右下の道路標識にあるように、さりげなくずっと斜度12%の登り坂なんです。

あと、荷物はいらない物は全部宿に置いてきたのですが、それでも野営セット一式、水6.5Lに食料、カメラの機材を積んで、荷物の重量は結局20kgあります。そう、けっこうしんどい

4時間で、スタート地点の公園から12.5km、標高は+600m進みました。時刻は13時半。

この時点で残り13kmと標高900m・・・と計算して「あれ?日暮れそうじゃね???」と気付きました。山登りって、距離よりも標高の方が、目安として正確です。距離は半分ですが、標高的にはまだ4割。このままペースが落ちなかったとしても後6時間くらいかかる計算になります。

 

という事で、サクッとあきらめてヒッチハイクする事にしましたw

レジャー客の車がひっきりなしに通るので、ヒッチハイクの車には困りません!・・・と思ったら、たいてい家族連れか団体で既に定員オーバーの車が多く、案外捕まりませんでした。

ちょっと諦めかけてきたタイミングで停まってくれたのは、ロシア系の顔立ちの青年。1人でドライブっぽい感じです。あちらが英語話せないし、ボクがカザフ語もロシア語も話せないので、コミュニケーションはほとんど取れませんでしたが、何か良い人でした。

 

という事で、残り12km強を一気にワープして、ビッグ・アルマトゥイ湖到着!

アルマトゥイ湖

おー!色がすげー水色!

そして人と車が多いw思った以上に人気の観光スポットな感じです。

湖の近くまで降りれました。

この湖はアルマトゥイの飲料水として使われているらしく、ちょっとダムっぽい感じにもなっています。

水は、近くで見ると白く濁った感じです。最初からこういう水質なのかな。

近くの山を見ると、すぐその辺で木が途絶えています。

木「森林限界なう」

夕方になると山が湖面に・・・ふつくしい(*゜∀゜)

で、日が暮れて来たのでそろそろテント張りたいんですが、人は一向に減らず

なんだこのアウェー感・・・。

で、なんとなくうだうだ座って待っていると、午後17時半頃、警備員登場。片っ端から観光客に身分証を提示させ、引き返させています。なんだなんだ!?

ボクもパスポートを見せましたが、やっぱりあっちが英語話せないしボクもカザフ語ロシア語できないので、何を言ってるかさっぱりです。

どうもジェスチャーによると、夜間は湖岸への立入禁止湖岸及びその周囲での野営も禁止らしいのです。

って言ってももう日が暮れるし、ボクは帰る足もないし、ここに泊まるしかないんだけど・・・とこちらもジャスチャーで返すと、「マニ―をくれたらOKだ」と言い出しました。えーと、要するに「賄賂で見逃してやる」って事ですね。額は10,000テンゲ(≒3,272円)と、高いんだけどまぁおとなしく払っても良いなと思える絶妙な額を提示してきました。

この時点では、「野営禁止がウソ」の可能性も考えましたが、後で改めてネットで調べてみると、どうも野営禁止も夜間の立入禁止も本当っぽいです。

 

まぁ、疲れてて動きたくないし、空腹だしで、おとなしく賄賂を払う事にしました。賄賂を払うと、湖の堤防の上の、少し隠れた所にテントを張るよう指示されました。

ジェスチャーなので詳細はわかりませんが、どうも湖に近い所は夜間の巡視が入るんだか、監視カメラでもあるんだかで、見つかってしまうんだそうです。「夕方巡視したお前ら何やっとったんだ」となると、彼ら(警備員2名)も困るって事なんでしょうな。ちなみに若い警備員でした。

という事で、本旅行で初テント!

ファイントラックのテントは美しいぜ。

警備員が追い払って人もいなくなったし、警備員も帰ったしでようやく晩飯の準備。

タマネギとジャガイモをむいて切って鍋に・・・

多かった(´゚c_,゚` )。まぁ気にせず続けます。

水でしばらくグツグツ煮ます。標高が高いのでなかなか煮えない・・・

ある程度煮えた所で、「クリームスープの素(チキン風味)」を投入して、さらに昨日市場で買ったチーズを適当に切って投入。さらにしばらく煮込んで・・・

タマネギとジャガイモのチーズクリーム煮込み完成ヾ(*´∀`)ノ”

腹減ったーいただきまーす!

これはうまくないわけがないw日本じゃもったいなくてビビるくらいの量のチーズを入れたので、ほぼチーズフォンデュみたいなもんです。

ジャガイモが時々固めですが、キャンプ飯はこういうもんでしょ!熱々のチーズスープに黒パンが進む進む。

いやぁ、これは幸せ。さっきの警備員とのごたごたを忘れるくらい幸せでした(*´ω`)

暗くなってからの星を期待してたんですが、湖の周囲は街灯がたくさんあり、一晩中煌々と点いていたので、ほとんど見えませんでした。その代わり、明るいので飯の支度や片づけは楽でした。

 

この季節、アルマトゥイ市街地の最低気温は10℃。ここは市街地より標高+1,500mなので、100mでマイナス0.6℃の計算だと最低気温は1℃になる計算です。寝る時はさほど寒くなかったのですが、警戒して8割装備(マット、シュラフ、ダウン上下、レインウェア上下)で就寝。

 

朝!!

すごくぐっすり眠れましたが、朝4時くらいに暑くてダウンを脱いで寝直しました。全然気温下がらなかったです。5℃くらいはあったんじゃないかなぁ。野営は5℃~10℃くらいが一番過ごしやすいと思います。快適でしたが、よほど湿度が低いのか、唇がパリパリになっていました。

朝飯は黒パンとチーズ。マグカップを忘れたので、鍋に直接スティックコーヒーを入れました。

昨日の夕方みたく、湖面に山が映り込む時間帯まで待とうと思いましたが、寒いしヒマ過ぎるので、柄にもなく自撮りして遊びました。

たまに自撮りしたら画面左上にゴミが付いてるって言う・・・w

やっぱり山は良いなぁ。

日が昇りましたが、風が強くて湖面の波が多く、あんまり綺麗に映り込みませんでした。

 

今日はひたすら下山です。天気が良かったので、歩いていて気分良かったです!

針葉樹林ばっかりかと思えば、少し下るとちょっと紅葉していました。

12kmほど下って、昨日ヒッチハイクしたあたりで昼食をとっていると

手ぶらで走って登っていく人が。

カザフスタンにもランナーがいるのか~と思っていたら、この後パラパラとランナーが登って来て、合計25名前後が通り過ぎて行きました。15人目以降はほとんど歩いてましたけど。全員手ぶらだったので、おそらく車で先回りしているサポーターがいるものと思われます。

会社に勤めている時、週末にこういう練習会あったな~。わざわざ長野へ行って登り坂の練習したな~なんて思いながら眺めていました。

カザフスタンは、最大の都市アルマトゥイの横にこんな練習場所があるなんて恵まれてますね。東京都心部から、市バス乗り継いで40分の所に長野県があるようなものです。もう何年かしたら、世界の有名なトレイルラン大会の上位にカザフスタン人が入って来るんじゃないかなぁ。

 

歩いている途中で、完全に靴下に穴があいたのは気付いていたのですが、穴があいたせいで足裏にマメができてしまい、湖から20km地点でバスに乗りました。

ぬーん、昨日も今日も中途半端やのぅ・・・(;-ω-)

プレジデンタ公園から出ているバスの存在を最初から知っていれば、一気に湖の15km手前まで行けたので、良い感じに到着できたんじゃないかなーと思います。寝坊のせいで時間が押してたってのもありますが、公園からだとちと遠かったですね。

やっぱりだいぶ鈍ってる感じですが、まぁ今回で今の自分の状態がわかって良かったです。

ちなみに、スタート地点のプレジデンタ公園から、ビッグ・アルマトゥイ湖までの距離と標高差の実測はこうなりました。(片道分)

本当にずーーーーっと一定勾配w

 

宿に戻るとけっこうな疲労感。足もガッチガチ。この山帰りの疲労感、久しぶりなので嬉しいです。

外食に出る元気はなかったので、いつものスーパーで総菜買って来て晩飯。

手前のサラダはただのサラダではなく、スモーク肉が大量に入ったがっつりサラダなのだ。

48時間振りのがっつり野菜と肉は元気が出るなぁ!

 

ビッグ・アルマトゥイ湖に行きたい人向けに、今回の経験をもとに行き方と注意事項をまとめました。
[レポート]ビッグ・アルマトゥイ湖へ行く前に絶対読んで!行き方と注意

たぶん、野営禁止って知らずに「ビッグ・アルマトゥイ湖でのキャンプ良いよ!」みたいなブログ記事があったので、ボクみたく安易に行くと面倒だぜって事でまとめましたw

野営禁止なので日帰りがベター、野営するなら自己責任です。

 

さて、筋肉痛であちこちバキバキなので、1日はキャンプの片付けしたりして過ごします。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. ログボ より:

    (´・ω・`)いろいろ楽しそうやんけ

    チーズは大きいだけじゃなくて美味いのかい?

  2. wolt より:

    >>ログボさん
    トータルいろいろ楽しかったすw
    チーズうまいです!濃くて弾力がある感じです。チーズらしい匂いやクセがやや強いようにも感じますけど、それは単に常温で持ち運んだからかも。

  3. baum より:

    カザフ版[姿見の池]って言うところでしょうか⁉️中々贅沢な時間を過ごしていますね〜^ ^とっても羨ましいです(~_~;)でも星が見れなかったのは残念でしたね。どっかでリベンジしてください^ ^

  4. wolt より:

    >>baumさん
    賄賂払っただけあって、良い時間は過ごせましたよ~
    また星はどっかで見たいっすね!

  5. y.kujime より:

    山の空気吸って元気になるよね、景色も良いし、富士山の道やあのポーズ古くなったね。時間経つのは早いね!

  6. ジン より:

    良い景色やね〜ほのぼのしてそう。
    あ、料理スキルを少し分けてあげるよ(´∀`*)
    でもジブリ飯みたいで羨ましかー!

    写真の距離といい角度といい、絶妙ですな!!

  7. wolt より:

    >>y.kujimeさん
    富士山への道っぽいですよね~
    会社の仲間なら共感してもらえそうだなぁと思いながら登っていました。
    ボルトはまだ古くないですよーw
    引退してもボルトはカッコいい!

    >>ジンさん
    料理スキルほっしーーーい!
    ってちょっとバカにしましたね?ヾ(#`Д´)ノ
    確かにジブリっぽい~自分では冒険ごっこメシと密かに呼んでいます。気分だけでもおいしいのが特徴です^q^
    写真はめちゃ枚数撮りました^q^;