旅行に役立つかも!ミャンマー情報まとめ

ミャンマーを旅行してきた!

世界一周中のwolt(ウォルト)です!2017年7月9日から7月28日までの期間ミャンマーを旅行したので、その時の体験をもとに旅行に役立ちそうな情報をまとめてみました!

参考:訪問した都市

キンプン(チャイティーヨー)、ヤンゴン、タウングー、ネピドー、バガン、マンダレー

目次
  1. ミャンマーを旅行してきた!
  2. 基本情報
  3. ビザ
  4. 言語
  5. 通貨・物価
  6. 食べ物
  7. 乗り物・移動手段
  8. 宿泊施設
  9. トイレ事情
  10. ネット事情
  11. 交通事情
  12. 衛生・治安など
  13. 宗教施設でのマナー
  14. 人柄
  15. 雑感
  16. まとめ

 

基本情報

ミャンマーは半世紀にもわたり軍事政権が国を支配していましたが、2007年に新首相が就任したのを皮切りに民主化が進められ、2008年には国民投票による新憲法可決、2015年には新憲法に基づく総選挙が実施され、NDL(国民民主連盟)が圧勝。半世紀ぶりの文民系大統領が誕生しました。アウン・サン・スーチー氏は日本のニュースでも良く出てきましたね。

軍事政権が長く続いた為、世界から見るとミャンマーの発展は遅れており「東南アジア最後のフロンティア」「東南アジア最貧国」と呼ばれています。

旅行した体感としては、民主化による規制は徐々に緩和されているものの、未だに開かれない国境があったり、外国人が自由に越えられない国境や地域があるなど、時々ヘンな問題にぶち当たります。

ピックアップ!インドとミャンマーの国境

陸路移動を基本とするタイプのバックパッカーにとって、ミャンマーとインドの国境は長きにわたって壁として立ちはだかっていました。それが2015年後半から越境が可能になりました。日本人でも陸路で国境を越えた人がいます。

・・・が!2017年7月時点で、外国人がミャンマーからインドへの陸路国境越えは不可能になっていました。外国人がミャンマーからインドへの国境越えを許される条件は、「インドから陸路でミャンマーへ入国した人が、またインドへ帰っていく場合のみ」で、かつ「許可された旅行会社のツアーに参加した場合のみ」だそうです。

つまり、インドからミャンマー旅行に行ってまたインドに帰るよって旅行者にしか、陸路での国境越えは許されないらしいのです。ミャンマー側から越えるケースは認められないとの事です。(ロンリープラネットの掲示板情報ですが・・・)

どうやら2016年に、国境周辺で外国人旅行者が立入禁止のエリアに入って問題になったらしいんですね。それで、一度は外国人に開かれた国境も「やっぱお前ら何するかわからんからダメ」となったようです。余計な事をした人がいたもんです。

まぁ、国境の状況はすぐに変わるので、またいつか国境が開かれる日が来るかもしれません。でも現時点では無理みたいです。行きたい人はリアルタイムの情報をチェックして下さい。

▲目次に戻る

 

ビザ

ミャンマーへの入国にはビザが必要です(2017年7月時点)。

よく1ヶ月ビザって滞在期間30日可能だったりしますが、ミャンマーの1ヶ月ビザは28日と微妙に短いので、注意が必要です。

タイのバンコクやチェンマイにあるミャンマー総領事館で申請することができます。空港から入国するなら、事前にe-VISAでオンライン申請して空港で受取りってのも可能です。料金はe-VISAの方が若干高いです。

バンコクでミャンマービザを申請した時の日記も参考にどうぞ。

[日記]バンコクの歯医者で親知らず抜いてきたったwww

▲目次に戻る

 

言語

共通語はビルマ語です。英語は、国境周辺や観光地バガンでは通じますが、他ではあまり通じません。

文字はビルマ文字で、なんかくるくると丸っこいのが特徴です。ビルマ文字の種類は33種ですが、常用文字は26文字しかないので、覚えるのは難しくないそうです。ボクは覚えていません。

多くの場合、電車の時刻表やバスの路線番号がビルマ数字で書かれているので、ビルマ数字は覚えておかないとかなり不便です。数字は、一覧表を画像でスマホに保存しておくと良いです。ビルマ数字を見かける度に対比しながら読むように心がけると、割とすぐに覚えられます。

[外部リンク]Wikiペディア「ビルマ文字」
▲目次に戻る

 

通貨・物価

通貨は「ミャンマーチャット」で、レートは1,000チャット=81円です。(2017年9月1日時点)。

ミャンマーチャット

飲食物を中心とした物価は安めで、特にミャンマースタイルの半屋台の飲食店では、おかず1品+ご飯+食べきれないほどの大量の副菜(後述)がついて100円~200円程度と最強のコスパを誇ります。宿泊費は、町や季節にもよりますが、1,000円前後で個室に泊まれます。ドミトリーは、ヤンゴンには新しい宿が少しありますが、他の街ではほとんど見つからないと思います。

なお、ミャンマーチャットは通貨としてはかなり弱く、他の国で両替が困難なので、引き出しや両替の際はよく計算して余らないようにしましょう。

実際にボクが使った旅費を知りたい方はこちらもどうぞ。↓↓
[レポート]「がんばらないバックパッカー」のミャンマー旅行総費用

▲目次に戻る

 

食べ物

詳しくは別記事としてまとめたので、こちらをご覧下さい↓↓
[レポート]これがうまかった!ミャンマーの食べ物・名物5選

ミャンマー(とくに南部)はとにかく油っこい物が多いです。ミャンマーカレーはほとんど油浸しですし、屋台も揚げ物屋が圧倒的に多いです。ボクも多くの旅行者の例に漏れず、屋台の揚げ物が原因でお腹を下しました。

ミャンマー国内を北上するにつれて油物は減り、比較的食べやすい物が増えてきます。マンダレーでは、ミャンマーで飯がうまいと言われるシャン地方の料理「シャン料理」の店が多いです。個人的な主観で言うとシャン料理は中華やマレーシア料理にも似た味なので、日本人的にはずいぶん食べやすいです。

ミャンマーの食事スタイルはちょっと特殊で、メイン1品とご飯を頼むと、それ以外にてんこもりの生野菜やスープ、食べきれないほど大量の副菜が出てきます。

ボクは前情報が何もない状態で大量の皿に囲まれたので、一番最初はかなりオドオドしました。ミャンマーでは屋台でも食堂でも、この皿の数が普通のスタイルです。正直、手を付けられなかった食べ物がどうなるのかよくわかりません。生野菜は盛られ直して何巡かしてそうな気がします。

また、米やスープなどのおかわりも自由です。1杯目ですでにかなりの量の米が盛られるので、普通はおかわりの必要は無いと思います。大食いの人は嬉しいんではないでしょうか。

▲目次に戻る

 

乗り物・移動手段

ミャンマー国鉄

ミャンマーの国鉄は、東南アジアで最もおもしろい鉄道です。

日本や他国の中古車両が多く使われている為、車体の統一感はゼロ。また線路が古くて脱線の危険があるのでスピードが全然出せないとか、車両と車両の間が幌で覆われていなくて走行中の車両移動は命がけとか、窓際に座っていると沿線の伸び放題の木の枝に顔面を殴打されるとか、なんかいろんなドキドキが仕込まれています。

日本の中古車両が使われているという事で、日本のコアな鉄道ファンからも密かに人気らしいです。

おもしろいミャンマー鉄道ですが、便数がかなり少なく、駅に行かないとタイムテーブルすらわかりません。バスの方が圧倒的に選択肢は多いし早く着くので、鉄道に興味がない人は絶対バスを利用した方が良いです。

料金的には、多分鉄道の方が安いです。

長距離バス

主要都市間は、たいてい長距離バスが運行されています。ヤンゴンからならほぼどこへでも行けるはずです。

バス会社や路線によって、バスの質や料金が全く違います。主要な都市や観光地間を走るバスはたいてい豪華で快適、半日走って600円とかそんなものです。まったく主要な観光地でないタウングーからネピドーに行く際に乗ったバスは、半日で200円くらいのバスでしたが、すごく貧相な路線バスみたいなバスでした。当然クーラーは無かったです。

バイクタクシー

東南アジア名物、バイクタクシーはミャンマーでも主要な足として使えます。大体10~15分走って1,000チャット(≒81円)程度、人の少ないエリアや時間帯、険しい山道等だと1.5倍~2倍くらいに割増しされる感じです。比較的利用しやすい値段なので、ボクはネピドーでよく利用しました。

乗り合いトラック

田舎でよく走っているのが乗り合いトラックです。都市にもよりますが30分以内の距離なら500チャット(≒41円)、以降30分ごとに+500チャットくらいのイメージです。

うっかり客が乗ってない乗り合いトラックを停めてしまうと、3.000チャット請求されてしまいます。まぁタクシーよりは安いので、他に選択肢が無かったり荷物が多かったりする場合は利用するのもアリです。

ヤンゴンではスタイリッシュな乗り合いタクシーが走っています。値段的にはボロイ乗り合いトラックと似たようなもんです。

▲目次に戻る

 

宿泊施設

ミャンマーにはあまりドミトリーホテルはありません。ヤンゴンには外国人向けの新しいドミトリー宿がいくつかあるようですが、他の都市にはほとんどありません。

1,000円以下のシングルルーム(バスルーム共同)は割とよくあります。10年前の東南アジアによくあったような雰囲気の宿で、清潔度はいまいちの事が多いです。近年の東南アジアに慣れている人はびっくりするかもしれませんが、古参のパッカーなら「あ~xx年前のカンボジアやベトナムはこんな宿ばっかりだったなぁ」と懐かしくなること請け合いです。

宿のWi-Fi普及率は「思ったより良い」印象でした。都市部や観光地なら、たいがい古い宿にもWi-Fiがあります。と言っても、まだまだWi-Fiが無い宿や、宿の一部でしか使えない場合も多いので、どうしてもWi-Fiが必要な方は事前に確認した方が良いです。

ミャンマーで泊まった宿は全て別記事でレビューを書きましたので、興味がある方はこちらもどうぞ。
[レポート]ミャンマーで宿泊した安宿レビュー

▲目次に戻る

 

トイレ事情

東南アジアに多い、水と手でバシャバシャするタイプです。ホースが無い事もあります。

鉄道にトイレは付いていない(車両タイプにもよる)ですが、駅には割としっかりしたトイレがありました。

あと、男女の別がイラストでなくビルマ文字だけで書いてある場合があるので、周りをよく見て頑張って下さい。

▲目次に戻る

 

ネット事情

全体的にあまりよくありません。前述の通り、宿のWi-Fi普及率は思ったより高いですが、速度や安定感については期待しない方が良く、また停電する場合も多々あります。

東南アジアの他の国では宿のネットがいまいちでも、近所のスタバ風カフェに入ればたいてい爆速ネット環境を手に入れる事が可能でしたが、残念ながらミャンマーでそんなカジュアルオシャレカフェは見かけませんでした

インドのように駅Wi-Fiなんか飛んでいるはずもなく、宿のWi-Fiが無かったらネット難民になってしまいます。

SIMカード購入がオススメ

そんな感じで、ミャンマーではSIMカードの購入を強くオススメします。

ミャンマーではSIMカード本体が2,000チャット(≒160円)、1Gプラン3,000チャット(≒240円)、4Gプラン10,000チャット(≒801円)とお手頃価格です。

タウングーなどの観光地でもない田舎町や、チャイティーヨーの山の上でもちゃんと使えました。すごく便利ですし、SNSやウェブサイトを見る分には速度も問題なかったです。

また、ネット検閲の話もよく聞きますが、閲覧が規制されているサイトも見かけませんでしたし、いまいち実感がありませんでした。試したい人は、自己責任でエロ動画でもアップロードしてみてはいかがでしょうか。

▲目次に戻る

 

衛生・治安など

治安は良いです。

衛生面に関しては、やや難ありです。ミャンマー特有の噛みタバコによる赤い唾液が街の至る所に吐き捨てられているのは、あまり気分の良い物ではありません。また、屋台や市場などでは、けっこうすごい量のハエが食べ物にたかっていたりします。タイみたいにハエを払おうって気もあまり無いですwただし、ゴミはそんなに落ちていません。


▲目次に戻る

 

宗教施設でのマナー

現在使われているかどうかを問わず、宗教施設には裸足で入るのがルールでマナーです。現役の寺院に入るのに裸足なのはわからなくもないのですが、もう宗教的にはさほど活躍していなさそうな遺跡でも裸足です。

裸足で入れと言う割には、動物の糞だらけで汚い事が多いです。特に雨季には、動物の糞と雨が混ざって不可避だったりするので、ウェットティッシュ持参を強くオススメします。それか使い捨てのサンダルで来るか。寺院を参拝したら足が穢れまくっていると言うのは、なんとも微妙な気持ちになります。

また、東南アジアの寺院でよくあるように、短パンは禁止とされていますが、膝下まで丈があるズボンなら注意はされませんでした。本来はロンジーと言う布を巻くのがマナーのようですが、ミャンマーの人達も全員着用しているわけではありません。ボクも1回買ってヤンゴンでは装備してみましたが、暑苦しいしまとわりついて動きにくいので、その後は装備していません。けっこう丈夫な布だったので、インドで駅や空港の床で寝るのに活躍しています。

▲目次に戻る

 

人柄

穏やかでとても良いです。約3週間の滞在中、一般市民が怒ったり喧嘩しているのを一切見ませんでした。また、控えめでシャイな人が多いです。

人柄とは話が違いますが、ミャンマーの人は顔にタナカと言う日焼け止めを塗ります。小さい子供や女性に特に多く使用していますが、若くて今風なカッコのにーちゃんも付けてたりします。伝統をカッコイイと思える国民性がステキです。


▲目次に戻る

 

雑感

東南アジアの最貧国だなんて表現をされる事がありますが、都市部の物乞いや、くちゃくちゃで横たわってる人は非常に少ないと思いました。タイやベトナムの方がよっぽど多いです。

また、衣食に関してはむしろ豊かだとすら感じました。川沿いに暮らす人達のような、多分経済的にはミニマム側の人達も、着ている服は綺麗でオシャレでしたし、子供も健康そうな子ばかりでした。

食堂なんかであきらかに食べ切れない量が出て来ると言うのも、(例え使いまわしであったとしても)やはり物質的に恵まれていなければ出来ない事だと思います。

GDPなど外の世界の指標で測るとミャンマーは「東南アジアの最貧国」になってしまうのかもしれませんが、それはすごく余計なお世話なような気がします。ボクが見たのはミャンマーのごく一部ですが、飢えている人は他の国よりずっと少ないと思いました。

貧しい家庭が育てられなくなった子供をお寺に出すらしく、子供のお坊さんは多いです。しかし、子供のお坊さんでもやせ細った子供は見かけませんでした。最低限の食事はちゃんと摂れてるんだろうなと思います

ミャンマーの貧しい家庭でもある程度の生活水準が保たれているのは、こういうお寺の生活保護機能が優秀なんじゃないかなと思います。貧しくて育てられない子供をお寺に預ける事で、残った家族は生活水準が保てるし、出された子供もお寺でそれなりの生活を送る事ができる。お寺は多分、裕福な人からの寄付で成り立ってる。

国が数字だけの経済発展を目指すと、こういう微妙なバランスが崩れそうなのが心配です。10年後20年後も、ミャンマーは貧しい人が少ない国であってほしいです。

▲目次に戻る

 

ミャンマーまとめ

ミャンマーは、人も街も少し昔の東南アジアの雰囲気を色濃く残しており、初めての国なのにどこか懐かしい気がしました。ぼったくりや強引な人も少ない(いるにはいる)ため、心穏やかに旅行できます。旅慣れた人にも海外旅行初心者の人にもおすすめしたい国です。

以上、ミャンマーのまとめでした!気になる人は日記も覗いてやって下さいm(。。)m

[リンク]ミャンマー旅行日記一覧
▲目次に戻る

 

コメント

  1. ログボ より:

    >ミャンマーの貧しい家庭でもある程度の生活水準が保たれているのは、~お寺は多分、裕福な人からの寄付で成り立ってる。

    (´・ω・`)なるほどね

  2. wolt より:

    >>ログボさん
    つい最近までうんこ政権だったはずなので、多分国が関わってるわけじゃないんですよね。
    貧しい人を金銭的に救って、金持ちの人を精神的に救うって言う、本来の宗教の在り方だなーと思いました。