ミャンマーの安宿事情
ミャンマーは近年増えて行く旅行者(バックパッカー)に対して、安宿の整備と情報が追い付いていない面があり、街によって安宿事情にかなりバラツキがあります。今回は、ボクが訪問した都市の安宿事情と、実際に泊まった宿のレビューをまとめました!
目次
- ミャンマーの安宿事情
- キンプンの「Pann Myo Thu Inn」
- ヤンゴンの「Mahabandoola Guest House」
- タウングーの「Yoma Motel」
- ネピドーの「Myat Thinzar Hotel」
- バガンの「Pan Cherry Motel」
- マンダレーの「Mahar Hotel」
キンプンの「Pann Myo Thu Inn(パンミョーツーイン)」
- 部屋:シングル、バスルーム共同、エアコン無し、ファン有り、窓有り、1泊11,000チャット
- Wi-Fi:有り。部屋で使えるが、めちゃ遅い。夜は22時に電源を切ってしまうらしいが、夜は停電でほぼ使えなかったので、アテにしない方が良い
- 衛生・虫:悪い。シーツはホコリかぶってざらざらしているし、バスルームやトイレの掃除もイマイチ
- シャワー:水シャワーのみ
- 共有スペース:1階のロビーにちょっとあるが、蚊多し
- 立地:キンプンそのものが小さい町なので、不便は感じない
- 洗濯:受付前の階段を上がった所が南に面して開いている為、空いていればここに干せるが広くはない
- その他の部屋タイプ:ツインがあったかな・・・
- オススメ度:★☆☆☆☆
キンプンの宿事情
ゴールデンロックで有名なキンプン&チャイティーヨですが、宿事情はあまりよくありません。キンプンにある安宿は3件で、他にはシーサーゲストハウスとWinゲストハウスがあります。1泊3千円を超える中級ホテルは他に2件あります。
おそらく安宿ではこの「Pann Myo Thu Inn」がまだ良い方と思います。Winゲストハウスはキレイそうでしたが、Wi-Fiは付いておらず1泊15,000チャットでした。結果的にキンプンは停電ばかりでWi-Fi使えなかった事を考えると、Winゲストハウスでも良いのかもしれません。
が、雨季でなければボクは山の上のチャイティーヨ寺での野宿を選びますね・・・。雨季は朝晩けっこう激しい雨が降るので、野宿はツラいと思います。
Pann Myo Thu Innについて
ファン付きなのはまぁ良いのですが、網戸が無いので蚊が入りまくりです。あと巨大な蜘蛛みたいな変な虫も出てきました。蚊取り線香を持参しましょう。
ボクが泊まった部屋は1階で比較的受付に近かったので一応Wi-Fiが部屋で使えましたが、2階やさらに奥の部屋になるとちょっと怪しいです。また、前述の通りキンプンは停電が非常に多く、ボクは2泊しましたがうち1晩はあまりにも停電が復旧しないため早々に寝てしまいました。よってWi-Fiはほとんど使いませんでした。
バスルームは、トイレとシャワールームが分かれているのは良いのですが、どちらも清掃状態はいまいちです。
クオリティに対して料金が高すぎるので、他の街だと絶対泊まらない宿ですが、キンプンの少ない選択肢の中では一番安くて良い方だと思います。
宿の場所はこちら。アゴダには掲載されていませんでした。
ヤンゴンの「Mahabandoola Guest House(マハバンドーラゲストハウス)」
- 部屋:シングル、バスルーム共同、エアコン無し、ファン有り、窓無し、1泊8,000チャット
- Wi-Fi:有り。部屋で使える。速度は遅いが意外にも安定している
- 衛生・虫:良くない。建物がかなり古いが、シーツや部屋はまぁOK。バスルームも値段相応
- シャワー:水シャワーのみ
- 共有スペース:無し
- 立地:良い。各方面への市内バスが発着するスーレーパゴダが目の前だし、売店やレストラン、屋台も多い
- 洗濯:通路(屋内)に物干しがあるが、風通しが悪いので乾かない。出入り口を出た所に、宿の人が使っている洗濯ロープがあるので、使えるか訊いても良いかもしれない
- その他の部屋タイプ:ツイン、トリプル
- オススメ度:★★☆☆☆
ヤンゴンの宿事情
ヤンゴンには最近新しいゲストハウスなどが出来始めていますが、やはり欧米人バックパッカーに人気らしく部屋が取れないこともあるようです。
一方、昔ながらの安宿もいまだに多く有り、ネットじゃなく自分の足で探すなら選択肢はたくさんあります。
Mahabandoola Guest Houseについて
「昔ながらの安宿」と言った風情の、古いビルの上階にあるゲストハウス。10年前はホーチミンなんかもこう言う雰囲気の宿だったなぁと感慨に浸りました。
入口が分かりにくいので紹介。露天商の間に微妙に通路があります。
廃墟みたいな雰囲気で入りづらいですが、階段をどんどん登って行きます。
まだ上です。階段を登りましょう。
ここがゲストハウス。
建物の古さを考えると、清掃頑張っている方かもしれません。親父さんと息子?っぽい若い男の子がやっている宿です。
親父さんは最初ちょっと不愛想ですが、部屋を見せてもらった時にボクが蚊を追い払っていたのを見て、チェックイン後に黙って殺虫剤を持って来てくれると言う、さりげない優しさを見せてくれます。
Wi-Fiは遅いですが途切れたりしない為、時間をかければ画像のアップロードも十分可能です。実は速度より途切れるWi-Fiが一番困りますが、そういう意味ではここのWi-Fiは良い方です。
料金はおそらくヤンゴンでは最安クラス、立地もこれ以上良い場所はなかなか無いと思うので、昔ながらの安宿でも大丈夫な人にはおすすめです。
宿の場所はこちら。グーグルマップが間違えているので気を付けて下さい。実際は1本右隣の32番通りにあります。アゴダには掲載されていませんでした。
タウングーの「Yoma Motel(ヨーマモーテル)」
- 部屋:ダブル、バスルーム共同、エアコン有り、窓有り、1泊10,000チャット
- Wi-Fi:有った・・・と思う
- 衛生・虫:部屋もバスルームも割と清潔。窓がスキマだらけで蚊は多いので、蚊取り線香は必要
- シャワー:水シャワーのみ
- 共有スペース:無し
- 立地:タウングー市街地や駅、バスターミナルからは遠く、2kmくらいある。3分ほど歩いて大通りに出れば売店や飲食店はある
- 洗濯:干すところは見当たらず。部屋が広いので部屋に干せる
- その他の部屋タイプ:不明
- オススメ度:★★☆☆☆
タウングーの宿事情
多くのゲストハウスが、なぜか市街地から南に2kmほど行った国道沿いに並んでいます。市街地に行くのは微妙に面倒です。
観光地ではないので、「GuestHouse」と冠していても、全体的にゆったり滞在できる事を意識した高めの宿が多いです。
Yoma Motelについて
周囲はミャンマーの田舎の住宅街と言った感じで、とてものどかです。
国道から入る看板はちゃんとアルファベット表記してくれているのに、肝心の宿に入る所にはビルマ文字の看板しかないので、危うく通り過ぎそうになります。
部屋はかなり広めで、靴を脱いで建物に上がるので室内はキレイです。昔ながらのエアコンが付いていて操作方法に一瞬悩みますが、温度とタイマーを設定すればOKです。
感情的には★3つですが、立地の悪さで2つにしました。宿そのものはおすすめです。
宿の場所はこちら。アゴダには掲載されていませんでした。
ネピドーの「Myat Thinzar Hotel(ミャットティンザーホテル)」
- 部屋:ダブル、バスルーム有り、エアコン有り、窓有り、冷蔵庫有り、朝食ブッフェ付き、1泊21,000チャット
- Wi-Fi:有り。まあまあ良い
- 衛生・虫:とてもキレイ。東南アジア特有の鳴くヤモリはよく入って来る
- シャワー:ホットシャワー有り
- 共有スペース:無し
- 立地:悪い。周囲はホテルしかない
- 洗濯:外の通路が外に面しているので干せる
- その他の部屋タイプ:多分トリプルとかもある
- オススメ度:★★★☆☆
ネピドーの宿事情
ネピドーはちょっと特殊で、安宿がありませんし、ホテルがある地域は決められています。ネピドーの事情は別記事でまとめたので、詳しく知りたい方はこちらへどうぞ。[レポート]ミャンマーの首都ネピドーの旅行情報をまとめてみた!
Myat Thinzar Hotelについて
中級~高級ホテルしかないネピドーで、ボクが訪問した2017年7月時点で最安の宿がこのホテルです。宿泊費は日本円にして1,800円程度ですが、日本で泊まったら7千~8千円しそうだなと思いました。落ち着いていてとても雰囲気の良いホテルです。
朝食ブッフェは品数は少ないですが、食べやすい味にまとまっています。キレイなレストランで優雅に朝食を取っていると、ミャンマーに滞在している事を忘れるくらい優雅な気持ちになります。
また、レストランは昼~夜も営業しています。ボクはチェックインの日は14時ごろに行きましたが、ちゃんと開いていました。1品1,500~3,000チャット程度で、ミャンマーの安食堂を思うとそりゃ高いですが、ホテルレストランと言う事を考えたら十分お手頃価格です。
受付の対応も非常に良く、ちょっと気軽に「バガンへの行き方知らない?」と訊いたら、2人がかりで電話やパソコンを駆使して30分くらい一生懸命調べてくれました。その一生懸命さだけでお腹いっぱいです。
ホテルそのものは★4つにしたい所ですが、やはり立地が不便すぎますので3つにしました。まぁこれはホテルのせいではなく、ここにホテル街を作った当時のミャンマー政府のせいなんですが・・・
宿の場所はこちら。
アゴダの予約はこちらのリンク(MyatThinzarHotel)からどうぞ。
バガンの「Pan Cherry Motel(パンチェリーモーテル)」
- 部屋:シングル、バスルーム共同、エアコン無し、窓有り、1泊9,450チャット
- Wi-Fi:有り。不安定
- 衛生・虫:十分キレイ
- シャワー:水シャワーのみ
- 共有スペース:無し
- 立地:悪くはない
- 洗濯:宿のスタッフ待機場みたいな所の近くにあり。宿泊客用でない気もするけど何も言われなかった
- その他の部屋タイプ:エアコン付きの部屋
- オススメ度:★★★☆☆
バガンの宿事情
バガンは、ミャンマーに来た旅行者なら必ず訪れる場所と言っていいほどの目玉観光地。その為、おそらくミャンマーの中では最も外国人向けの安宿が充実している町でもあります。
バガン、バガンと言っていますが、実際安宿があるのはニャウンウーと言う地域です。オールドバガンやニューバガンにも宿がありますが数は多くないので、ほとんどの旅行者はニャウンウーに泊まります。
ミャンマーの雨季がとても人気が無いため、乾季に旅行者が集中してバガンでは多くの安宿が満室になるそうです(ボクは雨季に行ったので知りませんが・・・)。それもまぁネットに載っている宿だけの話らしいです。ネットに載っている宿が満室でも、実際にはもっとたくさんの宿があるのがバガンです。予約できなくてもとりあえず来れば泊る所はあると思います。
Pan Cherry Motelについて
もともと小さい宿だったようですが、儲かっているのか空調付きの新館がどーんと背後にそびえています。バスルームも割と最近新調したように見え、新しめです。エアコン無しの部屋を選ぶと、受付に近い旧館に泊まる事になります。
Wi-Fiは接続先が5つくらいあり、おそらくどの部屋からも繋がるようになっているのでしょうが、かなり調子が悪くて繋がる接続先が少ないです。一方、繋がっている時の速度はぼちぼち良いです。
立地は特に不便はしませんが、ニャウンウーのマーケットからは少し離れています。その分静かと言えば静かです。売店やカフェ、飲食店、バス会社、レンタルバイクは近くにあるので問題ありません。
宿の場所はこちら。アゴダには掲載されていませんでした。
マンダレーの「Mahar Hotel(マハ―ルホテル)」
- 部屋:ツイン、バスルーム有り、エアコン有り、窓有り、冷蔵庫有り、朝食付き、1泊18,200チャット
- Wi-Fi:有り。部屋でつながるが不安定
- 衛生・虫:微妙に行き届いて無い感じ。ソファの隙間とかいろいろ落ちてる
- シャワー:ホットシャワー有り
- 共有スペース:受付前に有り
- 立地:悪くはない
- 洗濯:2階のバルコニーのような所に干せる
- その他の部屋タイプ:不明
- オススメ度:★★★☆☆
マンダレーの宿事情
マンダレーはまだまだ安宿が整備されておらず、1泊千円以上する個室の宿が多いです。
乾季にはマンダレーでは宿泊予約ができない事が多いらしく、またネットに載っていない小さな宿もあまり無いので、予約なしでマンダレーに来ると本当に苦労するらしいですがボクは知りません^q^
雨季のマンダレーは当日飛び込みし放題選びたい放題で、客が少ないからチェックインすると寄ってたかってちやほやしてくれます。
Mahal Hotelについて
ぼちぼち良いホテルなのですが、ミャンマー人相手が多いのか英語を話すスタッフが少ないです。また建物も古く、ホテルの値段とグレードを考えるとバスルームはちょっと不釣り合いなくらいボロいです。
マンダレーは停電が多く、日に何度も停電します。いずれの停電も5分以内に復旧はするのですが、なぜか一度電源が落ちると部屋のエアコンが復旧するのに数分かかります。何回も落ちられると暑いしちょっと面倒です。
立地は悪くないのですが、飲食店は北に1ブロック離れていて、売店のある通りが南に2ブロック程離れているのが少し面倒です。食事後に売店に寄ろうと思うと、ホテルを通り過ぎないといけないのが微妙に嫌ですw
バルコニーに洗濯物が干せるのが嬉しい。
このホテルの一番良いのは朝食。ミャンマー料理の麺か米が日替わりで出てきます。1週間泊まりましたが、毎朝違うメニューでした。ちょっと量が多すぎるくらいですごく満足できます。
宿の場所はこちら。
アゴダの予約はこちらのリンク(Mahal Hotel)からどうぞ。
以上、各都市1件ずつでしたが、ミャンマーの宿レビューでした!宿を決める際に参考にどうぞ!
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