ボロブドゥール遺跡観光とラマダン開始(2017年5月27日)

スラマッマラム!

今日はボロブドゥール遺跡へ行ってきました!



※後日追記※
「ボロブドゥール遺跡」で検索すると、このページがけっこう上位に来てしまうようです。
ジョグジャカルタからボロブドゥール遺跡へローカルバスで行く方法が知りたい方は↓のレポート記事を参考にして下さい。
[レポート]ボロブドゥール遺跡へローカルバスで行く方法
※追記ここまで※


昨日の日記で「ラマダン明後日から」って書いたのですが、よくよく調べると今日(5月27日)からでした!

「ラマダン=断食」なのは知っていましたが、ちゃんと調べたことが無かったので改めて調べてみました。

  • 毎年1回ラマダンがある
  • ラマダン期間は30日
  • 太陰暦によって決まるが、最終的な日程決定は政府が発表
  • 時期は毎年11日ずつ程度ズレて行く(2016年は6月6日からだった)
  • ラマダン期間中、日が出ている間は一切の飲食禁止
  • 日の出前、日没後は飲食OK
  • 飲食禁止と言うのは、食事はもちろん水、タバコも禁止。唾を飲み込むのも禁止
  • ラマダンは旅行者には適用されない他、断食によって健康を害する恐れのある人(子供、老人、病人、妊婦など)は免除される



唾飲み込むの禁止って無理じゃね?と言うのはさておき、こういうのがラマダンです。ラマダン免除の子供や老人ってのもなかなか線引きが難しい気もします。「お前まだラマダンしてねーの?だっせーwww」って学校で言われたりするんでしょうか。

ざっとそんな事を調べてから、朝飯を食べに部屋を出ました。この宿、朝飯付きらしいので宿の人を探します。ラマダン中でも朝飯作ってくれるんだろうか・・・

快く作ってもらえました。ミーゴレン
ミーゴレン

ミーは麺、ゴレンは炒める。炒め麺ですね。甘めのソースなのに唐辛子が入っているのか、ピリッとしていておいしかったです。

東南アジアでおなじみのミニバナナも付いてきました。バナナ餠や揚げバナナとして食べた事はありましたが、ミニバナナをそのまま食べたのは初めてでした。日本で売られているのより酸味がある、さっぱりした味でした。

さて、無事朝食をとれたのでボロブドゥール遺跡へ向けて出発です。

ボロブドゥール遺跡とは!


ユネスコ世界遺産に登録されている世界最大級の仏教寺院です。8世紀頃に建築開始したとされています。インドネシアで仏教建築物と言うのも不思議ですが、当時の王朝がインドから伝わってきた仏教を保護していたらしく、ボロブドゥール始め様々な仏教建築物をインドネシアに残したそうです。

しかしこのボロブドゥールは長い期間砂とジャングルに埋まって忘れ去られており、19世紀になってイギリス人とオランダ人によって発掘されたそうです。埋もれた説はいくつかありますが、イスラム教徒による破壊を避けるため、仏教徒が埋めた。と言う説もあります。埋める方は複雑だったでしょうな・・・

世界遺産になった現在でも状況は複雑。現在のインドネシアの仏教徒は国民の0.4%。ボロブドゥール付近には仏教徒はゼロらしいです。

その為、イスラム教徒によって遺跡が一部破壊される事件が起きたり、遺跡の運営管理が民営に任されていて利益優先になりつつある等の問題があるそうです。

はー賢くなったわー(‘Д’)


まずは近くの市バス乗り場へ。


ギワンガンバスターミナルって言う、市街地の端にある大きいバスターミナルからボロブドゥール遺跡行きのバスが出ていると聞いたので、ギワンガンを目指します。

路線図があって親切。ギワンガンもすぐ見つかりました。


バスも新しい感じ。


25分ほどでギワンガンバスターミナル到着。



「ボロブドゥール遺跡行きたい!」と、バスターミナルにいるサングラス売りのおっちゃんに聞くと、「ここにはボロブドゥール行きは無いよ!あっちのバスに乗って、途中で乗り換えな!」と言われて、停まっていたバスに乗せられました。

市内バスと違ってめちゃボロいし、座席は横5列なのですごく狭いです。


前後の間隔も狭くて、膝がつっかえそうw


幸い10人くらいしか客がいなかったので、ストレスは無かったです。ぎゅうぎゅう詰めだとツラかったろうな・・・

1時間半くらいで、バスの乗務員に「ここで降りて」と言われました。ボロブドゥール遺跡へ行く道の分岐点でした。


ボクが降りると、バスはそのままボロブドゥール遺跡とは違う方角へ。

まだここからボロブドゥール遺跡までは10km弱。まぁそのうちバスかタクシーか通りかかるやろ!という事でとりあえずはボロブドゥール遺跡に向かって歩きます。

分岐点からすぐの所にゲートが。この写真よく見ると


左下に変なのがいる


なんかずっと手を振っています。仕方ないのでこっちも両手を振るとめっちゃ嬉しそう。

近づくと、どうも地元の悪ガキ集団みたいです。絡まれたらやだなーと思いましたが、どう見ても絡む気満々です。

「ヘーイ!写真撮ってくれよ!写真!!」



写真を撮って見せると、キャッキャ喜んでいました。かわいいなこいつら。また大げさに手を振って別れました。

そういえばヨルダンやパキスタンもこういうノリだったなー

10分も歩かないうちに市バスが通りかかったので、声をかけて止めて乗り込みました。

ミニバスみたいなバス。


20分くらいでバスターミナルに到着。バスを降りるとバイクタクシーが群がって来ましたが、もう遺跡まで1kmも無さそうだったので振り切って歩きました。


一番上の行が『駐車場』、一番下の行が『チケット、入口』って書いてあるのは分かったので、この看板に従って進んで行きました。

チケット売り場到着!


「大人75,000ルピー(≒626円)かぁ、高いなぁ」と思って近づくと、「外国人のチケット売り場はあっち側ですよ」と言われました。あぁ、そうなの。と反対側の建物に行くと


325,000ルピー(≒2,715円)
高すぎるだろ!!!今の宿代2泊分じゃないかヾ(#`Д´)ノ”

事前に調べていなかったので、心の準備ができていませんでしたwそうは言ってもここまで来て入らない選択肢は無いので、仕方なく払います。ユネスコは世界遺産の入場料上限を設けてくれればいいのにな。

敷地内はやたら整備されています。
ボロブドゥール遺跡
ボロブドゥール遺跡

ちなみに、この公園をつくるのに多くの中小農家を立ち退かせて、補償金もちゃんと払われなかったと言うブラックな背景があるみたいです。世界遺産複雑だよなぁ。日本の熊野古道もいまだにいろいろありますしね。

遺跡そのものはちょっと小高い丘の上にあります。


ボロブドゥール遺跡到着!
ボロブドゥール遺跡

階層構造になっていて、途中の階は全部ぐるっと一周できる通路があります。
ボロブドゥール遺跡

そしていちいち彫刻がすごい。
ボロブドゥール遺跡
ボロブドゥール遺跡

これらの彫刻は、全部足すと1万人くらい描かれているんだそうです。

てっぺんに到着。
ボロブドゥール遺跡

なんか丸い塔がたくさん建っていて不思議な光景です。
ボロブドゥール遺跡
ボロブドゥール遺跡

左端のおっさん2人が同じポーズで立ってるw
ボロブドゥール遺跡

この丸い塔は、よく見ると中心近くの塔と外側の塔で石の積み方違いました。

内側の塔。


外側の塔


ボロブドゥール遺跡は特に中に入れるわけでもないので、これだけです。

バカボンとかに出て来そうな顔の狛犬だなぁ


遺跡の外周には水路が。


これは雨水による浸食を避けるために、発掘後に作られた水路だそうです。

裏から。
ボロブドゥール遺跡

裏と言っても、この遺跡は4方向ともまったく同じ造りでどこが正面かわからないそうです。

あとは遺跡の周りにある博物館をちょいちょい覗きます。

唐突に船が。


インドネシアからマダガスカルまで行ったん?黄金航路みたいでロマンがあるなぁ。


遺跡に描かれている彫刻を解説した展示がおもしろかったです。


発掘したけど行き場のない石ですかね・・・すごい量あるけど。


遺跡巡りはこれで終了。2時間もかかってないかな。遺跡は良かったけど、この分量であの入場料はひどいなぁ・・・

柵の向こうににゃんこ


そういや公園内では明らかにイスラム教徒の装いをした女性がコーラ飲んでたんですが・・・ラマダンって実際の所どれだけ実施されてるんでしょうね。遺跡の土産物売り場に併設されている食堂や屋台は普通にやっていましたし、菓子売りもいました。

ボクはと言うと、公園内の人の少ない所で昨日買った変なパンを食べました。

またバスを乗り継いで2時間以上かけてジョグジャカルタへ。


どうやら「ギワンガン」ではなくこの「ジョンボール」と言う所からなら、ボロブドゥール遺跡への直行バスが出ているみたいでした。

いったん宿に戻ってシャワーを浴びて、日没を待って外出です。


静かだった日中とは一転、通りは賑やかで、ちょっとしたお祭りみたいな雰囲気です。


屋台が立派な飲食スペースを設けて、もう食堂か屋台かよくわからない店舗が歩道にたくさん出ていました。こういうの↓


ゴザが敷いてあって気持ちよさそうだったのでここで食べる事に。



一品目、チャーカンクン10,000ルピー(≒84円)
チャーカンクン

東南アジア定番、空心菜炒め!カンボジアでは「チャートロクン」って名前だったかな。

カンボジアやラオスのより、油少なめでニンニクが入ってなくて健康的なお味でした。でもやっぱりおいしいですこれ。

二品目、ナシ・グデ・アヤム35,000ルピー(≒292円)
ナシ・グデ・アヤム

なんかすごいうまそうなの来た!!いただきまーす。

鶏もも肉は外側がカリッカリ!中はちょっとパサパサ気味でしたが、外側の食感が良いので許せてしまいます。

鶏だけと思いきやいろいろ載っていて、厚揚げが2種類とスジ肉の煮込みみたいなのや
ナシ・グデ・アヤム

謎のふよふよした物体が載っていました。
ナシ・グデ・アヤム

なんだろうこのふよふよ。すごーく柔らかい食感で、めっちゃ油を含んでます。味はピリ辛。マジで正体がわかりませんでした。

あとこの唐辛子。


不思議な事にそこまで辛くありませんでした。タイで使われている唐辛子とは種類が違うのかなぁ?砂糖漬けなのか食べた瞬間はむしろ甘いです。鶏もも肉がちょっと味気なかったので、一緒に食べると丁度良かったです。

すごくおいしかったですが、かなり脂っこかったので、めちゃハイカロリーな気がします。周りの人も脂っこそうな物ばかり食べていました。断食中はやっぱりこういうこってり系が食べたくなるんでしょうか。

イスラム教徒はアルコールダメじゃなかったっけ・・・看板がビールっぽいんですが・・・


コンビニに置いてあるのはアルコールフリーが目立ちます。


ほんと、どの程度守られているのか気になります。


さて、明日も引き続きジョグジャカルタ観光します!では今日はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. baum より:

    スラマッマラム~❗️
    唾飲み込み禁止…ですが、普段の生活であまり意識したこと無いですが、フツーにクリアしてるのではなかろうか。意識して唾飲んでませんヨネ!
    鷄のから揚げは何処の国でもハズレが無いね!いつも美味そうデス(^◇^)目立たない様に気をつけて!

  2. wolt より:

    >>baumさん
    朝はスラマッパギですよ~^^
    意識してないからこそ普通に飲んでると思ってたΣ(‘ω’)
    無意識のうちはカウントされないのかなぁ・・・やっぱりラマダン謎ですw

  3. y.kujime より:

    塔の仏像に手を触れると良いことがあるそうな。あれから運が向いたかな?
    トンカツのような料理ありますか、タブーですかね。

  4. wolt より:

    >>y.kujimeさん
    え、仏像触ってないです!知りませんでした(^^;
    マレーシアやシンガポールはイスラム教徒の他にもいろいろいるので、中華系の店で普通に豚肉を食べられましたが、さすがに88%がイスラム教徒のインドネシアで豚肉は見かけませんね~

  5. ベティ より:

    ラマダンとは知らずに明日からボロブドゥールに行きます。ラマダン時のジョグジャの治安はどうなのか・・・もう不安に押しつぶされながら情報収集したら貴兄のHPを見つけました。しかも最新。
    どうやらそんなに物騒な感じではないですね。ちょっとホッとしました。
    貴兄、長旅をしてそうですね。私も20年前は南米やらイランやら放浪しました。よい旅を!

  6. wolt より:

    >>ベティさん
    南米やイランに旅行経験のある、旅の先輩のお役に立てて何よりです!

    放浪旅に慣れてらっしゃいそうなので、特に治安は問題ないと思います^^
    ラマダンの日中は飲食店の様子(開/閉店、雰囲気、メニュー)が外見でわかりづらくなるので少し戸惑いますが、特に問題なく食べられます。

    ボロブドゥール楽しんで下さい!良い旅を^^

  7. シンガポール在住 より:

    ラマダンの開始を決めるのは太陰暦ですよん。新月が重要なのです。
    ウィキより「イスラム暦は、純粋な太陰暦で閏月による補正を行わないため、太陽暦で毎年11日ほど早まり、およそ33年で季節が一巡する」

  8. wolt より:

    >>シンガポール在住さん
    ご指摘ありがとうございます~。単に誤字ですね!知識としては普通に知ってます。東南アジアのラマダンについてもう少し書いた記事はこちら
    あとすみませんが、ブログへのコメントが年間1000件以上来ていて負担になっているため、1日に何度もコメント頂くのはちょっとご配慮頂ければと思います。最近は週に1回程度で留めて下さるようお願いしています。