中国のネット環境はやっぱりひどいぞ!
「中国はネットの規制が多くて大変だよ~」という話はなんとなく耳にしていたのですが、浅はかなボクは「んーGoogle map(グーグルマップ)が使えないんだっけ?」くらいの考えで、ほぼ何も用意せずに中国入りし、滞在中の30日間とても不便しました。
ボクみたいに中国に入ってから泣きを見る人が1人でも減るよう、2017年2~3月時点での中国ネット事情とその対策をまとめましたので、これから中国に行く皆さんはぜひしっかり対策をして行って下さい!
中国で閲覧できないサイト一覧
- Google系の全サービス
- DropBox(ドロップボックス)等のオンラインストレージ
- Twitter(ツイッター)
- FaceBook(フェイスブック)
- LINE(ライン)
- YouTube(ユーチューブ)
- ニコニコ動画
- Feeder(フィーダー)や、かにチャットなどの無料チャットサービス
- LivedoorブログやFc2ブログなどの多くの無料ブログ
(Google検索、Gmail(ジーメール)、GoogleMap(グーグルマップ)、GooglePlay(グーグルプレイ)等々)
(これについては一部見られるものもあったり、レイアウトは崩れるが一応開いたりするサイトもあった)
これらが中国に入った瞬間全部見れなくなりました(;´Д`)
あとボクはアカウントを持っていないので確認していませんが、インスタグラムもダメだと聞いています。
特に困った事
これらのサービスが使えなくなるとどのくらい困るのか?渡航前のボクは、それすらも具体的にイメージがついていませんでした。もう無意識に使い過ぎてるサービスばかりなので、無くなったらどうなるかって想像もつかないんです。
もっとも困ったのがやはりGoogle系サービスです。
Gmailについて
ボクはメインのメールアドレスをGmailにしており、重要な連絡はすべてここに入るようにしていました。(幸い、デビットカードの利用に関するメールはケータイにも送られるようにしていましたが。)
これがもう全く見れない。もちろん通知とかも来ません。中国滞在の1ヶ月の間、何のメールがどれだけ溜まってるんだろうとずっと恐怖でした。
Googlemapについて
旅行前は「Googlemapが見れない代わりに”百度地図”という中国の地図サービスを使えばいいじゃない」と安易に考えていて、まぁそれは半分当たっていたわけなんですけど、ボクが見落としていたのが世の中の多くのwebサイト(個人ブログや旅行サイト)に埋め込まれている地図はGooglemapな事。
個人のブログや旅行系Webサイトではよく、「オススメ観光スポットの××への地図こちら!」とか「絶品小籠包のお店の場所はこちら!」と書いてあって、その下に地図が貼ってあったりするんですが、肝心の地図が全く表示されないのでさっぱりわからないんです。
その他、ホテル検索サイト、観光地検索サイト、あらゆるマップが表示されません。
正直、百度地図そのものの機能になんら不備はなかったわけですが、ネットサービスはそれ単体の機能の良否ではなく、いかに多くの人が利用しているかが重要という事がよくわかる良い事例でした・・・。
GooglePlayについて
スマホがAndroidの人はこれで生命線を絶たれます。
もちろんGooglePlayも開かないので、GooglePlayから新しいアプリをインストールする事ができなくなります。
ただ、GooglePlay以外のアプリストアのソフトをインストールすれば新しいアプリを入れる事は出来ます。
しかし、既にGooglePlayで入れてしまっていたアプリは更新されなくなります。ウイルス対策のために、最近はソフトの更新をしないとアプリそのものが開けない事が多く、もともと使っていたアプリやゲームの新しいバージョンが出た途端使えなくなります。
ボクの中国旅行後半は、スマホに入っていたオンラインゲームの大半が開けなくなっていました。
Google系だけでこんなに困ります(›´ω`‹ )
また、ボクはブログの解析やアフィリエイトもGoogleに頼っていたので、これらも見られなくなりました。
DropBoxなどのオンラインストレージ
Google以外で特に困ったのはDropBoxなどのオンラインストレージです。スマホとPCで共通で使いたいデータの編集、例えば、「スマホで日中の旅行記録をメモして、PCでブログを更新するときに参照する」とか「エクセルでお小遣い帳を作っておき、日中スマホで費用を入力する」とかができないわけです。
昔は中国のオンラインストレージサービスを利用するなどできたようですが、2016年の前半ごろに、中国国内のオンラインストレージサービスも軒並み規制されてしまったようです。
YouTubeやニコニコ動画
YouTubeやニコニコ動画が見られないのも地味にツラいです。主にメンタル面で。ちょっと凹んだ時に聴きたい音楽とかあるわけですよ!!!
中国に行く前にやっておくべき対策
そんなに不便な中国でどうやって生きていくのさ?って事なんですが、2つ対策があります。
どっちも中国に行く前にやらないといけない対策なので、既に中国にいる方はごめんなさい。
対策①VPN接続を利用できるようにしておく
1つ目の対策が、「VPN接続」という海外のIPアドレスを取得してネットワークに接続する方法です。
ネットに接続するとパソコンやスマホにはIPアドレスってのが割り当てられます。IPアドレスからは接続元の国を判別する事ができ、中国のネットは自国のIPアドレスに対して規制をかけています。VPN接続をすると、任意(例えば日本)のIPアドレスを使ってネットに接続する事ができるので、中国国内にいてもその規制から逃れる事ができるのです。
「中国 vpn」と検索するといろいろ出てくると思うので、詳しくは自分で調べると良いと思います。
日本の無料VPNで圧倒的にオススメなのが「VPN GATE」というサービスです。[外部リンク]VPN Gate
しかし、VPN Gateのサイトは中国からアクセスできません。よって、利用するためのクライアントソフトは、事前に日本でダウンロードしておく必要があります。
なお、2017年の1月に中国政府が無許可(個人)VPNの禁止する方針を打ち出したらしいので、この方法もいつまで可能かわかりません。2017年3月時点ではまだ大丈夫なようです。
対策②海外対応のレンタルWi-Fiルータを持って行く
短期旅行であれば、こちらの方が良いんじゃないかなと思います。後述しますが、規制を差し引いても中国のネット環境はクソなので、もういっそレンタルWi-Fiルータを持って行った方がストレスが無いと思います。
日本からレンタルWi-Fiルータを持って行けば、中国のネット規制に一切引っかかる事もなく、また中国のネットよりも遥かに速くて快適に接続する事ができます。
↓海外対応のレンタルWi-Fiルータの一例。空港でレンタル・返却が出来て非常に便利&速度もそこそこ出て評判良いです。
回線速度がまたヒドイ
中国の安宿の回線速度はひどかったです。おそらくビジネスホテル以上のホテルならもう少し良いんでしょうが、安宿はもう全然ダメです。だってベトナムに行ってネットの速さに感激しましたもん。
大都市部の夜間は特にひどくほとんどつながりませんでした。早朝は比較的安定していたので、ボクは中国にいる時は早朝起きてブログを書くと言う生活をしていました。なお、ボクはほぼ毎日ブログを書いていますが、早朝しかブログを書けない国なんて中国だけです。アフリカの山の上だってもう少しマシでした。
人口の少ない街であれば夜間でもぼちぼちなんとかなりますが、Webページが開くのに1~2分かかるくらいが普通なので、ゲームや動画はあきらめたほうが良いです。ブログにアップする画像もできるだけ小さくしないと、いつまでたってもアップロードが終わりません。
中国のネット事情まとめ
ボクは中国のネット環境をよくよく調べていなかったので、世界一周1カ国目で既に日本に帰りたくなりました。ベトナムに移動した時の解放感は今でも忘れません。中国へ行く方は先に対策を取って、ボクと同じ失敗をしないようにして下さい(T人T)
↓リンク再掲。世界一周には使えませんが、短期の中国滞在ならゼッタイおすすめ。
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